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短篇
サクサク-8
「……ッくぅあぁぁぁっ!良いぜ、此処までやってんのによぉっ……前にいた人間よか小さいのに、こんなにぎっちり受け止めてくれるなんてなぁっ!」
「は、あぁう、あ、ぁぁぁぁ……!?」
「ぐぅぅっ…そこで、激しく動かすから壊れちゃうんじゃ、ないんですかぁっ……ぐっぅ……!」
「だって正直言えばお前より気持ちいいから仕方ねえだろっ……お前のチンポが気持ちいいってのもあるけどよぉっ……!」

今すぐにでも裂けてしまいそうな肉を捻りを加えながら引き抜き、前面にぴったりと食いついている獅子人の竿と触れ合わせる様に腰を進めていく。数回のピストンの度にぎりぎりと肉が震えて、盛大にわななく人間の身体。
既にコンドームの中身は一杯、先端には丸々と吐き出した液体が玉状に膨れ上がるだけの量までぶちまけられていて、それでも意識は完全に飛んでいないというある意味奇跡的な出来事が目の前で繰り広げられている。
惚けた顔に視線はうつろ、口内に残った精液と唾液とが入り交ざった半透明の粘液を口元からこぼれた舌先から垂れ流しているという姿。

獅子人に跨って背後から犬人が覆い被さって、二人の肉で押し潰してしまわない様に気遣われているという事が分かっていたけれど、馬人と牛人がそんな姿を見て興奮しない訳が無い。
たった一度「しか」吐き出されていなかった睾丸は未だにそれぞれ丸く膨らんで意識した途端にせり上がり始めるくらいには敏感、形の異なる肉棒が立派に股間で直立を再開する。
既にお互いに放った分、どくどくと先走りではなく尿道の中へと残っていた精液が粘っこい白濁となって竿から垂れ落ちる姿が、人間の顔の前と、掌へと強引に擦り付けられた。

「ほら、今度はこっちをしゃぶって……流石に口の方に二本は入りそうに無いなぁ……」
「流石にそれは難しいなぁ…お前のがでっかいしな」
「ふぐぉ……んっ、んんゅ……ふ、うぐっぅぅぅ……!」
「四本分纏めて相手出来るなんてっな、あぁぁっ……こりゃあ良い……本当に良いもんだなぁっ……!」

ごく短い尻尾が黒犬人の背面で心底嬉しそうに揺れているとは、当然ながら肉棒と肉欲、快楽に目さえも霞み始めてしまった人間が知る由も無い。
それでも必要最低限、本気で壊れない様に、そんな風に気遣われているのだと感じた。張り裂けそうな尻孔で二本の肉棒が震える度に、獅子人の肉棒が前立腺を抉り、黒犬人の動きに合わせて揺れてくれる。
牛人の竿を掌に擦り付けられるままゆるゆると扱いてやって、表面の滑らかな感触とホースの様に此方の顔と身体に先走りが散らされる感覚、今まで尻穴に埋まっていた馬人の竿から溢れる獣臭さと粘っこい精液の味。
全てが目一杯に人間を満たして来る。

毛並みではなく純粋な筋肉ばかりによって包み込まれていた感覚が満ち溢れて止まらなくなる。自分の汗かそこら中から注がれて溢れた粘液が塗り付けられているのかもしれない身体の感触。
純粋な筋肉がそれぞれ四人ずつ、動きが小刻みながら激しさを増していくのが分かった。背中から首筋に溢れる汗は残さず黒犬人の舌先によって舐め回されていき、項には腰を突き上げ始めた獅子人が甘く牙を立てる。
片手で作った筒でも指が閉じない程に滑らかに揺さぶられる牛人の竿の先端がぺちぺちと身体を叩き、馬人の肉棒が牛人が届く箇所にまで強引に押し進んで精液の生臭い味わいを強引に喉奥にまで伝えて来る。
ぶるり、と震え上がった犬人の竿からさらさらとした液体が注ぎ込まれていくのが分かる。それだけで終わりじゃないとは、親友の方の犬人から理解出来ているのだと。その先に何が待ち構えているのさえも全てを理解して、

「ぐっ、うぉぉぉぉぉおっ……!」
「っぅっっ……!!!?」
「ぐるぅっ、ふあ、そんな食い付いて……ぉぉぉぅっ……!?」

根元に出来上がった亀頭球は、犬人の拳以上の大きさを持ってごり、と人間の腸内を圧迫したと同時に、獅子人の竿までも纏めて押し上げる。一つの穴に二本収まっているのだからある意味では当然であるが、肉棘が逆立つ程に反応していた竿に更なる刺激が加えられた結果。
絞り出すような咆哮と共に二人分の、または二匹分の精液が馬人の精液が少しもこぼれていない人間の中へと吐き出される。
二匹分の精液がほぼほぼ同時に口の中と身体に向かって浴びせられる。焼き付きそうな熱、破裂してしまいそうな勢いと精力と異なる獣の匂い。
精液に溺れてしまっていながら、最後の最後まで快感であると受け止めてしまっていた。やがて弾けた精液は、自重でコンドームがずり落ち、ほぼ透明になった精液を垂れ流す竿をやっと露出させていた。


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あきゅろす。
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