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短篇
霊-6
「うぁぁぁ……っっ……っま、まっへ、んぅ、くぅぅっ……!」
「人間の身体ってのはすべすべして良いもんだな……こんなに白い肌、獣人相手じゃあ中々見れねえ」
「……あんまり傷付けるなよ。血を見てしまったら我慢も何も利かない……本当に申し訳ないが、良い思いをさせられるのはこれしかないんでな。金も無い、すまない」

早速包皮に包まれていた肉棒を二人、或いは二匹とも勇ましく勃起させていきながら、同じ調子で裸に剥いた人間の身体を肉球と毛皮を纏った巨大な両手が繊細かつ大胆に撫で回していく。
これで金があったとしてもどうやって真っ当な手段でのお詫びを贈るつもりであったのかなどと言った疑問やら何やらさえも感じさせない様な荒っぽい刺激。
身体の中で敏感な場所が何処なのかといった詳細を人間自身理解しては居ないが。その気になって触れられているならば、徐々にその気に慣らされる、というのがどうしようもない現実として襲い掛かっている。

がっつきたくなっている獅子人を辛うじて抑え込みながら、狼人の手元には潤滑剤が握られている。自分の両手の毛並みがべたつくのもお構いなしに両手に取り出していき、ぬぢゅり、と生々しい感触と共に再び人間に触れた。

「っひ、っひ、ぅ、ぁぁ……や、ま……あぁ……っ」
「何だぁ?毛皮ん中の匂いが気に入ったんだったら、もっとヤバい所の匂いも嗅がせてやろうか?」

尻孔周りを狼人に解されて行く間に獅子人は上半身を抑え込んでいたのだったが、鬣が後頭部を覆う程ぎゅっと密着すると人間の動きが強張って止まる事に気付き、またあくどい笑みを顔に浮かべる。
どう動かしていたのかも知れない様に全身擦り切れたざくざくとした手触りの毛並みに、短毛である事を見越しても肉の内側から浮かぶ血管の隆起さえも盛り上がって見えるという屈強な姿。
興奮を示している様に人間の尻肉を通り越して背中に尖りを帯びた先端がちくちくと熱気と重量感を密着させてやりながら、腕を顔に覆う様に搦めて緩く抱き着くだけで、狼人の目の前でびくん、と人間の竿が跳ねる姿が見えた。

公衆トイレであるというのに、微塵も漂って来ない饐えた匂いや悪臭。代わりに辺りに満たされているのは二体の獣人達から遠慮なく漂ってくる雄の匂いと時節柄の汗の蒸れた風味に、人間の汗の香りが混ざる。
動きを封じられたまま殆ど視界を封じられ、ほんの指一本から押し入ってきた人間の尻孔は肉竿から先走りを溢れさせながら脈打つ程の興奮を示し、二本揃えての抜き差しにさえ甘い声を溢れさせる様になった。
戯れの様に糸を引く狼人の手指が内腿を、脇腹を、胸元から首筋、と無遠慮に伸ばされる事で色白の身体は更に怪しい光沢を帯びる様になり、赤みを帯び始めた肢体を一層映えさせていた。

「おいおい、俺の息子がお前の指二本分とでも言いてえのかよ」
「手首まで使おうともお前の大きさには適わない……どうせならば最初は俺からゆっくりやれば少しはマシだろうからな」

一気に貫いたら壊すだろ、と念押しをしながら、立ち上がった狼人の股間も同じ様に立派過ぎる程に勃ち上がり切ってしまっている有様。
睾丸は片方だけでも人間の拳以上の存在感を示し、尖りを帯びた先端からは糸が切れない程の粘っこい先走りが溢れ、既に根元は淫猥に膨れ上がって血管を迸らせるイヌ科の本能を剥き出しにしてしまっていた。

「しゃあねえなあ、いやあ仕方ねえな……いやあ、俺がデカ過ぎるお陰でなあ」「……俺だって加減する、だから一気に無茶はするなよ」
「はいはいっと」「ひ、ひぃあぁぁっ……!?」

羽毛の様な手軽さで人間の両足が開いた状態で持ち上げられ、内側まで潤滑剤が塗り込まれた尻孔が、既に先走りでどろどろになった股間が疼く姿がはっきりと見えている。
近寄るだけでも熱量は凄まじく、人間の腹まで挿入すれば貫通してしまいそうな実感、それでも何故か人間の鼓動は高鳴ったまま。

「ゆっくりと動くつもりではあるが……痛かったら言ってくれ、よ」「お前の方が乗ると止まんねえから本当気を付けろよなー?俺だって余ってんだ」
「っひ」

迫って来るだけで感じる熱気が違うのが分かる。絶対に良くないと分かっているのに滑りを帯びた尻孔はビクビクとうねって震えるのが止められなくて。
火傷しそうな程に熱い先端の、尖っている以上に硬さの際立つ獣の竿が、ゆっくりと割り込んで中程まで捻じ込まれ。

「ぐぅぅぅ……ぬごっっ!?」
「っお、おい、お前、何を、っ……!」

人間の腰に手が添えられる前に、人間の頭が真正面の狼人の首筋に食らい付いていた。

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あきゅろす。
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