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気分は上々(ソウマカ)




『ね、ソウル』


『あ?』





課外授業の帰り道。
今日はクールに、バッチリ技が決まって。ああ久しぶりだこんな気分。今ならなんだって出来るし空も飛べる。




あまりにも気分が良かったから浮ついて、口笛なんかをついつい奏でちゃったりして。戦闘疲れしてるハズの足はふわふわして足取りも軽い。





ふ、と。
俺の後ろを着いていた影が止まる。なんだどうした。いくら武器と職人だからってこうも体力が違うものなんだろうか。




…いや、それは無い。
何故なら負けず嫌いの真面目ちゃんだからだ。何より俺にばかり寄り掛かるのを嫌うから、人知れず努力して体力をつけてるのだって知ってる。




じゃあ一体なんだっていうんだ?答えは簡単。振り向いて本人に問いただせばいいだけの事。






くるり。





目線をゆっくりとさらさらのベージュへ。…なんだ、見てしまえばどうという事はない。ただ単に、真っ直ぐ俺のほうを見つめているだけの話だ。




……ん?見つめてる?

1回。いや2回程。頭の中で復唱。反らしたくなるぐらい真っ直ぐなグリーンの瞳に、軽く息を詰まらせた。






『…どうした、マカ』


『んーん。別に』





なんだそりゃ。
こちとらやっとの事で絞り出した言葉だというのに。「。」を合計に入れたたった6文字で済ませて欲しくないものだ。






『ただ、手を繋ぎたいなぁって思って』






ああ解った認めよう。俺の負け。惨敗だ。一体どうしたんだとか、全然"別に"なんて何でもないような言い方に意味なんてないじゃねえか、なんていろいろツッコミを入れたい事はあるが取り敢えず置いといて。





『ね、ソウル』


『…あ?』





差し出された手。むず痒くて照れ臭くて、眉間を寄せて知らんぷりしてしまった。職人はそんな俺の態度が気に食わなかったらしく、不機嫌そうな顔。「バカ、手だよ手!」なんてしまいには睨まれる始末。




このままでは機嫌を本気で損なうので、致し方ない。覚悟を決めて握り締めた手は、思いのほか小さかった。



繋いだ箇所が熱くて、変に汗ばんでないか不安になったりしたが、小さな手の所持者は嬉しそうに笑っていたから。まあいっかと思い直してしまう俺がいたりして、




『こんなの全然クールじゃねぇ…』


『?』


『…何でもないデス』






まあ取り敢えず、今夜の晩飯は俺の好きなメニューで奮発してもらうとしよう。





服はボロボロ
 気分は上々
(俺まで浮かれちまって馬鹿みたいだ)






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※日記ログ

ソウマカ!


突発ネタです…ふふ、やっぱりこの二人好きだ 笑

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あきゅろす。
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