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短篇
獅子百-3
「っはぁぁっ、申し訳ないねぇっ……最初に味とか全部味わった方が、後になった時良いかもしれないからっ」
「んっぐ、そぼう、んぶぁぁぁっ」

全身と同じ様に短い毛で包まれている分でこぼこした隆起が目立つ腹筋に、臍から下まで一段と濃い毛並みに覆われた部分があるのだと鼻先で分からされている。
喉に強引に堪能させられている存在感はそれ以上にみっちりと喉を押し上げている様に感じて、涙目になってえづきが止まらない。舌先に触れるのはあまりに鮮烈できつい雄の匂いと、既に溢れた粘っこい先走りの感触。
一気に突き入れられた事もあってか本気で息が塞がれて、何度も相手の腿辺りを叩いて必死で抜いて欲しいとアピールするのが精一杯だったが。

「そうそう、まだ動かないからね、落ち着いて落ち着いてぇっ……っはぁ、良いなあその顔、ごめんやっぱり我慢も効かないかもなぁぁっ」
「むぅんぅぅぅぅっ……っは……ぶ……!」

引き抜かれる程に口腔の上側に強い圧力が溢れており、先端まで残さず引き抜かれた途端にばちぃん!と生々しい音を立てて、それが腹筋に竿がぶつかった音なのだと認識するまでも時間が掛かった。
呼吸を整え、目元から流れ落ちる程の量の涙が溢れていた事にも気が付いて拭いながら、目の前に聳えていた代物をやっと目視で確認する。
これから人間が力を借りながら、100発もの間付き合わされる、もしくは突き合わされることになる獅子人の肉棒なのだ。既に固さも味わいも匂いも知らされて、唾液に塗れて悍ましい存在感を示していた。

獣人と形容されているものであったが獅子人の場合は包皮に包まれて、人間と同じく外部に露出している竿だった。
獣らしいのは亀頭から先であり尖り気味の先端に巨大に張り出した雁首、包皮の境目当たりと裏筋にだけほぼ一列に不規則に肉棘が備わっている。肉の返しのお陰で、先程舌先にちくちくした感触が走っていたのだろうと。
当然ながら大きさも太さも人間の予想を遥かに越えたもので片手で造り上げる指の輪では覆えそうもない太さに、人間の竿の二倍や三倍にさえ比較にならない凶悪な長さ。
根元に生やされている陰毛だけは毛足が長くて縮れた印象があるのはほぼ人間と同じである上に、ぶら下がっている陰嚢にしても拳大以上の大きさと張り詰めた血管の太さを示している様である。
それ以上に張り出した太腿の筋肉にしても人間がそのまま寝そべられてしまいそうで、獣人と人間との種族柄の筋肉量の差とはかけ離れた何かがある様だった。

「改めてこっちのムスコに挨拶してあげようか……さっきの様にお口で迎えてあげても、両手を使って……ああ、もう本当に期待が高まって、止まらないっ」
「ふぅ……う……本当に、死ぬかと思いました、からね……」

言葉の通りにただ立っているだけで、人間が視線を向けている目の前で何も刺激が与えられていない筈の竿が脈打ちながら鈴口が開いて、涎の様に重たい先走りが垂れ落ちる姿まで晒している。
熱気は股間が露わになった途端に段違いで高まっており、口を開いたまま溢れる吐息にしても獣臭さの混じった歪で凶悪なものになっているのが人間であっても肌で感じ取れる。
とりあえず触らなければ話にならないと理解しながら両手を伸ばし、脈動している竿の根元からそっと掴み、緩く扱き始める。唾液のお陰で滑りは十分、奥まで突っ込まれた感触は既に忘れられそうにない。

見た目以上に硬く張り詰めた感触がした。亀頭と裏筋、肉棘に玉袋と至る所が敏感であり、軽く弄っている間にも両手が溢れる先走りでドロドロになっている。
熱気と漂う獣臭に雄臭の入り混じってむっとした、そして既に人間には離れられない匂いが漂っているのが分かる。

「……っぐ、良かったらゴム、をっ」
「え、あっ、ええ、はい」

あくまで催しの一環、用意されていた厚手のコンドームをどうにか被せていくと、肉棘を覆う為か厚手の中でも脈動は鮮明に見えていて。
被せ終えてから数回扱くだけで、呆気なく獅子人は吼えていた。

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