[携帯モード] [URL送信]

短篇
バサド-7
竜人の身に着けて今では人間の唾液が絡み付いてしまっていた褌も、人間が身に纏っていた服も綺麗に脱ぎ捨てられてしまって仄かな汗の香りが溢れている。
だけではない。確かに抱き上げられている竜人の身体からは、仄かに甘いチョコレートの香りが不思議な程に漂っていて、身体をがっちりと抱き上げて来る肉体の頼もしさに少しだけ精神が落ち着いて、
それ以上に身体の奥底から溢れる熱気に人間の竿は何度も達したのにまだ甘く勃起を保ってしまっているが。開脚させられたまま押し当てられる竜人の竿の先端だけでも、歪な熱気と鉄の様な硬い質感は嫌でも感じ取る事が出来た。

「どっちの口にも欲しいだなんて、流石欲張りだが……生憎俺はバレンタインサンタクロースドラゴン!お前の欲を好きなだけ受け入れてやるからなっ……!」

尻尾の先端によって丹念に掻き混ぜられながらも、こういった事は当然の様に初めてだった、
より正確に言えば試しに指で弄ってみて、自分一人だけでは無理だと諦めてしまった殆ど初物の人間の尻穴に尻尾の先端よりも強靭な竿が押し付けられている。
先走りの粘っこさに先端の滑らかさまで余さず備わっていて、抱き締める力も気遣われていると十分に分かりながら。

「くっ、あ、あっふ……っぎ、っぃ、あぁぁあぁっ!?」
「おおぉっ!流石初物と言った所だなっ……ほら、力を抜かないと、バレンタインとクリスマスと新年が纏めて来た様に壊れてしまうぞっ……?」

腰を突き入れるのではなく、軽々と持ち上げた人間の身体をゆっくりといきり立たせた竿へと降ろしていく様に、挿入が始まっていく。
気遣われながらも強引に尻孔の奥まで抉じ開けられる感覚は初めてであり、思った以上に痛みは無いが、息も声も勝手に溢れ出てしまいそうな圧迫感ばかりがじわじわと昂っていく感覚。
咄嗟に縋りついた胸板は分厚くてタイヤでも触わっているかの様な弾力が押し返し、気遣う様に首筋に頭を摺り寄せる身体からはまたチョコレートの匂いが仄かに漂い。

「それとも君にはこっちだったか?」「っへ、ぇあ、っむふぅぅっっ……!?」

甘い匂いに目を細めている間に、人間の身体に回していた筈の手が人間の顔に、いつの間にか握られていた竜人自身の褌が顔に押し付けられて再度雄臭に満たされてびくびくと反応してしまった。
息を吐くべきなのか吸うべきなのか、吸う程にきつく漂う雄の匂いと柔らかに包み込みながら決して動きを止めてくれない竜人の竿。尻尾が床をぐっと支えて安定感を保ったまま、前立腺を押し上げられて人間の竿からは透明な汁を漏らす。

「むっふぁ、っふ、ぁ……んぉぉうぅ、っっっ……!?」
「くくく、そうだ……思ったよりも素質があるかもしれないぞ……もう殆ど受け入れてしまって……良い雌穴、だ……っ!」

頭が呆けている間に、竜人の股間が尻肉に触れるよりも先に、一気に腰が揺らされる。
ずぶん、と音と衝撃を伴ってやっと根元まで入り込み、人間の腹部がぼこぼこと歪んだ様子が浮かび上がってしまって。

「っひ、ひゃ、っぎ、あぁぁぁっ!?」
「最初からそんなに啼いてしまって……身が持たないかもしれないが、それもバレンタインサンタクロースドラゴンであるからなぁぁ……!」
「っはんぁぁぁっ……!?あ、ま、って……むぅぁ、っっ……」

腹が歪み、腰使いに合わせてびりびりと痺れる感覚が走り抜けるが、がっちりと抱き締められながら気が付いたら指先を動かされ、褌をマスクめいて顔に締め付けられていた。
ぐらぐらと身体が揺さぶられて、尻穴を深く犯し抜かれているのに甘い心地良さが一気に届いて行く。前立腺を押し潰されて抉られる感覚に竿から透明な汁が飛び出し、がちゅがちゅ、と荒っぽく響く音にすら心地良い。

「くひ、っひ、ひぃぃっ!?っんあ、あっ、あぁぁぁっ!?」
「大分調子が出て来たなぁ……っほら、ここをぐりぐりされると気持ちいいんだろっ……行くぞ、一発目に……っぐぉぉぉっっ!!」

鋭く小刻みに突き上げる。根元まで挿入されたまま腰をくねらせる様にして中の肉を一際抉られて。
腸内で一際脈動する竜の竿が先端を大きく開き、硬く締まっていた腸内を押し拡げる様な射精を繰り出して行くのだった。

[*前へ][次へ#]

7/12ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!