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替え歌
♪暗紅滅国カタルシス(亡国カタルシス・アリプロ)イシュヴァール戦線・焔
嘆キノ涙アブルハ焔
愚ノ民ハタテマツラレル

生きるは毒杯、杞憂の苦しみを、飲み干す術はすでに腕のなか
太陽に住むという賢者の獅子
蔑(さげす)みだけが我が自制


この二つの眼に宿った闇の中の小さな火で
僕は明日を生き残るのだろうか
渇ききった瓦礫の街
人と人を繋ぎ合わせ
意味などない笑いだけが溢れていく

焔の如き孤独、痛む身体沈めては
廃墟へと滴ってく雫

掲げる宿命、火炎は瞬き
焦がれる死の刃は掠めゆく
太陽を喰らうは賢者の獅子
虚しさだけが舞い上がる

ああ無惨にも磔刑(たくけい)にしてくれたまえ
天と地を結ぶ場所を我は焼く


夢のような記憶たちは
焼かれ爛(ただ)れ抜け殻だけ
あの日の思い出は何処へ行ったのだろう

冷たい眼で互い見つめ
微かばかり夢を合わせ
いつかたどるべき誓いここに刻む

歴史は癒えぬ翼、
その影に隠された
金色の一羽射止めよ

生きるは祝杯、慈悲なき力で
つかんだ命までも絶え絶えに
粛正(しゅくせい)という名の大義を振り
命令だけが膨らんで

ああ玉砕と無意味にも散りゆくならば
神の手は民を救いはしない


嘆ノ壁ハツキクズサレテ
愚かの民はミナゴロサレル

生きるは偶然、愛(あい)する苦しみが
焦がれる死の刃を授けよう
月下に光るという静かの獅子
遠吠えだけが舞い降りて

掲げる祝杯、残忍な力で
つかんだ命までも絶え絶えに
粛正(しゅくせい)という名の大義の旗
おかしさだけが膨らんで

ああ恍惚や哀れみに死にゆくならば
我が愛国に絶望の謡をしる

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