[携帯モード] [URL送信]

短篇
欲会-5
裸にファミレスの制服であるだろう帽子だけとか、警備員という事が分かる防止にベルトだけとか、そんな変態ばかりが跋扈している面々と同じ格好になってしまった。
そこまで肉が付いているとも言えない身体が露わになって、おおっと獣人達の声が上がって良い気がするとか、悪い気がするとかそんな気分さえも無くなっていく。

「っうひぃぃっ…い、や……あっぐ、ぉおぉっっ……!」
「思ったよりもすべすべして……」「中々熱いし汗も結構来てるんだな……感度も十分みたいだしよっ……」
「あ、あぁぁぁっ……!」

狸人から解放されたと思ったら、周りの獣人も竜人達との手が伸びて来て、身体を柔らかに支えて来ている。
身体の火照りを察している様に力の入らない身体は両足も両腕も伸ばされた格好で、まるで料理か何かを思い起こさせるみたいにテーブルに寝かされてしまっていた。
上下が反転した視界の中ではソファの上に膝立ちになっていたりする獣人達の身体が、
既に縦に割れたスリットや肉鞘といった部分から完全に露わになってしまっているチンポが見えているのが分かる。匂いはそれ以上。先走りの粘りが、垂れる程溢れる音からさえも分かる。

「も、もう、っやだ、あっ、あぁぁぁぁ……!」「安心しろよ、何も痛くはしてねえだろうがっ」
「全力の譲歩だぜっ、ちゃんと服は汚れない場所にしまっといてやったから」

皺にならない様になと言ってくれたが丁寧に畳んで丸められた服の行き先は多分従業員用のロッカーか何かだ。今の自分では絶対に届かない場所だって分かっている。
靴下と靴は何処に行ったのかも分からない。気が付けば両足の裏に荒い鼻息が浴びせられていて、うっとりした顔で匂いを嗅がれてから舌先がべちょべちょと舐め回されているくすぐったさを感じていた。
絶対にあってはならないって内心では理解しているのに、というかもう全力で好き放題扱われているのが嫌じゃないって、自分の頭の中が思ってしまっている。
じっとりと身体の表面に溢れた汗を、浮かび上がった鎖骨に胸元、自分の玉と竿が揺れるのを楽しむ様に内腿からケツの間際にまで舌先がずるっと何度も何種類も舐め上げて、その度に身体が震えていった。
表面が特にざらざらしている虎人のもの、先の割れて細い蜥蜴人のもの。熊人の舌先は異常に長いもので、足の指の股を全て同時に舐められてしまった気さえもする。

まだ、敏感って言える場所を舐め上げられてはいない。動きの間にチンポと玉まで顔にぴたぴたと触れたりもしている。それでも獣人達はがっつかない。
先走りがもう溢れているのに垂れているものしか舐め上げて来ない。抵抗しようにもやんわりとした力で阻まれて、気が付けば力が入らなくなってしまっていた。
壁に掛けられている時計に視線が向けば、まだこの店の中に入ってから一時間も経っていない。こんなにか、と思った。まだ時間があるのだと、理解した。

「……さて、このままずっと弄り回してお持ち帰っちゃうのも悪くないと思うけれども……明日まで続くのは難しいよねえ」
「だからこういう奴はやめとけって言ってなかったかぁ?」「一番最初に飲ませた割に良く言うよね……じゃ、道具を使おうか」
「っ、ぅぅっ……!?」

周りでは盛っているとかいう意味が正しく、獣人の野郎共が激しく絡んでいるのが見える。まだケツにも何処も弄られていないのが、攻め側を除けば自分一人しか居ないと思えるくらいだ。
とか思っていると冷たくて滑った何かが尻に垂らされる。狸人が何かの瓶の中身を傾けて自分の尻にべちゃべちゃ音を立てて塗り付けられていく。

「ちょっと冷えちゃってて悪いねえ、こういうのあんまり使わないからさ」「用意してるのは何でだろうな……」

狼人の苦笑いを浮かべながら、ハンカチで丁寧に両手を拭った狸人は、何かの小箱を開いていた。

[*前へ][次へ#]

5/9ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!