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短篇
三の9
入念に解された末に、避妊具を取り払った状態で味わう獣の肉棒。既に瘤も完全に膨れ上がったまま、腰を回す様に抉り、小刻みに深い挿入を何度も何度も繰り返される。
音を立てるのは混ざり合った粘液の中に着実に先走りが加えられていると分かる程に重たい粘着質な音が何度も溢れて止まらなくなっている。腰使いによって強引に身体を引き起こされる。

「んぶっぐぅぅぅっ!?ふぅ、ふむっっ……!」
「あーあ、ちょっとやっちゃったのかもな」「今のアイツよりはマシだとは思いたいがなあ」
「ハッ、あはぁっ……すっご……ぐふ、すごい、凄いぃっ……!」

声すら掠れそうな程叫んで、開いた口の中に肉棒が捻じ込まれていく。舌先にたっぷりといつの間にか先端から溢れる先走りを絡み付かせ、入れ違いで片方の肉棒が顔に触れ、同じく先走りを浴びせられる。
興奮を保ちながら辛うじて落ち着いた表情を浮かべる前方の犬人とは異なり、尻肉にがっぷりと乗り掛かったままの犬人は口元から溢れる涎を幾筋も背中に垂らしながら、深い動きを何度も何度も繰り返す。
吐息も吸い込む風味も何も雄の風味と真っ黒い毛皮の中に押し込まれてしまって、頭の中をそのまま見透かしてしまいそうな感覚が何度も止まらない。
股間から溢れているのが精液なのか潮なのか尿なのかも分からない程に何度も萎えかかった竿から何かが飛び出す感覚と快楽だけが残る。強制的に四つん這いにされ、腰の位置は完全に固定された。

「はっ、はっ、あっ、ぐ、ぐぐぅぅぅっ……!!」

ほんの少しだけの大人しい物腰が成し遂げていた残滓であるのだろうか、先程以上に狂おしい程に興奮した様子を見せながら、竿ではなく玉袋をしきりに打ち付けて興奮を煽る様な腰使い。
最初から遠慮も何も無く、腸内で動かない筈の肉瘤がごじゅ、ごじゅっと音すら立てて腸壁を猛烈に擦り上げる程。やがて舌先すらしまえない興奮から、吐息と合わせてぐっと歯を食い縛る。
腰を掴んでいた両手にも力がぐっと入り、辛うじての気遣いなのか爪が脇腹を突き破ってしまったりはしない。それでも圧力を感じる。腹部と竿全体が激しく打ち震え、そして。

「っうぉおぉぉんっ!!?」
「かは……っ!?ひ、ぐ、ぅぅぅっ!?」

一杯に叫びながら身体を仰け反らせる程の射精に、肉瘤も竿自体も最大限に膨れ上がって、重たい精液をそのまま人間の身体の中へとぶちまけていく。
それと同時に圧し掛かっていた重たさが不意に無くなったかと思えば、ぐり、と尻の谷間に柔らかな尻尾が押し付けられ、尻肉同士がぶつかり合い、玉袋が人間と犬人との間でぎゅっと押し潰されたからこそ。
更に膨れ上がり、それとも縮み上がっているのか、激しい熱の滾りを延々と伝えていきながら、精液の量も濃さも全てが増した最大級の白濁が注ぎ込まれていく。

犬獣人の中でも疎らであるかもしれない、尾結合を残した状態での完全に相手を孕ませる為の射精が、人間の胎内へと直接流し込まれていくのだ。
射精が終わるまで生の肉瘤によって前立腺を押し潰され続けながら、脈動する度に擦れる感覚は執拗に襲いかかっている。

「んぐぅぅぅ……!ふぅっ、ふぅっ、ふぐぅぅっ」
「まだまだ出ちゃってるみたいだな……ぐっ、ああ……」「ひょっとしたら孕んじゃってるかも……なんてな……っあぐっ」

そして射精が長時間続くというのは、先程人間の身体にも刻み込まれていたが。
避妊具の代わりに人間の腸内へと繰り出され続ける精液の重たさも熱気も、まるで段違いの様相を示していて。恍惚の表情に肉棒を咥え込ませるという悪趣味さえも何とも扇情的に見えるもの。
ごぼごぼと音が響く中、人間の腹部をも張り詰め始める頃に、二人分の精液が口元と顔を真っ白く染め上げられ、二人が牙を剥いて怪しく笑う。

「まだ余裕があるんだったら……」「気が済むまで抱いてあげるからなぁ……」

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あきゅろす。
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