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短篇
サンドイッチ-7
熱を帯びている事の証明めいた湯気が、本来とは真逆に薄暗い部屋の中で人間の鼻先にまでむわり、と降りて来る様に感じ取れる程の代物だった。
龍の股間の縦割れから人間の口元にまで垂れ下がった先端部は、形状自体は人間のものとそこまで遜色がない。著しく尖った先端と雁首、本来の皮は存在せずに粘液に塗れた肉色が先端から根本まで備わっている。
同じ様に露わになって擦り付けられていたライオンの逸物もまた、落ち着かないもぞもぞとした感触を人間の腰付から尻の頬にまでじょりじょり、と毛並み以上の質感を返してしまっていた。

龍と変わらず皮に包まれていないそれは股間に存在している肉鞘からずるんっと飛び出し、その表面に生やされていた肉棘がしなやかに表面を緩く引っ掻く感覚が擦り付けられている今であっても鮮明に伝えてくれていた。
どちらにしても、最も太い箇所は人間の手首程といい勝負な立派な直径と恐ろしいくらいに酷い獣臭を撒き散らしながら、子供の腕、人間の逸物の倍程度の存在感と凶悪なまでの大きさを立派に見せ付けていた、尻に押し付けていた。

「はぁぁ…ぁ…な…なん、で……」
「知らないんですか?私達はあくまで布団ですよ、貴方が求めるまま…何かをされて、それを返しているだけなのですよ……」
「こんな風にチンポ出したのも、お前がちゃーんと俺の胸にザーメン吐き出したからなぁ…だから満更でもないって分かってくれるよな?された分だけ、返って来るって……」

ライオン達が語られながらも抱き締めて来る力なんかは、前々からずっと変わっていない。逸物と玉の重たさを再び顔等に押し付けて来ている以外は。
びくびく、と細かな脈動と共に表面に備わった臭気と粘液が人間の顔をたっぷりと汚す、鼻先に直接色濃い匂いがどっぷりと溢れて来てしまう。鼻息が触れる度にびきびきと脈打ち、表面にはグロテスクなまでに張り詰めた血管が隆起している。

「所詮俺達は布団なんだからよぉ…お前をあっためるぐらいしか出来る事は無かったが、こんな風にやってくれるんだったら、お返しぐらいは出来る身体になったもんでなぁ……?」
「貴方がしたい事があれば…ええ、例えば彼のチンポ、私のチンポに何をされてみたいのか、このまま言うのか…実際に行動で示して下さい。どうやらまだまだ、眠る気にはなっていないのでしょう……?」

あくまで優しい調子のまま、ライオン達からの問い掛けに人間が出来る事も、これからやってみたい事も決まっている。
口の中に涎まで溢れて、温かく包み込んでいた布団には、既に人間の精液が染み込み汚れてしまっているのだから。




「んぶっぐ、ぐ、ひぃぃぃっっ…!?ま、ま、た出ちゃ、あ、〜〜っ!?」
「そっちからやって来たから、もっと味わって良いんだぜー?」
「じゅる……その通りですよ、ほら……」

四度目か五度目かも分からない程の快楽に腰を震え上がらせながら、人間はすっかり薄くなった半透明の精液をライオンの口の中へと吐き出す。
身悶えする身体は相変わらず挟まれっぱなしだが、今度はライオンも身体の向きを変え、人間の身体はうつ伏せに寝かされている。
互いの股間に顔を向ける姿勢であったが、体格の差も合わせて抑え込まれている状態。
当然、人間の正面と、やや身体をずらしていた龍と共に、二つの睾丸と脈動する竿の根元付近が顔にぐいぐいと押し付けられ。

同時にざらついた表面を持ったライオンと、長太く先端が二股に裂けている龍の舌が、人間が行った様にその股間を遠慮なく舐め回し続けていた。

「っは、あぁぁあっ…あ、りゃ…ひ…ぅぅぅっ……!?」

蠢く身体をぎゅっと挟み込まれ、実に丁寧で熱烈な奉仕だった。舌は丁寧に包皮の内側をなぞり上げ、鼻先を使って玉袋を持ち上げられる。
会陰にまでぞりぞりとした感覚を与えれば尻孔へと触れる。中へと軽く挿し込まれて前後に蠢く。腰の疼きを止められないまま、何度も絶頂を味わいながら。
二つ並んだ事でどれだけ顔の位置を変えようともべったりと竿も含めて触れる。喘ぎ震え続ける身体に口元をどうにか迫らせる。

唇を押し付けるだけで敏感に脈動し、歯を立てようとも傷ついてしまわなさそうな圧倒的な弾力と硬さを余す所なく受け入れられる。
頬肉に擦る肉棘、口から顔全体にまでこってりと重たく糸を引く粘液が触れ、湿り気を帯びた陰毛が何度も顔にわしゃわしゃと触れ。
時に竿で喉元を突かれて涙目になりながらも、喘ぎ交じりに大きく開いた口は、人間側から進んで竿と雄とをむしゃぶりついていた。

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