短篇
6
夕食が済んで、今度こそお風呂にも入って、そしたら何か混ぜられていたらしい。身体全体がほかほかと暖かく、なんてレベルじゃない。本格的に熱くなってきた。
汗を掻いて仕方無いから下着、パンツ一枚でベッドの上に乗っかっている状態だ。はぁはぁといかにも怪しげな息を吐きながら。パンツにはテントを張って先っぽの方を湿らせながら。
替えたてのパンツを汚すのは良くないと思う。風呂に入りたてなのに身体を汗ばませるのも贅沢だなぁと自覚はある。だけどそうしないと本当に持たなくて大変な事になるときつく言われているから。
僕の部屋がノックされる。当然僕は扉を叩いた相手を了承する。何故なら彼は。
「……ぼおぉぉぉぉっちゃまあぁぁぁぁぁぁっ!」
本性はこの通りだからだ。叫びながらも僕の部屋はやたらと頑丈に造られているし防音もしっかりしてるから問題は少ししかない。例えばベッドに勢い良く跳んで来たから彼の体重プラス自由落下の力を受けて激しく軋んだ。僕の身体はちょっとだけ跳ねる。
むぎゅっと言うオノマトペじゃとても表現出来ないぐらい強く抱き締められた。苦しさを感じる前に彼の、僕達種族とは違う強い匂いが鼻先を叩いてくる。
まさに獣臭だとか言われる部類だ。しきりに頬擦りして来て鬣が僕の顔を擦り上げる。ふさふさしていて体に伝わる彼の身体はがっちりしていてそんな彼と僕とが密着していてもう……もう……
「……はきゅうぅぅぅぅぅんっ!もっとムギュってして欲しいっ!もっと僕をぎゅーってしてよぉ…!」
「ええ坊っちゃま好きなだけむぎゅむぎゅしてあげますとも!」
そう言ってガッチガチの身体が僕にピッタリ密着して、彼の全部に包み込まれていて頭の中まで彼でいっぱいになってる…気持ち良くて、身体が、あっ、あぁぁっ!
あまりに気持ち良くて…でも、パンツの中で出ちゃって…それなのに、彼が密着してるから僕のはまだおっきいままで。
「おや坊っちゃまもう出したのですか!?私がくっ付いただけで!嬉しい、嬉しいですよ坊っちゃまあぁぁ!」
「はっ、はきゅぅうぅぅぅんっ!?」
そんなに身体すりすりされたら、おっきいのがずりずりって僕に擦り付けられてる…僕のとは違ってずーっとおっきくて棘がびっしり生えててびくって震えて…想像だけで孔がひくひくしちゃう…
あ、笑ってるよぉ…すごいキラキラして見える…目が合うだけで身体がびくってなる…ふぁ、耳元で囁かれたら何でも言う事聞いちゃう…
「そんなに先走っては壊してしまいますからねぇ…口を開いて下さい…ふふ」
「きゃぅ……!」
口を開けるって、キスなの!?それともソレを…涎が出ちゃう…あ、近い、そんな…っ!?
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