[携帯モード] [URL送信]

短篇
チョ-6
「むぐぅぅぅーっ!?むんっ、んぶぅぅっ」
「だぁからぁっ、そんなに顔動かしたらそっちの方が苦しくなるって言ってんじゃねえかよっ…っふぉぅ……舌の動きもゆっくりで良いんだからよぉ!」

ズボンで股間を隠せたのならばこんな場所に真っ先に向かって身体を洗い清めれば良かったんじゃないのか、とか。
男女のペアの利用者の方が各段に多いであろうこの時期に男二人で入り込んで、何も言わずに通ってしまった時点での人間自身のこれからに関して。
全てを分からせられるかの様に、チョコレートの呪縛から解放されたふわふわの毛並みを揺らしている兎人の竿を、ベッドに寄り掛かった人間は咥え込まされていた。

「おぉっっっふ、そう、そうなんだよっ……別に逃げやしねねんだしこっちだってそんなに動かしてないからなっ…っふぅ、っおぉぅっ」

兎人の興奮が収まらない事は元よりテンションが奇妙な状態になっているというのは、トイレに居た頃から理解が出来る。
だからといって反発しようにも体格差と膂力からしたらそれ以上に圧倒的で、人間側にしても確かに興奮してしまっていたから。
兎人がこういう時に限って丁寧にシャワーを浴びて汚れを漱ぎ、毛並みを乾かしている間にも逃げる気配はなく。
そこでやっと人間自身も完全に、普段以上に勃起している事に気が付いてしまったから。人間本人も、ローブ姿から肉竿をはみ出させていた兎人も。

後はもう呆気ない程に人間の身体はベッドの上へと押し倒されながら、気が付けばその股間が顔に向かって押し付けられ、竿を咥え込まされていたのである。

「んぶ、っ…ふぅっ…ふうぅぅ……」
「っはあぁっ…やっぱり興奮してんのかぁ……ちゃんとしゃぶってくれるなんて…っはぐ…本当に良い、っぜっ……!」

チョコレートの染みも何も無い真っ白の中に、唯一存在感を示している丸みを帯びた陰嚢もとうに引き締まっているもので。
淡い色合いというよりは確かな肉色を備えた包皮から完全に露出している竿と雁首は人間の眼前で確かに脈動しながら、とぷとぷと開いた先端から先走りを流している。
その様子に見惚れてしまうぐらいには既に人間の興奮だって収まりきらなくなっていて。バスローブ越しに見える割れた腹筋と胸板に迫りながら、股間の陰毛に顔を埋められていた。

偶然に咥え込んでいた形である訳ではない。明らかに意図的に巨大な竿が人間の口内に収まっており、頭に体重は掛けられているものの腰を激しく揺らしたりといった動きは見せていない様子。
かといって完全に動きを止めてはおらず、ぐいぐいと人間の頬肉を内側から歪ませ、舌先で押し返そうとすれば奇妙さすら感じる様な声と共に腰が震えて、舌先の上に溢れる先走りには強烈な塩気と量が混ざる。
これから人間を散々にあんな事やこんな事をする為に存在するぞ、とばかりに。人間が動く程にその竿から溢れる雄の風味を伴って、たっぷり獣の味わいを伝える様にして。

「っほら……ああもう、我慢出来ねえって……ああ、もう、っくぉぉぉっ!?」
「っぶ、んぶっ、ぐふぅっぅ……!?」

舌先で擽って、時に喉を使ってぎゅっと吸い付く形になって。口の中を満たしていた竿が震えながらがくん、と舌先の圧力すら勢いよく押し返しそうな程に跳ね動きながら、精液を思ったよりも早く、
思った以上の量と重たさを伴った白濁液が、呆気ない程の手軽さで流れ込んでいく。空気を含む度に口内で泡立ち、強烈な獣臭さの混じった雄の匂いが一気に人間の間隔を埋めてしまっていて。

びくん、と人間の身体さえも脈動してしまいながら、気が付けば薄く白濁を溢れさせる程の絶頂に達してしまっていた。

[*前へ][次へ#]

6/12ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!