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短篇
こそだひ-5
「ひぎぅ、あぁぁぁぁっ!?」「ぐ、は、あぁぁぁぁ……っ!?」

完全に屹立していなかった竿の表面に肉粒がこれでもかと絡み付き、激しいバキューム音を立てながらの強制的な搾精がまとめて襲い掛かる。
肉棘に包まれている猫人のものであっても、先程まで猫人の尻孔に突っ込まれていた人間の肉棒までも吸い上げ、ほぼ強制的に腰をがくがくと疼かせながらの絶頂を味わう事になる。
それだけで止まらない。ごぎゅ、ごぎゅと貪られる動きは肉棒が萎える事さえも許されず、咥え込んだ肉触手そのものが貪りながら小刻みに上下する。
細い触手の群れがそれぞれの陰嚢に柔らかに撫で回す様な刺激を伝え、完全に空っぽになるまで搾り取ろうとしているかの様だった。

『まだだ、まだ終わらぬぞ…あれほどの恥辱を我が国の戦士達に刻み付けた戦争なのだぞッ……このままで終わる筈もない……無いだろうッ!』
「だ、だから、もう、っぐひぃぃっっ」「ぎゃ、ぐ、うぁぁっぁあああ……!?」

猫人が話に聞いた狼人の話には前日譚がある。実際問題、狼人以外の国の兵士達は、或いは王子であっても、淫らで陰惨で無惨な目に遭い続けていた。
狼人の友であっても正気を保っていた者は誰一人として存在しなくなっていたし、狼人の恋人は巻き込まれて命を落としている。恋人の父親まで魔物の孕み袋になっている。
故に狼人が輝かしい程の働きを見せている間にも微塵の妥協も許さない程に戦いに身を染めていた。本気で狂う程の強行軍を経て、それが国の為になるからではない。
そうしなければ自分達が滅んでしまうから、自分が止まってしまったならばどうする事も出来ないままただただ全てが終わってしまうに違いないから。そんな決意の元に暴れ回っていた。

だから今現在の平穏を理解出来ていない。理解出来る環境に居なかった。まだ続いていて終わっていない。
自分が敵地にまだ居ると思い込んでいるからこそ、呼応する様に肉触手はがむしゃらに人間も猫人も抉るしかなくなっているのである。

『どうだ、もっと貪ってしまえば良いぞ……既に経験を持ち合わせている様だしなぁッ……!』
「っうぁ、ぁぁ……ま、待て、よっ……」「ぐぁ……ぁ、や、やめ……やめてっ……」
『まだ許さない、許せないぞ……この俺達の未練を……踏み潰された決意を……!』

肉肉しい外見でありながらも、その無機質な両目には確かな狂気が宿っている。自己完結している感覚。何を言っても無駄であるのに、その身体は欲望のままに万物を犯せる力を得る。
ずるずると狼人の股間からは歪な触手が何処までも伸びていき、人間と猫人の目の前にそれぞれ差し出される。今からこれで犯し抜くという決意表明として、どれだけの言葉を溢れさせても意味を成さない。
人間の目の前にはイヌ科の肉竿に暴力的な味付けが施された様な触手。先端は棍棒の様に太く、根元から中ほどまで数個の肉瘤が備わって、それぞれが大きく脈動しているのである。
猫人の真下から訪れたのは、先程まで受け入れていた人間のモノとは残酷さまでも異なる様な凶悪な雁首が複数段備わった形状をしている。先端に存在している鈴口さえも、四つ程備わっているという地獄である。

『貴様らの身体を持って、また再び返り咲いてくれるのだぁぁぁッ!』

勝ち誇ったかの様な言葉と合わせて、何の躊躇いも遠慮も慈悲さえも存在しない様に。肉を押し拡げる音を立てながら、それぞれの触手が人間と猫人との尻孔の中に可能な限り押し込まれる。
ぐぼ、と腸が蠢いて、それぞれの下腹部がぼこりと盛り上がってしまう程の挿入と存在感が。当然ながら太さも長さも並みの竿とはかけ離れた立派過ぎるもの。

「ぎゃひ、あぁぁぁぁっ!?」「ぐっ、ぶ、ぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

言葉にならない声を溢れさせながら、遠慮の無いピストンは始まっていく。火が付きそうなくらいに早く鋭い。遠慮なく腹部の形状をぼこぼこと変えながら、互いの肉棒には触手が尚も絡み付き続けている有り様だった。
前立腺が押し上げられる為に肉棒の硬度は増し、互いの先走りが溢れる事さえも無理もない。肉欲を絞り上げられながら、二人の身体は好きに貪られていった。

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あきゅろす。
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