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短篇
情-9
「ぐおおぉぉぉっっ……はら、め……孕んでしまええぇっ!」

ごびゅぅっ!と音を立てていたのが、自分の中にたっぷり突っ込まれていた犀人のチンポそのものなのか、それとも射精を直に受け止めた自分の腸内からなのかは何も分からない。
牛人以上に大量、瘤を膨らませた狼人以上よりも長々と続くであろう肉棒の脈打ちに、完全に引っ掛かりっぱなしになったチンポの返しが更にうねうねと蠢きながら、射精されていった。
精液が注ぎ込まれた事で猛烈な腹の熱さをどこまでも酷く感じられて、間違いなく孕んでしまうのだと分かるぐらいの射精だった。止まらない、終わらない。その果てにきっと、完全に壊される。

「がっぅ……あぁ……あがぁぁぁ…が…っっ……」

気が付けば腹部が精液によって膨れ上がって、丸々と満たされた妊婦腹になるまで何十分もかけてたっぷりと注ぎ込まれる。
大柄な身体に相応しい玉袋にどうしてここまでの精液が入っているのかも分からないぐらいで、その精液の大半が残さず自分の中に注ぎ込まれて熱くて重たくて止まらない。
腹に押し上げられて隠れ気味になっていた自分の竿から、浅ましくもさらさらとした液体がだらしなく流れているのが分かった。

最後に緩く腰を振って更に押し込み、尻肉をぎゅっと震わせながら残りの一滴まで捻り出されたのを味わって最後の最後までイキ狂う。もう頭の中もケツの中も全部チンポで一杯で、それが満たされると感じる。
犀人がやっと身体から離れるともう身体を動かす余力も何も残っていなくて、がくがくと震えながら汗に塗れていた身体をまた無骨な両手が撫で上げて来た。

「ほううぅっ……ああ、ちゃんと意識も残っているし、ケツ孔の締まりだってちゃんと残ってる……これは稀少だ、予想通りに言い雌穴だよ……はあぅ……」
「はっ、はひ、ぐっ……ぁぁ……!」
「折角だ、このまま君を過ごさせてくれるか……いやあ、抑制剤は悪の手先だからね。こうして発情期中はずっと発散させなければ、日頃の仕事に支障が出るんだ…よっ…」
「ぐひいぃっ!?」

言葉に任せて尻肉からずるずるっとチンポの傘と左右に備わっていた返しが纏めて引き抜かれ、少しの違和感も無いままについにチンポからひり出されたのはただの透明な汁。
もう何も動く気はない、身体も何も止まらないまま、重たく空気を震わす犀人の声ばかりが頭に響く。

これが発情期だった。少し前倒しだったのではない、獣人達の発情期は昨日の内に始まって、後は定例通りの発情期の終わりまで平常通りの日にちに終わるのだろう。
ずっとチンポに囚われっぱなしのまま、また今年の発情期が始まるものだと。

「……ああ、今日も綺麗だね、私の雌……」
「……うん…うん……?」

翌年のテレビでは。獣人の発情期開始時期予想が元気よく行われていた。

【終】

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あきゅろす。
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