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短篇
9
ベッドの上に真っ白な洪水が出来上がるまで、彼は僕を愛してくれて。口で味わって孔で味わって頭の先から足の裏まで彼を感じて…僕の身体までこの洪水の中に溶けてしまえば良かったのにな…
頭を撫でられてねっとりとした糸を引きながら僕はトゲトゲを舐め回している、さっきまで僕の中に入ってたのがまだまだすっごい硬くて熱い…先っぽから漏れてる精液でお腹も一杯になってるよぉ…
幸せになりながらも僕は眠い…がんばって鳴いてたら、かなり疲れちゃったみたいだ。前やっていた武道よりも気持ち良かった…熱い精液に包まれているから、このまま眠っちゃってもいいかもしれないよぉ…

「…良く頑張りましたね、坊っちゃま…今はお眠り下さい…深く、ね…」
「……は…きゅうん……」

こんなに幸せを感じながら眠れるなんて、僕は何て恵まれているんだろう…彼の暖かな精液と掌とを感じながら、トゲトゲにちゅっとキスをして意識が無くなった。
そして、気が付いたら朝になっている。あれだけ頑張って頑張ったのに全く身体中に痛みを感じていない。寝ている間にベッドは綺麗に整えられているし僕もちゃんとパジャマを着て寝かせられていた。そして彼の笑顔。眩しいよぉ…おっとっ!今はそんな風じゃダメなんだ。悲しいけど…公にしなくても彼との愛は消えないから大丈夫。

「おはよう御座います坊っちゃま、何故かお父様がいらしておりますよ」
「うん…えっ?」

父さんが?何時もは世界中を飛び回ってあれこれやっているのに…寂しさは感じては居るけど彼が側にいてくれているから大丈夫だけど…会えるのは嬉しいけど急に戻ってくるのは何で?嫌な予感がするよ…
会わないのも何だから、顔を洗ってからテーブルへ…あれ、こんなに険しい顔付きだったっけ?もしかしたら僕も腹を括るべき話題なのかな…

「おはよう父さん」
「それはともかく執事と付き合ってるらしいな?」
「え」
「あわよくば性別と身分の差すらぶっちぎって身体すら重ねているらしいなぁ…」

あ。終わった。彼との日々は楽しかったよ。絶対に忘れないけど、やだよ、こんな事で別れるなんて嫌だよ父さんには何も触れて欲しくなかったよ身分なんて関係ないよ……くすん……

「……許うぅぅぅぅぅすっ!」
「え、えぇっ!?」
「…ほ、本当ですかっ!」
「君ならば安心だ!身分やら性別など気にするものかっ!どうか息子を頼んだぞ、式はいつ挙げる?」

許してくれたって事は彼と僕とを認めてくれるのっ!?

「坊っちゃまぁぁぁぁっ!」

わぁ、父さんの目の前で抱き着かれちゃったよぉ!?暖かい眼で皆が見られて、あっ、ここでキスぅっ!?う、嬉しいけどそんなこといきなりされたら……ぁぁぁっ…!

「はきゅうぅぅぅぅぅぅんっ!?」

【終わり】

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