短篇
獅子百-6
最初に慣らしてくれと言われた通りに何も教わってないまま扱き上げて数発。敏感な個所を弄るやり方を教られるがままにまた数発。
獅子人の肉棒自体は肉鞘に包まれているタイプと合わせて敏感なものであるらしく、軽く中程を扱くだけでも精液交じりの先走りが溢れ、玉を転がせば未だに張り詰めている。
取り分け裏筋に備わっている肉棘を指先で潰す様に擦り付けるのと亀頭の先端、反り返った雁首の内側を弄られるとごろごろと音が鳴り響いて先走りがみるみる溢れ、弾ける様に射精する。
いつの間にか人間の身体は全身、髪から足先に至るまで獅子人の匂いと白濁によって包み込まれ、口の中に流れ込んで来る塊を自然に飲み下す程になっていた。
「ごぶ、んぅぶぅぅぅ、ふび、ぐ……」「おぉぉっ、搾り取られる様だなぁっ……ほれ、今度はこぼさずに受け入れてくれなぁっ！」
ので、一発目が放たれる時と同じ程に、勢いと力を伴って精液塗れの肉棒は人間の口内へと直接叩き付けられる様になっている。
またしても舌の付け根に肉棘が触れて掻き毟る様な感覚が走っても人間の口元から小さな声と合わせて肉棒から先走りを散らす程になっており、その姿を見てまた満足そうに腰を震わせてたんまりと精液を直接叩き込む。
暫くは喉を通して胃袋に直接流れ込んでは、ごぼっと音を立てて泡すら浮かび上がる盛大な逆流が口元と鼻にさえも僅かな量ぶちまけられて卑猥な音を盛大に響かせた。
呼吸をする度に獣臭い精液が擦り付けられているだろう、視線すら定まらない状態の中で引き抜いてばちん、と音を立てて腹筋にぶつかる弾みに飛沫を立てる。
既に十回以上精液が噴き出して達していたが、変わらず勃起は保ったまま、雄々しさも勇ましさも全て備わっている様に人間の眼前に差し出されていた。
「っふう、ふふっ……ここまで試して駄目だったという事は、無理は出来ないという事だなあ……小さいお口で、ずっと流してもこぼれてしまうのだから……」
「がぼ、ぅ……ふ……っ…ぁぅ……」
頭の上に乗った精液を髪になじませる様に撫でながら、朦朧としている人間の姿を満足気に眺める獅子人。
呼吸を整えながらも喉を必死で蠢かせて、今でも口の中に溜まった精液を飲み下そうとしている健気な姿を目の当たりにすれば。
「だったら、もっと奥まで捻じ込んでしまえば、ちゃあんと飲み込んでくれる筈だなっ！」
「んぎゅっぐっ、んんんーっ！？」
「死にはしないさっ、人は案外っ……！」
先程まで残っていた獣人と人間との体格に伴う力の差に合わせた加減が、今度はほぼ完全に消え失せてしまう程の膂力を持って。
頭と後頭部にそれぞれ両手をがっちりと押し付けながら、腰を振って口を使うのではなくさらに深みを、喉をみちみちと押し広げる感覚と生理的に絞られる具合に身震いしながら、容赦なく人間の顔と獣人の股間を密着させる。
顎に触れる玉袋は変わらず熱を孕んだままびぐびぐと精液を製造し続けているのが分かり、枯れそうにないのは溢れる本能からも分かるもの。
股間に生やされている毛並みの縮れて蒸れた感触は人間と獣人とも同じ程度なのだと、思う間もなく凶悪な質量が口を完全に塞ぐ。
「ん、ぐ、ぐ、っぅ、ふ、ふぅぅっ！？」「あぁ、苦しい程にぐっと縮み上がって……これが良いんだ、ほらっ……これで、零さずに済むっ！」
「ぐぎゅ、ぐぶぅぅぅぅっ！？」
息苦しさに白濁塗れから覗く顔立ちを赤く染め上げていきながら、腰を前後にではなく回す様にして密着を保ったままの獅子人に視線を合わせる事も出来やしない。
あくまで生理的な反応であるというのに縮む喉元を深く抉じ開けたまま、内側で肉棒が際立って脈打ち、びきびきと膨らむ感触は喉元であっても鮮明に届き。
食道を通り抜けて直接熱い塊が胃袋の中へと流し込まれるかの様な感覚を走らせながら、人間の身体も獅子の肉棒に合わせてびぐ、びぐっと痙攣して奔流の熱気を受け止めている。
意識が飛び掛かった人間にも知らない間に、人間自身の肉棒からも精液が溢れ出していた。
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