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短篇

手付きは授業と同じくらいに上手い。僕らの爺ちゃんの時代から行きつけになっている美容院にも引けを取らないぐらいに気持が良い。ただ尻に少しだけ押し付けられているのが気になるけども。
頭の先から足の裏まで他人に洗って貰うというのは恥ずかしいかもしれない。けど彼のはマッサージも兼ねるから…何にしたって他人には決して見せることが出来ない事には違いない。
頭から段々と手が下っていって、肩を丁寧に揉まれながら泡で覆い尽くしていく。父さんが肩揉みであんなに緩い表情になる理由が解る気がする。現に気持ちが良い。

「次は胸ですかね」
「ん、あぅっ……」

抵抗なんてする必要が無いしやっても無駄だとは分かり切っているから。簡単に僕の身体は胡座を掻いた彼の股座に座らせられた。むにゅんと柔らかい感触。当然あれだろう。
顎の下からわしゃわしゃと僕の毛並みが掻き回されて行く。気持ち良いのは当たり前だ、それ以上にもっと別の何かが湧き上がってくる様な手付きだ。いや、最初からそのつもりだったのか。
今更抵抗は不可能である。胸の毛に紛れている乳首が手のひらに擦り上げられた。途端に走る刺激。拒んだりはしない。温度はぬるめなのに身体が熱くなってきている。彼の身体が。そして触発されていて僕もだ。気持ち良い…

「あぅ……」
「次は下半身に移りますよ…」

かしこまった口調は変わらないが彼が興奮しているのは確かだ。尻に当たっているそれが硬くなっているから。腹から背中へ手は忙しく動いていて、呟きとほぼ同時に更に下がっていった。
モコモコした泡が全身に行き渡っていく。羊な僕にとってはさぞや滑稽に見えるのだろう。そんな外見とは裏腹に泡の中はかなりいやらしい事になっているのだけれど。
彼の手が泡と毛皮に隠れている自分のソレを撫で回していた。小さく喘いでもシャワーの水音に掻き消されている。誰も気付かない気付かれてはならない。軽く何回か擦って先走りを指に絡ませ、粘いている様を僕に見せ付ける。恥ずかしくなってきた。

「んぁ……ひっ!」
「痛かったですか?」

いきなり尻肉を鷲掴みにされて驚いただけである。つくづく悪戯好きな事だ。中途半端にお預けを食らってた僕のソレが再び硬くなり始めている。
どうしたらそんな触り方が出来るのか、まるで尻の表面にぴったりと吸い付いてくる様な。泡を纏って滑らかに孔の表面まで撫でられて行き、足を下って行って最後に足の指の間まで洗われて軽く終わった。この時点では…

「…続きはどうなさいますか?」
「……お願い…」

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