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短篇
バサド-10
「むっふふふぅ……だいぶ身体も仕上がって慣れてしまった様に見える……バレンタインサンタクロースドラゴンたる俺を堪能しきったと言うべきかっ!」
「あ……ぁ……ひやぁぁっっ……奥、ぅぅ……あぁ……ぁっっ……!」

あれだけの行為を散々に続けていたのに、汗ばんだ竜人の身体から、口元から漂って来ている匂いは確かな甘ったるさを残している。
外も内側も精液と汗でどろどろに汚し尽くされた人間の身体を、指の股から胸元と全身を舐め上げて来る舌遣いに伴って、甘い香りが残りに溢れているのだ。
最後まで上機嫌、抱かれる合間に弄られ続けた乳首はぷっくりと腫れ上がり、舌が這い回るだけでも喘ぎながら透明な汁が肉棒から飛び出す程に開発が進んでいる。

「んぉ、ぉ、っほ、ぉぉぉぉぉっっ……!?」

全身をチョコレートの風味が残る唾液によって顔まで何まで舐め上げられ、肉棒周りに付着した精液も綺麗に舐め上げられ。
そのまま玉袋の裏側に、たんまりと詰め込まれた竜人の精液までも尻孔に吸い付かれて行きながら、激しい音を響き渡らせて貪られていく。
じゅるじゅると激しい水音を響かせて、膨れ上がったままの腹まで残さず元通りになって行くかの様な。最後まで甘い快楽に浸らせられながら、意識すら曖昧な中でやっと腹の中まですっきりして、喉を鳴らして飲み込んでいた。

「後始末まで済ませるのが行事の大切な事なのだからなぁ……っふぅ、メリークリスマスにハッピーニューイヤー、そしてバレンタイン……」やっと尻穴から音を立てて離れて行く竜人の顔と吐息のくすぐったさに、ほんの半日にも満たない、

満たないかどうかも分からない程の時間感覚の中でやっと綺麗に清められて露わになった尻穴もひくひくと閉じずに蠢く姿を見せ付けてしまっている。
仰向けに寝転がったまま、口も閉じる事は出来ていない。惚けた目線で見てみると、竜人が汚れ切った褌を持っているかと思えば。
精液と汗に熱気を孕んでいる様な肉体も、独特の美しさを感じている様な気がしてならないけれども。まだ立ち上がったままの竿を、自前の褌で拭っているのが目に入る。
絞り出す動きによって竿の中に溜まっていた残滓をしぼり出す様に動き、びくびくと脈打つ肉棒を目の前で見せ付けていたかと思えば、

「折角満足したんだ、これは……ふぅぅ、俺のプレゼントという事にしておこう。まあ新年の気紛れとでも思っていて欲しい」
「っんぐ、っぅぅぅっぅっ!?」
「ははは、別に洗って返して欲しいなんて事は必要ないからなっ」

笑顔を浮かべながら、竜人の肉体以上に汚れきり、精液の粘りと臭気を追加された褌が、そのまま人間の口元に押し付けられていく。
ぐじゅぐじゅという音と共に最後まで粘り気を帯びた布地が口の中を一杯に満たしてくれていて、空撃ちなのかも分かりはしないが肉棒がまた大きく脈打っていった。

「さて…これでお前がプレゼントもチョコレートも受け入れてしまったのならば……お返しは期待しても良いんだろうな?」
「んっ、んんんっ!?」
「何を隠そう……もうホワイトデーが近いのだからな。当然ながらバレンタインの分だけでも構わないが……ここまでサービスしたんだったら、相応のお返しは覚悟しておけよ……」

この文章、このページを書いている間には既にホワイトデーまで秒読みといった日時である。
十五周年の企画と称してクリスマスも正月もバレンタインも大体ガン無視しながら成し遂げた記録の余波が今になって訪れて、
だからこそバレンタインサンタクロースドラゴンを呼び出した、といった背景事情も構わない様に、豪快に笑いながら人間の身体は竜人の腕によって姫抱きにされてしまって。

「リクエストで言うならば……お前の身体まで丸々欲しかったりするな。もしもそれでよかったら……お前を連れて行ってやろう……」

何処へ、どうして、とまでは深く切り込みはしないが、何が待ち構えているかというのは十分に分かっている。
確かに人間が頷いたのを見届けて、持って来ていた袋の中へと人間の身体は落とされて行くのだった。

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あきゅろす。
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