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短篇
獅子百-9
一夜の交わりだけでは百発一気に放つ程獅子人が早漏という訳もなく、一気に注ぎ込んだならば人間の身体がそれこそ破裂してもおかしくなかったと本能的に分かったが故に。
だらだらと過ごしながら、人間に百発残さず精液を注ぎ込む方向へとシフトしたというのが現状。ドロドロの汚れが目立つベッドの上は時間が経って放置された精液の雄臭がこれでもかと漂っている。
そんな中で食事、ちょうど最寄りのコンビニで買って来ていた適当な食事を摂りながら、獅子人は本日目が覚めてから三発目の精液を人間の口腔内へと余さず注ぎこんでやる。

「ふむっ……朝立ちがきっちりと収められるというのも中々に良いものだが……何か食べるかい、君は」
「んぶ、っ……ふわ、い……食べたい、です……」

腹は引っ込み、身体の中にも外にも汚れ切っていた精液を残さず清め終えた人間は全裸のまま自分の肉棒を包皮を剥いて立ち上がらせている姿を隠そうともしない。
獅子人に対しても快い返事と共にビニール袋の中に収まっていた適当なおにぎりなり何なりを手元に運びつつ、封を切ってから片手は再び獅子人の肉棒へと戻っていく。

「おやおや、トッピングが必要だったらもっとはっきりと言って欲しいものだが」
「っあ、はぃ……ザーメンを、食べるものの上に……たっぷり、欲しいです…っ」「……何にも教えていないのにそこまでおねだりしてくれるなんて本当に良い、なぁっ……ほら、トッピングのミルクっ、たっぷりかけてあげるっ」

朝立ちが済む気配が無い様に、人間が目を覚ました時には血流の通い詰めた半勃ち状態を保っており、刺激を受けると包皮の剥け上がった完全な屹立が。
昨日の間に五十発程吐き出された筈であるのに全く反りも太さも長さも、弾ける精液の量も微塵も変わっていないまま人間の口内へと溢れる程の濃厚な欲望を注ぎ込んでくれている。
目の前で扱き、人間の手によって誘導されながら剥き出しになった人間分の朝食へとどぼどぼっと精液が放たれていき、残滓はさらに勢いよく飛んで人間の顔にまで浴びせられる。

量と粘度が合わさって、パンやおにぎりの類の上へと浴びせられたのではなくパンが乗せられた掌の上にぼってりと注ぎ込まれた様な印象であったりもする。
それでも嬉しそうに礼を言ってから、本来の味も精液によって塗り潰された雄の味わいを残さず人間は味わい、咀嚼し、音を立てながら飲み込んで身震いしている。
食事を終えたならば再び交わり、精液を飲ませ、竿を咥えさせ、中へと吐き出す。意識を失っている間に丁寧に清められていた身体は、一時間と経たずに再びドロドロに満たされていく。

「かは…ぅ……んぁうぅ……ふ、ぐが……っっ……」「今日もたらふく飲み込んでくれたなあ……このまま」

それからが長いというのも、昨日の内にたっぷり仕込まれていた通り。精液で胎が膨れ、頭の頂から足裏に至るまで全てを精液によって汚され、やっと玉袋が揉み応えのある様に柔らかくなっている。
熱を帯びた身体は息が荒っぽいまま続く様になり、全身の毛皮にはむわり、と湯気が漂いそうな程に汗を纏う様になった。そんな身体で抱き着きながら、まださほど量が変わらない精液を人間の中に、外に吐き出し続けた。

「……ふぅぅっ……思ったよりも、ハイペースだったからか……君が魅力的過ぎるのかは分からないがなぁ……まだ、もうちょっと、だぞっ……」

一時の睡眠を経てからの再会に、やっと七十発程の射精を経ていたのだ。時に荒々しく、中には厳しく扱いながら堂々と。
イヌ科でもないのに熱を孕んだまま、磨き抜かれた肉体を惜しみなく人間に寄せ合っていた。

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