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短篇
半分-3
目がちかちかしそうないかがわしいグッズが売ってあったサイトを吟味した果てに、蜥蜴人のモノに一番形が近い様な、そして蜥蜴人のそれよりも少し大きいぐらいのディルドだった。
大体人間の腕をそのまま突っ込んだ方が安上がりなのではないかと思ってしまうくらいには色々と巨大で圧倒的な印象が漂っている。生唾も出ない。蜥蜴人と毎回出会う度にこんな代物を受け入れていて。
ついでにこんな代物をもう片方が何度も身体に擦り上げて、精液を噴き出していた訳である。身を清めた後の掃除が二時間以上、ほぼ完全に匂いが消えるまで半日以上の時間が必要になる訳である。

梱包を残さず解いて、同じく注文していたローションも同じ箱の中に纏めて梱包されていたのを見届けてから、一旦はしまい直す。自分一人でやるには荷が重い。こんな物が一人でやって引き抜けなくなったら死さえも待っているかもしれない。
普段は蜥蜴人の唾液やら、手に貼り付いたら強靭過ぎる粘り気によって離れなくなる様な粘っこい先走りを潤滑剤代わりに用いられたりと、蜥蜴人としてのガサツさや遠慮の無さに助けられている節がある。
どれだけ汚いと言おうとも遠慮なしに尻孔の中に捻じ込まれた舌は人間が嬌声を上げながら達するまで舐め尽くしてくれるし、解すと称して激しく犯される事も何ら珍しくはない。
気が付けば大量の精液と汗と噴き出した潮とが混ざり合った淫液と雄臭の中でぎゅっと抱き締められていて、落ち着いた頃には精液が完全に白濁している、といった状況である。

「うははっ、マジで俺のチンポよりもでっけえ奴買っちまったんだな!本当にコイツをぶち込んで良いのかよ?」
「良いのかって、買わせたのも結果的にはそっちになるでしょう……そんな事言うのはちょっと怖いけど……なあ、ゴム「やだ!」

蜥蜴人の部屋にダンボール箱ごと持って行こうかとも考えたが、空きスペースも無くなったしお前の風呂場の方が広いだろ、といった言葉に押し込まれるまま数日後。
ソファーまで用意されているのに平然とクッションの上に胡坐を掻いて座っている蜥蜴人が訪れる形で、先日とは異なる芳香剤の匂いを漂わせる人間の部屋の中に蜥蜴人が訪れていたのである。
相変わらずのラフな格好、薄く漂って来る香水越しにも雄臭さというものが自然と漂って来ているもので、そう言う気分になろうと思えばなってしまう。

平然とディルドを自分の股間に押し当てて大きさを比べている様子にしても何とも言えない興奮が煽られる。これから自分が突っ込まれる代物は、蜥蜴人も慣れた様に片手で擦り上げているのが目に入った。
同じ様にきっちりと掃除され、そして詰まり防止用のバケツから何まで用意されている風呂場の中で、既に人間は全裸であった。蜥蜴人のねっとりとした視線にじんじんと溢れるものがある。

「うっし、そんじゃあたっぷりと解すんだったなっ……」
「ヤるのはやめてよ、ベッドの中じゃなくて本当に……こう、出来れば自重して欲しいんだけど……」
「努力はするぜぇ?」「負けたら終わりなんだからな、本当に……うひぇっ……!」

自分一人で行わなければならないからと、鏡越しに手にとったローションを自分の尻孔へと塗り込んでいく。冷たくてぬちゃぬちゃする。それがじんわりと体温によって温められる奇妙な気分。
少しだけ決意を秘めてから、自分自身の尻孔を探り当てて、周りに塗られた潤滑剤を指で掬い取ってはゆっくりと押し込んでいく。蜥蜴人を前にして自慰を行っている様な物で、既に蜥蜴人も全裸だった。

「って、そっちが裸になる必要って本当に無いからね!あくまで一人で抜けなくなった時とか用だからこんな事になってるだけだから!」
「今日の内に二本纏めてぶち込んでも良いんだろ?」「死ぬ!っんんっあぁぅ……!」

威勢の良い声で叫び声を放った直後に情けない声が溢れたりと、何とも言えないギャップにまた蜥蜴人が笑った。既に股間の縦割れから血の通ってない竿を、それでも人間以上に立派なものをだらんと露出させながら。
散々に仕込んだ甲斐というものだろうか、既にふっくらと表面が膨れ上がった印象を備えた人間の尻孔は指を二本、三本と気軽に飲み込んでいき、やがてはぐば、と音を立てて開いて行く。蜥蜴人の目の前で。
毎回のように見た光景であったけれど、人間の手によって解されていくのを見るのは初めてだった。非常にそそるものがあった。今直ぐベッドの上へと連れ込んで組み敷いても容認してくれる様な気がする。

風呂場の蓋の上にディルドを置いて、位置を調整しながら尻孔へと宛がう。といった光景を見てるだけでも、蜥蜴人の肉竿は立派に血管が張り詰めて、湯気すら立ち昇らせそうな勢いで透明な汁を漏らしている。
といった様子を見ながら、それ以上に立派な作り物の竿を触れ、

「あ、あぁぁぁ……!」

そして自分の尻孔へと飲み込んでいく。最初は比較的すんなりと、奥に押し込まれるに末、息が詰まっていった。

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あきゅろす。
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