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短篇
バサド-9
全ての味覚が刺激される様な感触を残さず味わい尽くす。ごぼごぼ、と音を立てながら舌を滑らせる程に強烈な味がどれもこれも違う。
ほろ苦く、塩気を孕み、甘さが蕩ける様な。スペシャルなトッピングがどうとかと言っていた言葉の通りに、今度は腰を押し進めて汚れた股間まで顔に密着する。
喉までいっぱいに竜人の竿によって満たされて、それでも嫌な気がしないのはもう手遅れなのか仕込まれてしまっているのか。
動く度にごぼごぼと尻穴から精液がひり出されるのを感じながら、今の人間の中には確かな至福が根付いている。

「おおっ!これがきっと初めてしゃぶる事になるだろうが……っっ……ちゃんとしゃぶれている事の素晴らしいなっっ!」
「ぐっぶ、んっぅ……ぅぅるぅぅ、っ……!」
「そうだぞ……あんまりがっつかなくても構わないからちゃんと吸い付いて舐めて来るのが……っはぁ、堪らないっ……!」

ばちばちと上機嫌に尻尾が床を打つ音に多少の不安も感じないまま、既に舌先と喉で味わう風味の中にはチョコレートの甘味は掻き消えてしまっている状態。
吸い付く程に雄の風味、舐めしゃぶる程に押し出された先走りが粘っこさを伝えて、緩やかな竜人の動きと共に改めて露わになって行く雄槍は丁寧にお掃除されて使い込まれた肉色ばかりを晒し出してしまっている。
心底嬉しそうな態度がまた嬉しい、心地良い。すっかり人間の頭の中まで緩んだ調子に惚けながら、先端に追って垂らされるチョコレートを舐め上げて。

「っはぉぉぅ……ほら、そしてこれが……ミルクならばいつでも飲んで構わないなっ……っぐぅ、っっ!」
「うぶ、っぐ、ぐぶ……っっっ……!!」

月並みの比喩であっただろうが、竜人の竿から咆哮と共に放たれるのはミルクと形容される程さらさらとした液体では無かった訳であり。
脈動に合わせてこってりと固まった精液が注ぎ込まれ、先程味わった汗や残滓の味わいとは段違いに濃厚な熱が流し込まれて来る。

「っぶ、んぅぅっぉおっ……!」

頬を膨らませても口の端から溢れ出し、力を加えたのと合わせて尻穴からは音を立てて精液が飛び出す。
押し出された様な感覚と印象に、喉を鳴らして飲み込もうとすれば固まりの熱気がそのまま胃袋の中まで滑り込んで来るのが生々しく走り。
音を立てて引き抜かれても、何度も飲み込まなければどうにもならないぐらいの濃さを余さず味わう。
ぶるり、と震える身体に合わせて、竜人は頭を撫で回してくれている。満たされた気分、甘く続く余韻。

「さあ、お代わりは要るか?」「あ……え、まだ、っっ」
「残念ながら君には聞いていない……何せ俺はバレンタインサンタクロースドラゴンであるのだからなぁ!君が欲しがっていたものを、最低三倍は返さなければ気が済まないという奴なんだよっ!」

その程度ではバレンタインとクリスマスと新年が一斉に訪れた気力と勢いとは決して消えやしないものだと身を持って理解する事になる。

「ひゃ、っひ、ぃ、っぁい、あ、あぁぁぁぁっ!?」
「ほらほらどうしたっ……ちゃんと腹に力を込めないんだったら、もっとぎゅっとしてしまうぞっ!」

竜人の肉体に身体を抱き着かせながら駅弁の格好で突き上げられた時には、とうとう潮を噴き出してしまった。

「も、出して……お腹……っあ、あぁぁぁぁ……!」
「ここまで丸くなったって事はもう有難いものと同じだからな!」

寝転んだ竜人の上に乗せられた頃には、腹は丸く膨れ上がって精液塗れになった。

「んっ、ぉ、っふ、ふぎゅぅぅぅぅ……」
「んんっっ……っはあ、君のトッピングも中々素敵だぞっ……!」

お互いの竿をしゃぶらされた時には、精液の味だけで確かに絶頂に達してしまっていた。

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あきゅろす。
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