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短篇
三の8
気が付けば、既に尻孔を用いての快楽を完全に刻み付けられた後だった。蕩ける様な感覚で支配される中で、今では尻肉を高らかに掲げられている。
今度は人間が自分の両手足をぐじゅぐじゅに濡れたシーツに据えた四つん這いの体勢であり、解れた尻孔を疼かせながら獣の竿と両手が触れる。
前方には二本の竿が精液の残滓を脈打つ度に溢れさせていきながら、先程精液を放ったばかりの猛烈な臭いをぶち撒けている。

「はぁ…っひぅぅ……ぅ……」
「ああ、こんな形で最後までやれるなんて……本当に素敵に思えるよ」

他の二人と比べても少しだけ柔らかな口調でありながら、覆い被さった竿は暑い先走りを尻の谷間から腰にまで浴びせる程高らかに先走りを飛ばす。
雄臭の粘っこい熱気と合わさって、腰が跳ねてしまう程の熱さと欲情が溢れている。腰に両手ががっちりと掴み掛かった所で、ある事に気付いてしまった。

「ま、待って……ゴム、はっ」
「……獣人用で俺達サイズのは」「本当に申し訳ないが、見付からなかったんだ」
「だから最後の方まで待たせて、君が出来るんだったら……そう思ってたんだっ……」

丁寧な準備をしておきながら、意図的に避妊具を用意していなかった理由。本当なのかも分からないまま、熱気を孕んだ竿の先端が尻孔に宛がわれる。
既に十分に温められたローションが丹念に浴びせられ、おまけの様に揉み解されて塗り込められた尻孔全体がぬるぬると卑猥な光沢を帯びる様になり。
分厚くも可能な限り薄めに造り上げられている避妊具一枚が無いだけで、張り巡らされた血管から生の竿が伝わって来る。
取り返しのつかなくなるかもしれない程の熱と勢い。触れるだけで腰が疼くぐらいの熱と違い。

「だから、本当に君がそんなにっエッチだって解っちゃったから……だから、もうっ……くぅぅぅっっ!!」

十分に解された竿が挿入されていき、今度は潤滑剤の滑りと合わさって一息に押し込まれる。張り巡らされた血管の感触がずるずると腸壁を擦り上げ、
ばちゅん、と音を立てて丸々と膨れ上がった肉瘤が纏めて挿入され、前立腺を遠慮なく押し潰されて行った。

「くひぃぃぃっっ!?」「……おっと、余裕があるんならこっちだってなあ」「……思ったよか余裕はないかもしれねえな……俺の方で勝手にやる方が良いか……」

既に形さえも変えられているのかもしれない程の腸壁と抉られた前立腺を嬲られてもまるで止まらない快感を迸らせながら、更に身体の中で亀頭球がぼこん、と音を立てて膨れ上がった様な。
無理矢理外から捻じ込まれたにも拘わらず腸内で更に亀頭球が一回りかそれ以上に達するぐらいに膨れ上がっていて、腸液とローションに蕩けた尻孔の中を生の竿が抉り抜く。
同時に人間の顔に差し出された肉棒は口に加えさせるのではなく、強引に頬肉や脇腹といった柔らかな箇所を擦り上げて快感を刻みながら、マーキングする様に分厚い亀頭を擦り付けた。

「あはぁっ……本当に中まできゅって来て、じんわりあったかくて……堪らないよ、本当にっ」
「このまま纏めてな……ああ、行くぞぉっ……!」

脈動する度に中に向かって先走りか精液かも知れないぐらいの粘液が浴びせられるのを感じながら、全ての感覚が雄によって支配されようとしていた。

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あきゅろす。
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