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八、


「あぢー」

「あぢーあぢーアイスPlease meー」

「発音いいな、オイ」

「うむ、いい発音だ。よし、五十円やろう!」


………。


「「いつからいたヅラァァァァァアァッ!!」」

「へぶしっ――!!!」



銀魂という別世界へきて早三ヶ月

無駄に時を過ごし…たくは無いので、色んな人と関わって情報を得よう。

そんな事を思って過ごす日々……なのだが、


「何だ貴様等!五十円では足りんのか!?
ならギザ十でどうだ!!」

「「いらねぇよ!!」」


鋭くツッコミを入れ、エリザベスが深々と挨拶してきたのであたしも返す


「何しに来あがったんだよヅラ」

「ヅラじゃない!桂だ!
用は貴様ではなく和泉にだ」

「…あたし?」


あたし、何かしたっけ?と首を傾げれば、違う違うと首を振るヅラ


「前に【違う世界から来た】と言ったろ?」

「あー言ったねー」


本当はもっと複雑だけど、これは銀さんにも言っていない

江戸時代に銀魂って漫画、あるわけ無いでしょ


「その話を聞いて調べてみたんだが
……お前以外にも数人いたぞ」




【こんな場所見た事もない、ここは何処だ?】





そう大騒ぎした奴が。




「……いつ?その人、今はどこにいる?」

「数人は真選組に引き取られたらしい。
あとは……春雨に一人いたな」


春雨、真選組……。

あの人なら、真選組だろうけど……そんな話、一度も聞いた事が無い

昨日もトッシーに喧嘩売ってきたけど、あの人の気配さえ感じなかった


「んじゃまずは、真選組にでも行ってみっか」


クァッと欠伸をしながら立ち上がる銀さん

そうだ、考えるよりも実行してみないとなにも分からない

ふー。と一つ息を吐き、パァンッと両頬を叩く


「HAッ!考えたってしかたがねぇ!実行あるのみだ!!」

「お、お嬢さん…?口調が変わってますよ?」

「威勢がいいことだな、それじゃ俺も変装して……」

「おめぇは残ってろヅラ!!」





.


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