◆ほら、いいよ(リチャパス) すきだ。 パスカルさんが、すきだ。 まるでその言葉しか知らない子供のように、ただそれを脳内で繰り返す。歳上の余裕、というやつなのだろうか。たった3歳しか違わないというのに、この自分の余裕がない感じは何なのだろう。するりと白くて細い首筋を撫でながら、きゅっと目を瞑るパスカルを見つめる。口付けをする時のその仕草が好きで、つい目を開けて見てしまうのだ。その必死に何かを我慢しているような素振りが、とても加虐心を擽るのだ。僕は変態か何かなのか、と時々我に返っては悩んでしまったりする(これじゃあマリクのようだね、と失礼なことを考えつつ) 「…くすぐったい…よ」 「綺麗だよ。パスカルさん」 とろりとした目で此方を見つめるものだから、歯止めが利かなくなってしまう。首筋に軽く歯を立てれば、ビクリと震える身体。雪のように真っ白な肌が赤く染まって、とても綺麗だ。 歯を立てた場所の痛みを取るようにちろちろと舐めながら、徐々に下がる手。此処までくると最早抵抗もあまりなく、流されるままになってくれる。何もかもが可愛くて愛しくて、全て奪ってしまいたいけれど。 「続けても良い?」 分かっていてもこうして声に出して聞いてしまうのは、拒絶が怖いからだ。そしてそんな臆病な自分を包み込んでしまうのは、彼女。とても勝てそうにないのは承知している。だってこんなにも深く落ちてしまったのだから。 「リチャードの、えっち」 安心させるような柔らかい声色でそう笑って、リチャードをきゅっと抱き締める。彼の耳元で呟かれた言葉の続きに、何とも言えぬ高揚感を抱いたのは言うまでもない。 「ねえリチャード、」 すきにして、いいよ。 リチャパスへの3つの恋のお題:この鍵は渡しておくから/もっと愛して、奥まで愛して/すきにして、いいよ。 http://shindanmaker.com/125562 ------ 深夜に書くと(ry) |