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短篇
黄昏-9
「んぶぅぅっっ!?ふ、ごぉっ、ぉぶ、っぶぅぅっ!?」
「たっぷりザーメン吐き出してるんだからよ、ちゃんと補給しないと……夜が明ける前に潰れちまうぜえ?」
「……あれだけでかいジョッキあったか?いつも目にするビールジョッキよりデカくね?」「特大サイズだし売ってる筈なんだけどね……」

膝立ちにさせられながら、背後には既に牛人の滾った巨根が人間の尻穴へと押し込まれている。
精液を掻き出されていても粘液に纏った腸壁をしっかりと雁首の深く備わった肉棒が深々と貫いては中を更に掻き出すのに加えて、口元に押し付けられたジョッキの中身を傾けられて強引に内容物を飲み込ませられていた。
どれだけ噎せようともごぼごぼと傾けた水面が泡を立てるばかりで、角度に関係無くどろりと粘っこい中身が口の中へとなだれ込んで来る。

「相変わらずタチ悪いよねえ……普段はあんなに真面目なのに、お酒が入るとああなるんだから」「本当だな」「いや、お前も似た様なもんだろっぉっ」

手も股間も空いた馬人が犯している取り巻きとの話を前に、辺りも繰り広げているのは肉の饗宴としか言い様が無い。
獣人同士が絡み、獣人同士が裸のまま扱き合い、雄としてのやり取りを交わしている者も居れば他愛も無い会話を裸のまま行っている者だっている。
その中でも最も濃密に、獣人によって犯されながら複数種の、もしかしたら数十人単位の獣人の精液のカクテルを口に飲ませられている人間の交わりが最も濃密であったのかもしれない。

竜人の言葉の通りに牛人の口元から薄く酒臭さが漂っている事さえも一切気付きはしない程の煮え滾った雄が口の中から流し込まれているのだ。
迂闊に飲み込もうとしても圧倒的な匂いと粘っこさによって塞ぎ止められていき、飲むというよりは口の中で更にぐちゃぐちゃと咀嚼しなければどうにもならない。
おまけに口の中から溢れようともお構いなしに牛人はジョッキを傾け続けて、獣人ならば嗅覚がおかしくなってしまいそうな程の雄臭が満ち溢れて止まらなくなってすらいる。

「おぉ?俺が折角特製ドリンクを集めてやったのに全然飲めねえって言うんだなぁ?」「量だけじゃなくて普段より濃くね?」「人間が来たからねえ」「それとあんたのヤり方もエロかったし」
「ジョッキってのはなぁ、こうやって飲むモンっ……んぐっ、んぐぅぅ……」

一旦ジョッキが離されてみれば、相当な量が口から溢れ出しているのにまだ半分以上の量が並々と注がれて重たく揺れるのを感じながら、やっとジョッキが離されたと同時に激しく咳き込む。
口の中から溢れる匂いも全て精液の臭気に満ち溢れている中、ごぼごぼと音を立てて牛人自らがジョッキをほぼ逆さに傾けながら中の精液を飲み込んでいた、のではない。
徐々に膨れ上がって行く頬肉から飲んでいるのではなく口の中に溜め込んでいるのだと気が付いた間に、荒い鼻息を浴びせながら人間の顎が掴まれた。
酒の匂いも僅かにすら感じない雄の臭気に満ち溢れながら、牛人の顔が迫って来る。何をするのか分かって、それでも腰を抜き差しされては抵抗する気力すら薄れ。

「んぶぁお、ぅぅぅぅっ……!?」

おもむろに口付けを落とされたかと思ったら、肉厚な舌先の隙間からなだれ込む様にして精液と唾液の合わさったカクテルが人間の口へと流し込まれる。
強靭な力の入った手によって決して逃げられず、どれだけ顔を動かそうとしても逃げられない。舌先で押し返そうとしても舌先が絡め取られ、仄かな酒気すらも雄の臭気に完全に掻き消されている。
巨根によって下腹部がぼっこりと膨らんでいるのにまだまだ止まらない。唾液が合わさった事でほんの僅かに粘度の下がった精液が滲むが、そんな事すら気にならない程の粘っこさが一杯に埋めて。

完全に立ち上がってはいない人間の竿から、びしゃびしゃと潮が噴き出す。
絶えず前立腺を突き上げて来る刺激は至極の快楽にして決して逃れる事の出来やしない苦痛混じりの幸福。人間の中に此処に訪れてから、獣人達に群がられてからの忌避感の正体。

獣人達を相手にすれば、決して元には戻れないのではないかと。
後悔を味わうよりも先に快楽によって塗り潰されながら、牛人の射精によってまた人間の腹はだらしなく膨れ上がっていた。

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あきゅろす。
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