[携帯モード] [URL送信]

短篇
黄昏-10
せり上がって行く吐息すらも精液臭くなる程の蹂躙に一杯に満たされて行く中で、肉棒から放たれる精液も殆ど薄まった潮ばかりを噴き出す程の絶頂を日が暮れてから味わってしまっている。
びゅるびゅると腸壁の中に注ぎ込まれながら念入りな口付けと共に飲み込まされる精液に腹はずっと膨れっぱなし。胃袋の中まで煮え滾る精液によって止まらないまま、牛人の肉棒が引き抜かれても腹の張りは少しも収まりはしない。

「まだまだこれからだってのによぉ……おっと、ドリンクだって飲み切ってねえじゃねえかよ……なぁ……?」
「ふぁ…ぐ……っぁぁっ…!」「上の口も腹ももう一杯だったら仕方ねえよなぁ……じゃあケツから飲ませてあげないと、なっ」

砂浜に横たわった身体を所謂ちんぐり返しの格好に引っ繰り返されながら、既に閉じ切っていない尻孔を片手で開かれながら、ジョッキの中身が直接尻へと流し込まれていく。
種付けや交わりとも違う、ただの戯れの様に竜人と牛人との精液に加えて何人分かも知れない精液のカクテルが更に追加されて。
心地良いのかどうかさえも既に人間の頭の中では定かではないが。抵抗出来る程の余力も何も残ってはいないまま、無惨な程に雄の欲望に身体の内側も外側も満たされていた。

「ケツで飲み切ったぜぇ……これで夜明けまで持ってくれるよなぁ……?」
「は……ぁっ……うぶぅ、ぐぶぉっ……」
「持ってくれるかっていうかこの二人からヤられるのって本当キツかったんだろうなあ……」「今更止めらんないってのは分かるけどよぉ……さて」

何処を動かしても精液と汗の混ざり合ったぐちゅぐちゅという音が響く。
腹の中で蠢く奔流はまだまだ熱を帯びている様な感じがして、周りにはまだまだ肉棒をいきり立たせた獣人が一人や二人では足りない数存在しているのだ。
まだ使っていないものから精液を胸元に散らしているどころか、内腿に精液の残滓を溢れさせているぐらいに使われた相手だって混ざっている。
今直ぐにでも口から逆流してしまいそうな熱気がまだ渦巻いているのに、まだまだ人間を抱きたがっている獣人の一人が、と言うか先程口を犯していた馬人が再び人間の身体に手を添えているのが見えた。

「お前もだよ」「あの二人のチンポ受け入れたんだから全然大丈夫だろうっての……ほら、まだ夜は長いんだ……たっぷり吐き出してやるからなぁ……っ……」
「俺も吐き出す予定だから残しとけよ」「俺も」「俺もだ」「あー、俺達も…?」


「んぶぅっっ!?ごぶ、ぶぁあっ」
「あーあ、もう逆流しちまったな」「その分飲ませておけば……って流石にヤバいか、一旦全部吐き出させて……」

八人目か十人目なのかも分かりはしない程の中で、押し上げられた胃袋が真っ白い精液を吐き出していく。
咄嗟に背中を擦られながら下っ腹にぐっと掌が押し付けられ、尻孔からも一気に精液が押し上げられてひり出されていった。
粗雑に扱われている中でも、決して一線は越えない様な紙一重の加減だけは備わっている様に。堅い肉棒が押し込まれている中でも、舌によって顔は舐め上げられ、力を入れたい時にぎゅっと手を握ってくれてすらいる。

「ひょっとしたらこの画像か?それとも映ってる俺のチンポの方が気になったのか」
「はう、ぅあぁっ……ち、チンポの方、ですぅ……」「そりゃ何よりだ……たっぷりやってやるからなっ」

あちこちに染みの付いたスマホ越しに見せられた写真は、確かに人間が過去に目も何もかもを奪われた自撮りの画像だった。
犬人は画像と同じ様な流し目で人間に笑い掛けながら、既に亀頭球も完全に膨れ上がった肉棒の射精を空になったばかりの腹の中へといっぱいに注ぎ込んでいく。
遠巻きに聞こえていたばかりだった筈の撮影音も随分と近さを増した。わざわざ人間の顔に勃起した肉棒を密着させたり、中に吐き出し引き抜いた直後に撮影したり。

「随分と慣れている……」「半分ぐらい君に慣らされたんだよ」「……また俺飲んだのか?」「そこから?」

水入りのボトルを傾けながら腰を動かしつつ、目の色が元に戻った牛人と竜人は他愛も無い会話を交わしていた。
既に人間の竿は勃起していても、殆ど先走りすら溢れない程に絞り尽くされているのに。
変わらず犯されながら声色が大分甘ったるくなった時には、既に月が完全に沈んだ頃合いとなっていた。

[*前へ][次へ#]

10/14ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!