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短篇
やてたご-6
「っんぎ、いぃぃぃっ……ぐ、っくぅぅぅぅ、ああぁ……あぁぁーっ!?」
「っは、すげえ、声だなあ……こうして自分で作ったんだ、頑張って受け入れろよ、なぁっ……!」

十分に解している身体そのものも、声色までもが盛大に形を変えて、蠢いていく様子に笑みとも違う感情が湧き上がっている。どこまでも止まらない様な気がする。
あれだけ大事に、慎重に時間を掛けて開発した身体の腹部も、表情も、放たれる声色まで全てが一纏めになって歪んでいくのである。暴れようとも今更止められないし、止まらない。

薬剤を握り込んだままの腕が、肘近くまで一杯に洗浄された尻孔の奥底まで肉がみちみちと引き延ばされる感触と共に飲み込んでいく。
腸壁の僅かな感触が毛並み越しにも伝わっているもので、締め付けて来るがまだ押し込めば押し込むだけ入る。捻じ込まれる。手探りにて結腸の奥に達した所で、掌を開いて中の薬剤を開放する。

「っんぐっぅぁぁぁぁぁ!?あぁーっ!?ひっぐ……うぅぅぅぅぅ」「……後はこうして、押し込んでやれば……ほぉら……入っちまった、ぞぉっ……?」
「はぁ……あ……おなが、ぁぁ……ぁ……っ……」「……ちゃんと入って、外に出したりもねえよなぁ……」

尿道を塞ぎ止められた状態でこれだけ肉棒が脈打っているとなれば、さぞかし薬剤の混ざった精液を吐き出してしまいたい事だろう。
残念ながらそれは出来ない。そんな具合に造ってくれたのは他でもない人間本人であるのだから。切開も何も出来ない以上、この日の無茶の為に今まで開発を繰り出していたのだ。
握り込んでいた拳を離しただけで腹部がたわむのが見え、固められた薬剤のお陰でぼこぼことした膨らみが外から見ても顕著に浮かぶ。圧迫感以上に肉棒に対しての性感が走っているとは腸内の締め付けから溢れている。
ここまでされても感じているのだろう。性的な刺激と合わせて緊張した精巣の内側が子種を作ろうとしているだろうが、吐き出す事もままならないどころか今日孕む事になるのだ。

大きさを考慮してゆっくりとした動きをもって片腕が引き抜かれていっても、締め付けが残されながら引き延ばされた腸壁に潤滑剤とがねっとりと糸を引く程に絡み付いているのが見える。
息を吹きかけるだけでもぎゅっと中の肉全体がうねりを見せているのが見えて。みしり、と確かな音が響いたのは、獣人が今まで纏っていた下半身の衣服が音を立てて引き裂かれかけているのだと分かる。
限界が訪れたのは獣人の理性よりも獣人の衣服の方であるらしいなと。ドロドロに塗れた腕で自分の下半身に纏っていた衣服を脱ぎ捨てれば、ばちぃん、と勢いよく音が奏でられる。腹筋に竿が叩き付けられたにしては、あまりにも強靭過ぎる音。

「っうぉぉぉ、っ……はっ……っぐぅぉぉぉっ!!」

股間を開放した途端に、獣人自身にも知らなかった程の衝動が全身を駆け巡る。まだ何も刺激されていなかったのに、といった葛藤や勿体無さすらも頭の外に追いやってしまう様な、壮絶な絶頂。
腹側の毛並みは仄かなクリーム色をしており、屈強な筋肉の凹凸は足回りから胸元に至るまで見た目の通りに一分の隙も無いものとなっている。併せてその股間もまた、見た目通りと言えば獣人が毛嫌いするだろうが。
異形のそれとしか言いようがない形状とふてぶてしさ、そして根元にぶら下がっている陰嚢の形状までもが全て常識とはかけ離れた形状が備わってしまっているのである。

産毛に包まれた陰嚢全体にもびっしりと血管が走り抜けるばかりか、鶏卵や握り拳大という形状すらも掛け離れた大きさと重たさを伴う膨らみが左右に二つずつ、二対四個の玉袋が急激に収縮している。
獣人らしい先細りという形状も存在しない程に異常に高い雁首と深く抉れた雁は大きく大きく張り出して、包皮も何も無い竿全体にはびっしりと不規則な大きさを伴う肉棘が猫科の獣人らしく生やされて、逆立ちながら黄ばんだ精液を人間の身体と床にぼたぼたと飛ばし続けている。
焼き付く様な匂いと、ほぼ塊状になってへばり付いた箇所から微塵も動かない程の濃厚さ。尚も玉全体は巨大さとふてぶてしさを保っている。間違いなく、孕ませられるのだ、と。

「……ぁ…………」
「安心しろよ、な……どんだけ軽い気持ちで作ったのかも分からないくらい、孕ませてやっから、よぉ……」

先端を緩まった尻孔に宛がわれただけでも、先程の腕よりも、拳よりも大きいのは気のせいだと思おうとした。

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あきゅろす。
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