十七、
「で?お前攫われてたんじゃなかったの?」
「そういわれると否定できないって言うかー
でもー少し違うつうかー違くないっていうかー」
明後日の方向に視線を泳がせる和泉
家に帰ってきてからずっとこの状態だ
持っていた「鬼桜」は総一郎君にやっちまってるし…
「あ、あの…この人は」
「おぉ!鉄子さんだ!!」
今度刀打つ所みせてくれないっすかね!?と騒ぐ和泉にまた溜息を吐く
何なんだ、コイツ。
何を隠してる?
「銀さーん、お願いあるんだけどさー」
「あぁ?何だよ?」
「全力でぶった斬るのは次にしてね」
はぁ?と言葉の意味が分からないで居ると、ゆっくり襖が開き
ゆらりと、無駄に格好付けて入ってきた野郎は…
「よう、銀時。久しぶりだなァ」
「……和泉、お前三時のおやつ無しな」
「ニ゛ャァァァァァアッ!!!?」
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