[携帯モード] [URL送信]

短篇
装いの7
試着室から出て来た時には、人間の格好は様変わり。
と言うよりは人間の身体に服が纏われているのではなく、入り込んで来た蜥蜴人の新たな衣服に仕立て上げられた様に、その身体は包帯によって括られてしまっていた。

「すっかりしおらしくなっちまってまぁ……このままチンポもぶち込みたいが、まだまだ皆に見せてやらねえとなぁ?」
「んっふ……あ……分からないぃ……でも、何か……あぁ……」

両足を開脚させられた格好のまま身体に絡み付いた包帯によって蜥蜴人の肉体に縫い留められており、歩くだけでも完全に勃起した蜥蜴人の竿が尻肉を掠めていくのが分かる。
伸びた包帯は蜥蜴人の胴体どころか首元にも巻き付けられているが微塵も重たさを感じていない様にのしのしと大股で歩いており、怪しい雰囲気を漂わせる店内を時々人間の身体が揺らす。
店内の様相も様変わりしている。陳列されている不気味な商品の数々、亜sらに天幕を押し退けて店の中心に再び訪れた時には、明らか人間ではない存在が集まっていた。

「うぉっ、こりゃまたエロい恰好してんだなぁおい」「どっから拾ったんだ?」
「……やあ、随分と満足してそうですね?」

牛の頭をしたミノタウロスの身体には縫い目が描かれ、狼人でありながら狼の被り物を携えているという何とも奇妙な恰好。
ぼんやりとしている人間の視線からしても毛並みの動き、尻尾の滑らかな動作からして間違いなく人間ではなく、蜥蜴人と同じ歪な存在であるとは人間だって分かる。
頭の奥がちりちりとして、誰もが漂わせている雄の匂いはどこまでも色濃く。彼以外の人間だって疎らに存在していたが、誰も彼もが同じ程に弄られている。

何か細やかな触手がはみ出している鎧を装着させられて酷く喘ぎ啼いている人間よりも年を食っている中年の男性。
顔こそ見えてはいないが馬役となっている獣人達に犯し抜かれてくぐもった声を吐き出し続ける首なし騎士の騎士役。
怪しい雰囲気を保ったまま肉欲に塗れた空間の中で、心底満足そうにカボチャ頭のオーナーは頭の炎を揺らめかせながら人間と蜥蜴人達に近寄って行く。

「っくは、はぁぁっ……?!や、やっぱり、お前っあぉぉぉっ……!!?」
「あ……この店に、君、も……」

今度は羽織っていたマントの前を開けており、その中に入り込んでいたのか、先程捉えたのかは分からないが一人の人間が収められている。
張り詰めた蜥蜴人と見比べると太く見えるもののカボチャ頭の肌色は深い紫色を携えており、本当に人間かどうかは定かではない。包帯の代わりに蔦によって全裸の人間の自由は奪われており、
人間とは違ってその下半身には何も履いていない赤黒い色合いをした竿が、遠慮なく尻孔に穿たれたまま身体を固定されているのが見えた。

「おっと、ひょっとしたら知人だったんですか?通りで彼も良い穴に仕上がっている訳ですよ……」
「こんなとこで出会えるなんてなぁ……大丈夫だ、お前だっていいチンポ穴に仕上げてやっからなぁ……」「っち、違ぅ……っっあぁぁぅっ……」

呆気に取られている人間の目の前で、知り合いはカボチャ頭の腰使いに合わせて揺れる竿から透明な汁を飛ばしていく。
男であっても潮噴きに至れる程の刺激と快感。どれだけ尻孔で絶頂に達していたのだろうか、人間の竿に比べて幾分か大きさすらも無くなっていたが。

「お、お前……だって……っ」
「素質があったって言えるのかもな……大丈夫だ、チンポを二本とも受け入れられる様にな」

「だってお前……去年、死んだ筈、だろうっ!?」「……あぁ?」「え?」

緩んだ身体は何も抵抗出来やしないが。それでも声を振り絞って、人間に強く語りかけた。

[*前へ][次へ#]

7/12ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!