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短篇
サクサク-7
楽しそうに笑って情事を眺めていた黒犬人の肉体は、普段見に纏っているシャツとパンツを脱ぎ去っただけで雰囲気がまるで違っていた。
ロッカーの中で覗き込んでいた時よりも近い場所で見える姿は滑らかな黒い毛並みに覆われており、間近で眺めてみれば太い血管がびきびきと全身に走っているのが見える。
親友の犬獣人と比べると種族も何もかもが異なっているのだと分かる。ぴんと立っている三角形の耳に、短い尻尾を備えたぎゅっと締まった尻。既に肉鞘から露出している凶悪なまでの竿の姿。

「そういやお前さあ……この前俺とコイツが話してた時に、この用具置き場の中に居ただろ?」
「ふぁ……あ、ごめんなさっ……」
「匂いで分かったけど、その時から勃起してたっぽいんだよなぁっ……もうすっかりケツも慣れちまってるし、本当にお前が辞めないでくれてよかったなぁ……」
「くひぅぅっ!?」

ごく軽い調子で尻肉を叩かれても、人間からすれば相当に響く程の感触。僅かに人間の尻肉全体が震え上がって、反応で馬人の萎えかかった肉棒を搾り上げていた締まりがきゅっと強まってしまう。
にやにやと笑いながら、その姿を見て同じく全裸になっていた獅子人の肉鞘も人間の目の前で露わになり始めているのが見える。ふてぶてしく垂れ下がっている薄い毛並みに包まれた睾丸が縮み上がりながら、赤黒い竿がみるみると露わになっているのだ。

「結果的にはこんな事になっちゃってるから問題ないっすねえ……で、俺用のコンドームは今日使うんすか?」
「お前だったら何でも良いだろうがなぁっ……どうだい?今日ばっかりはちょっとだけ……いや、かなり無茶をさせてみるってぇのはどうだ?」
「は……え……あぁぁ……っ……!」
「前にその無茶やった人間が辞めたんじゃなかったか?」「でも、前の人間よりも柔らかくなってるっぽいしなあ……」

話している間に黒犬人も獅子人の肉竿も完全に屹立して血流を通い詰めさせている。獅子人のそれの表面には細かい肉棘の返しが張り巡らされており、体格相応に巨大な存在感を示しているのが目に入る。
体格自体は獅子人よりも小さいものでありながら、その肉棒全体は使い込まれて全体が赤黒く、青白さを帯びた血管が根元からびっしりと備わって、大きさ自体も獅子人のそれよりも巨大な様子を示しているではないか。
それだけではなく立派過ぎる程の尖った先端に根元は僅かに膨れ上がっている。犬獣人の竿がどんな造りなのかも知っている。これがまだ本調子では無いのだと。

既に馬人の精液によって尻孔が満たされきっているというのに、まだまだ二人しか満足させていないというのが分かる。これからまだまだ情事が続くというのも分かり切った事だ。
だからこそ、これ以上の無茶に何があるのかと内心でぞわぞわとした感情が湧き上がってきて、コンドームの中へとどろりと先走りを追加した姿を見たのか黒犬人はにっこりと笑う。

「ほれ見ろ、思ったよりも乗り気みたいだぜっ?だったら俺達もちょっとばかり無茶しねえとなぁ……なぁ?」
「確かに俺も、うっかり壊しちゃった前とは違う事してみたいっすからね……そんな訳なんで、本気で駄目そうだったらなるべく早く言って下さいね?」

心底気遣いながらの言葉でありながらも、その獅子人の言葉には黒犬人と同じくらいの欲望が溢れているのが感じ取れていて。それでも興奮は止まらないまま、僅かに萎えた肉棒からは精液が止まる事は無かった。

「ぎひ、っが、あぁぁぁぁぁ!!?」
「ぐぉぉぅっ……!?ほら、ちゃあんと入っただろっ……ギリギリみたいだけどなぁ……っ!」
「へっは……はぁぁ……これやってぶっ壊れたってえの、思い出したっすよ……これ、本気で動かしていいんすかぁっ……!」
「前やった時よりも緩くやってりゃ……い、行くぞぉっ……!」

馬人がやっと肉棒を引き抜いた途端に、前から人間の身体を引き込んで獅子人の上へと跨らせられて、返しのついた肉棒が真下から挿入されていく。
太さも長さも劣っているが、腸壁に触れるだけで掠めて仄かに引っ掻いて来る獅子人らしい肉棒の感触にぞくぞくと身体を善がらせるが、それだけ終わりではない。
ぐっと尻肉がこじ開けられ、腰を掴まれた末に、黒犬人が自分自身の肉棒を既に獅子人が収まっている人間の中へと、強引に挿入していったのである。
腸内の前面で前立腺を強引に肉棘塗れの肉棒で押し潰されていきながら、犬人の肉棒が獅子人以上の奥底を貫いて来る。精液なのか尿なのかさえも分からない液体が飛び散っていく。
がくがくと激しく震える姿を他所に、きつい中を二本の肉棒が抉り抜いていった。馬人の精液を泡立てんばかりの勢いで。

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