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短篇
情-4
鳥人はもっと自由に出来上がっているものだった。翼が両手と一体化している者、股間の形状も千差万別というか個人個人によるもの。
他の獣人と同じ様に睾丸も竿もぶら下がっていたり、露出していたり、或いはスリットと孔だけが備わっていたり。今回の場合は羽毛の感触と合わさって、股間には何も無い様に見えた。
肉の中には竿も備わっていない、粘液に満ち溢れている縦割れだけが見えているのが目に入った。

「ひぃぃっ、ひゃ、ひゃぁぁぁぅぅぅっ!?や、やめ、ひぎぃぃっ!?」
「あああ、良い、良いですよ本当にっ……これだから人間はたまんないですっ!」

羽毛を備えていながらその筋肉は隆々と備えており、背中に生えた翼以外にも屈強な肉質と太い両腕が自分の身体を持ったまま空を飛べるくらいには仕上がっているらしい。
路地裏や広い場所が他の獣人達に支配されたとなれば、空中や屋上が有翼の種族の主だった縄張りとなる。服を荒く脱がされてはいるが爪や牙が引っ掛けられていないだけちょっとはマシだろうか。
現状からしてみればそんな状態や余裕なんて吹っ飛んでしまっているが。言っている間に、また精液が、自分の肉棒からせり上がって来る精液が鳥人の縦割れの中へとぶち撒けられた。

「んっぐ、おぉっ……ああ、気持ちいいいぃ……っ…もっと、もっと、だぁっ!」
「ふわあぁぁぁあっ」

裸に剥かれた自分の身体の上に馬乗りになって、とろとろになっている鳥人自身の縦割れに自分の肉棒が咥え込まれてしまっているという状態である。
逆レイプ、といった言葉よりも遥かに激しく、羽毛や羽根を使った愛撫は着実に自分を責め立ててくれる。耳元から首元に何度も啄まれて痕が刻み込まれていく。
羽根による愛撫は耳に胸元、爪によって丁寧に身体を磨き上げられるかの様な刺激が重なった事で感度は段違い。以前開発を受けていた刺激が思い起こされたとも言って良い。
ぷっくりと膨らんだ乳首を抓られれば笑えない量の先走りが尿道から飛び出し、爪を浅く立てられた鈴口の奥から精液が飛び出していく。

何度達したのかも分からないし、何度精液が鳥人の縦割れの中に搾り取られて行ったのかもしれない状態。股間に鈍痛が走っても、絶頂は何も止まらない。
考えている合間に呼吸の為に開きかかって居た口元に嘴の内側から伸びて来た舌先が入り込み、深いキスが走ってそれすらまた絶頂に誘われる。全身がこれでもかと敏感になる。
なのにきゅうきゅうと縦割れの締め付けは何処までも貪欲で自分の股間の上で尻肉が振り乱され、もう精液なのかも分からない液体までたんまりと搾り取られたのにまだ放してくれない。

「あひ、ひぃあ、ひひゃふぅぅっ!?」
「あああっやっぱり人間は愛おしくて良いっ!ほら、もっと、もっと……!」

吐き出される分には死んでもおかしくないけれど、搾り取られ続けるのは死ぬかもしれない。発情期の盛りの付いた女性か雌か鳥人を相手にしていた誰かが言っていた様な気がする。
がくがくと震える下半身に熱を帯び始めた自分の睾丸、どれにつけても多分絶対良くない事が待ち構えているのに。
こんなところで死にたくないという思いさえも朦朧とする間に、何かが自分の身体の上から鳥人の身体を吹き飛ばしてくれた。

「あぁ、こっちに、逃げましょう……私のダーリンよ……」
「はっ……はっ……」

蝙蝠人だった。今度は死んでもおかしくないかもしれない。

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