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短篇
黄昏-5
もうすっかり日が高くなっている時期でありながら、ほんの少しだけ涼しい霊気が波の音と合わさって吹き抜けていた。
改めて全裸に剥かれた上で夜風であり潮風がほんのりと吹き抜けて、どことなくむず痒さと清々しい気持ちとが溢れている状態。屋台を中心にそこらに照明が焚かれていて視界には困らない中で。

「あ、人間来てんじゃん……あれ、毛って生えてないの?」「俺が前相手した時は普通に生えてんだけどなあ、剃った?」
「うひゃあぁっ」
「じゃりじゃりしないな……元から生えてないんだ、この人間がな……」「マジでぇ?ちょっと俺にも触らせてー」

全裸にサンダル、全裸にタオル、全裸にリストバンド、全裸に全裸。縦割れから竿、既にはみ出している肉棒、逸物、勃起等と称されてしまっている雄々しさが探さずとも見えているという垂涎の光景。
併せて引っ張り出された途端に名前も種族が犬なのか狼なのかも分からない相手によって股間を早速触れられながら素足で踏み締める砂浜の中にどこまでも無防備な身体を放り出される。
獣人からしてみたら気になってしまうのか早速股間を揉まれながら、背後を振り向こうにも毛並みと鱗に包み込まれて翻弄されていた。どうにか背面を振り向けば、竜人が和やかな表情のまま手を振っている。
愉しんでね、とばかりに。

「人間だったら舐めるのも良いんだけどなあ……さて、今日は何したいんだ?」
「あの人間昼からずっと待ち構えてたってマジなのかよ?」「そうみたいなんだよ、流石に休憩所に引き込んで眠らせたぜ」「じゃあ寝かせなくても?」「全然大丈夫」

情報が錯綜している中で芯が通っている情報は、人間がこの海水浴場を本当に、本当に待ち構えていたという純粋過ぎる程に邪な感覚。
既に遠巻きに、物陰で平然と腰を振りたくっている獣人同士の動きが見えている。その姿を遠巻きに眺めながら張り詰めた竿を平然と扱いている者だって存在する。
まさしく人間がこの場を見付けるまでに散々見届けて来た丸出しな写真や剥き出しな動画そのままの光景。
気が付いたら背面にはがっちりとした黒毛の馬人によってがっしりと身体を羽交い絞めにされながら、無数の視線が身体に、人間自身の肉棒も既に包皮を剥かれた状態で複数人に弄ばれていた。

「昼間っから来てたんだって?それだけ俺達みたいなのに会いたかったんだって事で……良いんだよな?」
「昼からこんな事出来るなんて……無いだろ、流石によ」「もうちょっとだけコンプライアンスとか考えるべきだったな」「でも良かったな、今日仕込みが早い日で……」
「はぅ、ぅっぁぁあぁっ……ど、あの、どんな反応が良いんですかっあぁぁぁっ」

褒められているのか貶されているのかも分からない感情が余さず叩き付けられながら、眺めた周りの獣人達も人間自身とまるで変わらない表情と反応とをしている事にやっと気が付いた。
視線は食い入る様に人間の表情か股間かを重点的に見据えながらにやにやと何とも楽し気に笑い、既にその竿から皆々が興奮しているという様子ははっきりと分かってしまう。
馬人によって背面から思いっきり抱え上げられ、両足を開かされたまま空中で身体を固定される。
人間の竿についても触り方を知っている様に包皮の裏筋を撫で回し、玉を揉みしだく力加減には少しの澱みも存在しない。
溢れる先走りは絶えず竿から股間に塗りたくられ、幾らかは柔らかな肉球で尻孔にの表面にまで撫で回され塗り込められる程。何を求めているのか、何をしようとしているのか。

両足がやがて空中で開かれながら、人間の胴体や腰にも複数の手が伸びて支えられていた。
人の海の中に強引に沈み込ませられたかの様な中で、掌以外の硬く熱い感触が肉棒の先端であるのだと気が付いた時には、両足を肩に背負われて竜人が楽し気に笑う。

「これからしばらく長丁場になるからさ……解してあげるね」「気ぃやるんじゃねえぞー。どこまでもそいつ舐め回すからなー」

周りから楽し気な笑い声が聞こえる中で、竜人はおどける様に舌先をべろりと露出させる。
口吻がそこまで長くはない愛嬌のある様な顔立ちながら、喉元まで容易く届く程の長さと太さが十分に露わになってしまっていた。

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