[携帯モード] [URL送信]

短篇
やてたご-4
負担の大きさはさる事ながら、もっと薬剤の大きさを縮める事で抑えられる事も出来なさそうであるな、と獣人はいつもの調子で小さく溜息を吐き出す。
ラットやらの小動物ならば外科的な手術を用いる事でクリア出来ていたのだろうが、注入した上での交合、そして精液を腸内に吐き出した上で定着の為に栓をしなければならないという際どさと危うさ。
性別の差も全てを乗り越えて出産出来るレベルまでの変質を腸内で行うには、それだけの覚悟と変化が必要であるからある意味では仕方ない、という事にしておいて。

「むぅっぅ、ぐふ、っぐ、ぐぁぁぅぅぅぅぅぅ……!?」
「……何にも弄ってないのにそんなノリで吐き出し続けて大丈夫か……?別に止めやしねえが、気絶しても止めない事になってるからよぉ……」

でもこの副産物の光景としては、何にも悪くはないものかな、と内心で思っているのは人間には秘密であった。あくまでそういう形であるので、自然と盛り上がっている股間や、尻尾の揺れ具合から嬉しさだって判別出来る。
読み取れるだけの余裕があったらの話であったが。今の人間は全裸で馬台の上に括られた上で、その尻には全自動のピストンマシンが大振りの犬獣人の性器を模したディルドで規則的に人間の尻孔を掻き混ぜ続けて、尚も達する人間の精液は床に敷かれたブルーシートの上にたらたらと流れ落ちている。

歯が砕けてしまわない様にと、外に声が漏れ出さない為にとタオルを轡代わりに噛ませた状態で、汗と涙と精液とでぐちゃぐちゃになっている身体と表情を見つつ、自然と汗に濡れたその髪をぐしぐしと撫でた。
あくまでお互いに合意の上でこれ程の行為に浸っているとは、きっと他人は信じて貰えないのは分かっている。日頃の刺激と開発、日中だろうが一切関係ない急ピッチで繰り出し続けた結果、確かに人間の尻孔は柔らかさを増している。
ぷっくりと表面が盛り上がっていながら、締め付ける時はきゅうきゅうと腸壁が縮み上がって離さない。意図せずして名器とも呼べる代物になるまで柔らかに解されているのだろうし、衝撃を伝え続けた弊害か尻肉の丸みと柔らかさも増した様な気がする。

「ぅんっふ、んふぁ、あぁぁぁぁ……!!」
「……根元の瘤まできっちり呑み込めてるのは確かであるな……で、次なんだが……これだけ柔らかくなってんだから、まあ……裂けるまではいかない……と、思いたいんだけどなぁ……」

ローターと呼ばれる卑猥な玩具、人の肉棒の形状を模したディルド、指先は揃えて獣人の物であっても数本分は楽に飲み込める様になってしまった状態。
一旦ピストンマシンを切ってから、いやに熱く感じる尻肉を撫でるだけでも身体が震えるくらいに感度は上がっていて、痛みは感じていない様に穴が細かく開閉を繰り返しているのが分かる。
目の奥がとろとろに据わってしまっているし、馬台から汗他様々な汁が滴り落ちるくらいになっていても嫌がる様子が無くて、ある意味ではもうここまで来てしまって手遅れであるかも。
開発がまだ途中ではあるけど人間も、ずっと寄り添い続けていた獣人にしても。

ピストンマシンに備え付けられていた犬獣人型のディルドを取り外して、次に待ち構えていたのは馬獣人用、人間の二の腕程の太さと長さを備えている上にハードタイプ。
質感だけでなく重たささえも本来の馬獣人のそれを持って来たのか型取りでもしたのか、表面に走っている血管の太ささえも重厚な雰囲気を醸し出してしまっている訳であり。
マシンの先端に今までは取り付けているものであったが、傍らに持っていた電動ドリルを用いてきっちりとネジを締め上げて固定する。まだ挿入されていないのに、先端は既に人間の尻孔に浅く埋まりかける程の大きさの差。

「このディルドが大体俺のと同じぐらいの大きさだからな……コイツを受け入れる様になれたら、本気で出来る芽だって出て来るが……」

余韻に浸っている合間に口に噛ませていたタオルを外して、スポーツドリンク入りのペットボトルを口に咥えさせたまま傾けると猛烈な勢いで飲み始める。
疲弊に合わせての脱水症状防止であるが、動く度に尻肉に触れるディルドの感触に小さく喘いでしまっているのが分かって、少しだけむっとした。

「ふぅ……ぅ……そんなに大きいものとは、流石にちょっと驚きなものだ」
「……改めて、これが最期の質問になる可能性ってのは限りなく薄いが……本当にお前は、このまま、俺との仔を、産んで良いんだな?」
「……結果的にそうなるのでは構わない。ここまで身体が敏感になっているのはちょっと予想外ぃぃっ!?」
「……そうか」

簡易的なピストンマシンであるが為にストロークの深さの調節といった機能は無く、先程と同じ調子、犬獣人並みの小刻みな動作で深々と尻孔を抉る。
突然に刺激が走った事と合わせての刺激に何とも言えない声が溢れてて、馬台越しにも僅かにその腹部が盛り上がるくらいの挿入の深さであるのが分かった。結腸までは余裕なのだろう。

「ひ、ひっぃっっ……ふ、ぐはっ、こんな、の、太……ぉぉぉぉっ……!」
「まだ薬が入ってコレだもんな……とにかく頑張ってくれよ、俺の嫁、予定になるからなぁ……」

人間に見せる時には、孕ませる時。
密やかにそう思った獣人のズボンからは、張り裂けそうに繊維が悲鳴を上げていた。

[*前へ][次へ#]

4/9ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!