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短篇
欲会-8
朝を迎えた時、自分はどうしようもなく仕上がってしまっているのが分かっていた。
狸人が離れても他の獣人達はまるで自分の事を離してくれず、何かで形容するのだったらフルコース的な意味合いだったのだろう。
嬲られるのに真ん中の女の字が自分になったのと同じ様な。それでいて雌として扱われていたのか、可愛い男がどうとかとして使われていたのかも不明瞭。

『思ったより素質あるし、また来月も来ないか?』
「…………」

自分の前に自分と同じくらいの身体つきをした犬人の腹が膨らむくらいにたっぷりと吐き出していて、ひり出された精液を飲ませながら自分を犯していた馬人はそんな調子で言い放った。
狸人の根元のそれよりは太くなくて幸いであったけれど長太さに関してはそれ以上会ったのは間違いなくて、犬の様に四つん這いにされたまま腰が揺れるにつれて腹の形が変わっていくのを見せ付けられた。
最後には狸人と同じでたっぷりと中に出されて、吐き出された直後に引き抜かれて精液が噴水めいて飛び出した。
同時に精液なのかも分からない汁が飛び出していて、その辺で意識についても良く分からなくなっていただろうなと思う。

『こんな形で出会って済まないね…この辺りで仕事してるから、気になったんならおいで』
「……うぅぅぅぅ…」

服の中に名詞が仕込まれているかなと思って何事かと、もしかしたらあちこちバレたんじゃないかと本気で恐怖したりもしたが、その辺りにだけは善意があった、と信じておきたい。
同じ様にスマホの中で空き容量を半分以上満たしていた動画ファイルの中で、馬人の次に自分の相手をしていたのは警備員の帽子を被った蜥蜴人であったらしい。
これまた立派な上に左右に二股になっている有隣種特有のチンポが意識が朦朧としていた自分の中を左右両方、時には同時に、最後には片足を掲げられながら中に出されると同時に盛大にぶっかけられていた。
確かに何か見覚えのある帽子だったのかもしれない。今となっては考える程に頭も痛くなる。酒以上にこんな頭痛くなったのか。獣人の精液漬けになるってのは。

『おう、こんなまでやってくれる奴だったら持って帰っても良いんじゃねえ?』『勝手な事言わないで下さいよ、所詮一夜の事ですから』 
「……ぬうぅぅぅうう……!」

向かい合っている熊人と獅子人が冷静な話を行っている様に聞こえるが、お互いに全裸である上に身体の下では自分が押し潰されているのが目に入った。
毛深い以外は人間のそれと形が似通っている熊人のチンポが目が覚めていたのかも分からない自分の喉を深々と埋めて袋を鼻先に押し付けながら腰を振っていたし、その隣では両足を割り開いた獅子人の返しがたっぷり付いたチンポが変わらず自分の尻孔を穿っている。
多分自分がどうにも出来なかったのを良い事にこれからの処遇を決めている様だったけれど、次第に口数が少なくなって来るのが分かる。
やがてお互いに歯を食い縛ったまま腰を振る音をばちゅんばちゅんと決めさせてから、一気に精液を注ぎ込んだのが目に入る。
口元と尻からは粘っこい、複数の獣人のそれが混ざった精液が噴き出す姿。で、喉が動いて飲み込んでいる。やたら胃もたれしているのもこのせいなんだろうな。

「…………」
『今度は二人、いやこっちに並んで……』
「…………っ」

普通に撮られてたスマホ越しの映像、たった一夜。
それだけなのに、眺めているだけで自分のチンポも勃起するくらいになっていた。

「……人の気も知らないでぇぇっ!」

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あきゅろす。
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