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短篇
バサド-8
ビクビクと身体の震えも何も止まらないのを感じる。ぎゅっと最後の一滴まで残さず人間の中に注ぎ込もうとしている腕の力強い動作、唾液塗れになった褌はまだまだ雄臭は絶えていない。
一際盛り上がって盛大に脈動しながらぼこぼこと腹の肉を歪ませていき、熱くこってりとしている精液の塊が身体の奥底で弾けていく生々しい感覚が確かに走り抜けていく。

「あっ……んっっぁぁ……あ……っく、ぅ……ぁ……!」
「最後まで俺の褌を被って、そんなに甘い雌の声を出してくれるなど……雄冥利に尽きるってものだ!」
「っは……っへ、あぁ……ぁ……」

十秒も経たない筈の射精がまだまだ続いている感覚がして、やっと褌を解かれた顔は随分と快楽に緩んだものへと変わり果ててしまっている。
最後まで上機嫌な態度を何一つとして崩していない竜人は嬉し気に、少しばかりワイルドな調子で笑っていて、抱き締められる力すらも心地良い。
腹の奥底まで掻き混ぜながら、最後の最後まで根元まで挿入しっぱなしで、腰を震わせて吐き出し続ける。腹の肉が盛り上がる程の量を注ぎ込まれて、やっと張り出した竿を引き抜いていく。

「ふ、あ、っぉ……っっ……」

間を置いてから、固まりになった精液がひり出されていく。盛り上がっていない面の方が少ない程の濃厚さに、身体の中から熱が抜け出て行って。

「だが、そしてっ!たった一発でバレンタインとクリスマスと正月の分のエロさが発散出来ると思わない事だなぁっ!」
「っぎっひ、ああっぁぁぁぁっ!?」

完全に排出されるよりも先に、尚も反り立ったままの肉槍が勢い良く挿入され、甘い余韻すらも吹き飛ぶ快感にびくびくとより大袈裟に震えてしまった。
さっきよりも感じやすくなっているのはそれだけ人間が雌に近寄っているのだろうか。漂って来る雄の匂いは鮮烈に鼻を打ち、その中で確かに甘い香りは消えていないのだから。



「あっ、あっ、ひ、ひいぃっぁ、あ、っひっはぁぁぁっ!!」
「もう何発目かどうかも忘れてちまったが……まあめでたいから良しとしようかなぁぁぁっ!!」

それからも延々と続く交わりによって、人間の声は喘ぎ過ぎた余りに枯れ、肉棒から飛び散って行くのも殆ど精液なのか潮なのかもしれない透明な汁になった頃。
抱き上げられていた恰好から背後から犯され、片足を高らかに掲げられた格好へと移り。丸みを帯びる程に精液が注ぎ込まれた次には勢いよく肉棒が引き抜かれ、床もベッドの上も惨憺たる有り様。
それでも精液からは甘い匂いが残っているのが分かって、全身が動かせないのに最後までぎゅっと抱き上げ、抱え、密着を保ったまま肉槍の逞しさを骨身に刻み込まれてしまっている。
最後まで気持ち良くて、優しくて、尻穴は閉じそうにないぐらいに身体が悶え狂っていて。漸く寝かされた身体は全身も精液塗れになっている中で、支えを失った通りに甘く崩れ落ちていく。
乳首を散々に弄り回されて身体は熱を孕み、褌が無くても、と自然に唇を奪って欲しい素振りを見せていたがまるで変わってはいない。蕩ける顔と硬さを保った肉竿、そして見上げた先にはチョコレートの入ったカップを持った竜人。

「あ、っ……」
「さて、ここまで下の口で味わったんだ……そろそろ上の口でスペシャルなトッピングを味わってもらおうかぁっ!」

どうにか上体を引き起こされた格好で、眼前に差し出されるのは既にドロドロに汚れ切り、腸液と精液と汗に汚れ切った、赤い色合いの方がほぼ完全に紛れてしまっている程の肉竿。
その真上からチョコレートが垂らされる姿に、孕んだ熱の高さを知らせる様に垂らした端から蕩けていき。

「むっぐ、ぅっっ!?」

有無を言わさず突っ込まれ、据えた風味を味わいながら、次にはじゅるじゅると音を立てて貪り付いてしまっていた。


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あきゅろす。
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