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短篇
やてたご-5
そういったいやらしい店に通ったりしても、見た目を指摘されるのは老若男女関係の無いもので。その癖性欲だけは異常に存在して居るのも確かであったりする。
じゃあどうしたら良いのだろうかといった気分を考える果てに、結局は自分の身体に子孫は残せるのだろうか、といった根源的な葛藤と苦悩に辿り着いてしまって、そこでどうしようもなさだけ残って終わる事が何度あったのだろうかと。

「はっ……っ……ぐ……ぅぅぅ……!?」
「正直に言いたい、本当にお前が、俺の仔を孕む事になってくれるなんて……考えれば考える程嬉しくなってな」
「はぁ……はぁ……もうちょっとだけ、サイズを小さくしておくんだった……今では本当にそれだけ、だなぁ……」

湯気を立ち上らせそうな程の熱を帯びた馬獣人の肉棒を模し、その上で更に巨大に仕上げていたディルドが、立ち上がっただけで音を立てて尻孔から抜け出て行くのが見える。
更に数日の時間を掛けた結果、尻肉が捲れ上がりそうになる程に尻孔は拡張し尽くされてしまっていた。今では下着が擦れる感触さえも性感として受け入れられる程に仕上げられていた。
肉体的な変化に合わせる様な精神面への変化も人間は着実に感じて、その上で受け入れながら獣人を見る目と雰囲気までも変わってしまっていて、しかも変化を受け止めている。

以前に比べて声色も高くなった気もする、尻肉は衝撃と刺激とを絶えず受け止め続けた結果皿に丸みを帯びてふっくらとしてきた様。
弄らずとも精液と潮とを吐き出し続けていた肉棒は陰嚢と合わせて幾らか縮み上がっている程に、身体の方が雌になりつつあるのが分かる。薬剤も何も用いていないままであるのに。

「それで、今日に仕込んじまって、良いんだな?」
「妊娠期間もあるんだから、そろそろ孕んで置かないとまずいと……思っているのだが……それ以上に頭の中がふらふらする様な気分があって……そっちを見ているだけでも、嫌に胸が高鳴っている……」
「…………」

全裸で立ち上がっている姿を平気な顔で見せているこの状況と、先程放った言葉が何を意味するのかも今の人間は上手く理解出来ていない様に思えるのであったが。
そんな事はどうでも良くなっている程に獣人は興奮していた。自然と胸の鼓動は高鳴りをおかしいくらいに続けているし、尻尾は相変わらず忙しなく動いているのが見える。股間は今にも張り裂けそうなまでに膨れ上がり、ズボン越しにも脈動が見えるレベルに興奮している。
人間の話を聞いてから今まで、一度たりとも自慰をせず、夢精すらも必死で拒んでいた程には溜めに溜め込んでいた。人間の全身から漂って来る雰囲気を嗅ぐだけで、勃起が止まらなくなる程には飢えさせていた。

「俺もなんだよ……覚悟、しろよな」
「ふぐうぅぅっ!?っく、あ、あぁぁ……ぁぁ……!!」

綿棒から始まった尿道も幾らかの拡張を済ませており、薬剤の詰まったシリンジの先端を潤滑剤と合わせて飲み込ませていく。精巣の中へと直接薬剤を注ぎ入れ、徐々に陰嚢が逆流させられた薬剤によって張り出していくのが目に入る。
どれだけ人間が悶えようとも、一切止めないのは獣人側の嗜好と合わさってこそ。最初に苦痛ばかりを感じていたのに、今となっては尿道への責めさえも甘い声を上げているのが何よりも愉快で楽し気に思えて、それ以上に興奮を促してくれるのだ。
シリンジ一杯に詰まった怪しい色合いをした液体を詰めた後は、逆流を防ぐ為に尿道を塞いで、バンドで肉棒全体を絡め取る。このままでは達する事さえも出来ないだろう。嗜虐心と雄の本能を纏めて芽生えさせてくれるのが分かる。感じ取れる。
これ以上はもう獣人側の理性だけでは、止められない領域に至っている事までも。

「さて、じゃあ、行くぞ……この薬剤を、三つ、だったなぁ……?」

獣人の掌の中には、人間が一つ握り込むのがやっとだった大きさの玉が三個纏めて握られている。握り込んだ分の拳は更に膨れ上がり、ディルド並みの巨大さを秘めている。
縞模様と斑模様と腕の内側には白い毛並みとが入り乱れている上に、片腕全体が潤滑剤によってトロトロに光沢を帯びて毛並みのボリュームだって減っているが、それ以上の悍ましい姿。

「っひ、あ、あの、一つ、ずつ……っ」「断る」

最初で最後の反応とばかりに、仰向けに寝かせた人間の身体に牙を見せ付け笑いながら、獣人の拳が開きっぱなしの尻孔にあてがわれた。

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あきゅろす。
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