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短篇
半分-4
「っふ、あぁぁぁぁぁ……む、むり、無理、いぃぃ……っぎ、ぃぃぃぅっ!?」
「そんな事言ってる割になぁ…お前のケツはもっと欲しいもっと欲しいって、言っちまってるんだぜ、っ!あ、お前はイってるかもしれねえけどな……」

そうして初めてディルドを受け入れたのが、もう二週間程前の話になるのだろうか。少なくとも一月も経っていないのに、といった甘い絶望と、それ以上の快感が相変わらず止まらなくなっている。
元が蜥蜴人のモノを一本突っ込まれるだけでもかなり難儀していたのを思い起こさせる様な圧迫感と痺れる様な痛みばかりが走り抜ける様になって、腰を動かすにつれて圧迫した前立腺によって半ば強制的に射精が弾けた。
二度目、三度目と次第に飲み込む際の抵抗が薄らいで来てしまう事実に涙目になりそうだったが、というか生理的な意味合いで涙が止まらないのも当たり前となったが。
やがて前立腺を直接掻き出す様な刺激が与えられるのだと蜥蜴人側から知ってしまい、腰を深く落とす度に身体に芯が一本通されてしまうかの様な気分に陥り。

後はもう順繰りに、蜥蜴人に解されていた時の事を思い出させる様にして再開発を受け止めて、完全にディルドを加え入れて、余裕で腰を振れる程に仕上がってしまった訳である。
潮の方が多く混ざった精液を散らしながら、更に身体は絶望的なくらいの状況に陥っているのが分かる。もう後戻りも何も出来なくなっていると感じ取れる。蜥蜴人のモノ一本では埋まらない開発、拡張。そして快楽。
ディルド一本では既に満足出来ない。出来なくなる様に弄られる。ディルドと押し広げられた尻肉の隙間に蜥蜴人が片手を突っ込んでいて、ぐりぐり、と前立腺を押し上げていた。

「がひ、ふ、ぁぐあぁぁぁっ!?」
「っへへ、まだイっちまうなんて本当に止まんねえんだなぁ……このままだったら俺も、いつまで経ってもザーメン止まんねえぞっ……!」

色々話し合った結果、試行錯誤の末に蜥蜴人もやっと自分の肉竿を扱く先に、二重のビニール袋を張ったゴミバケツを置いてくれる様になった。
当然の様に風呂場の縁にディルドを置いている人間の痴態をオカズにして扱き上げて、既に先走りが溜まっている様子が見える程に大量の粘液を散らしている。
触れずとも漂って来る熱気に爪を切っているとしても手の甲側の鱗のざらざらとした感触が遠慮なく責め立てて来ている。人間側もこの二週間足らずですっかり自分が淫らになっているのが分かっている。

ごぶ、ぶびゅっと蜥蜴人側が一人で擦り上げている音に、人間の尻孔、精一杯に押し広げられたままの腸壁が音を立ててしまう。凹凸までも消え去ってしまっているかもしれない。
強引に刺激され尽くされた前立腺が時々にじんじんと痺れる様な感覚を覚えている。尻孔が閉じた覚えが無い気がする。

「ふぁ、あぁぁ……っや、やだ……やだなのに、無理なのに……っ…」
「全然無理って訳でもねぇさ……此処まで一杯広がってんのによ、お前のケツの方が甘えて来るなんてそうそう無いんだろ?」

勢いよく脈動して血管を走らせた歪な肉棒が一際大きく脈打った様子を目にしてから、ぐっとバケツの中に収められる様に下へと押さえ込み、それでもなお弾ける。
どぶ、どぶっと音を立ててバケツの中が八割程、いかにもごってりとして黄ばんで渦巻いている様な濃厚な精液で満たされて行った。どんな質量を帯びていればこんな事になるのかは分からない。
出したばかりの精液から溢れる匂いが、既にどろどろになっている人間の鼻孔を押さえ付けているという事以外は。

「ほーれ、ちゃんと俺のチンポを二本とも突っ込める様に頑張ってるんだろう……おっと、お前が全部飲むって言うんだったら、戻さずに済むんだけどなぁ……?」

からかう様な調子でバケツの中に手桶を突っ込み、たっぷりと糸を引いた、ひとまとまりになっているかと見紛う様な精液を掬い取って人間を前に差し出す。
吐き出したばかりのぷりぷりとした濃厚さは山になって盛り上がっているかの様な印象を持たせ、匂いはもちろんの事遥かに濃厚。

「……だぁからぁ……匂いが染み着くから、こっちの風呂用の道具使うなって言ったでしょうっ!?」
「……まだそんな判断力は残ってんだなぁ……」

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