※追い詰められた兎(雲雀+?) ※グロ注意 『楽になんてしてあげない』 切れ長の目を更に細めて、映すのは淡いエメラルド。 綺麗な顔をして、ひどく残酷な言葉を口にする。 既に瀕死な身体を、精神を。 その言葉はズタズタに引き裂いた。 (いっそとどめの一撃をくれれば、楽になるのに) もう手も、足も、瞼さえも動かせないのに。 『咬み殺してあげない』 ドクドクと脈をうちながら溢れ出る紅。 ジワリと服を滲ませて、真紅に染まる視界。 見える色は紅だけで。 まるで生き地獄だ。 『そうしてずっと、苦しんでいなよ』 もう霞んで何も見えなくなった瞳の中で、さも愉しそうに獣が口元を歪ませた。 心臓に突き立てられた牙 (さあ、愉しいパーティの始まりだ) ─────── ※日記ログ 以前突発的に雲雀さんのひどく冷酷で残酷な話が書きたくなって書いた話。 ちなみに彼が咬み殺した相手は不明← [前へ][次へ] |