替え歌
∫戦乱の真実(悪ﾉ召使:鏡音ﾚﾝ)暴君と少女の真実
君は自由、どこでも行ける
言えはしないが、ずっと好きだよ
君を守るそのためならば
私は悪にだってなってやる
期待の中、勝利を収め
祝福するは国民の声
しかし私の真の夢は
これから本当に動きだす
たとえ世界の全てが
私の敵になろうとも
私は君を守りたい
突き放す事になっても
君はどこへでも、
お行きなさい
私の事も忘れておくれ
私の命を使うこと
きっと君は反対するだろう
ひととき平和を与えた後、
最悪の政治へと
転化(てんか)する
それもまた作戦の一つ
不穏分子(ふおんぶんし)よ大きくなれ
さらに私の腹心(ふくしん)を
そちらの組織(そしき)に
ちりばめて
効率よく広がって
早く私を攻め落とせ
君は御旗(みはた)、
我(われ)は暴君
とても皮肉な、
二人の運命(さだめ)
国の政治を変えるには
君が私を殺しておくれ
もうすぐこの国は変わるだろう、
学んだ国民たちの手で
軍事主義から民主主義へ
変える事が私の夢
周囲を全て包囲して
交渉に一人来た君を
言葉を交わし帰す時、
軍事主義者が銃をぬく
君は御旗(みはた)、
我(われ)は暴君
私の前で君は倒れる
華の様に散ってしまった
死ぬのは私のはずなのに
そして彼女の血が流れ、
ついに火ぶたは落とされた私は君を腕に抱(いだ)き
錬金術で業火を放つ
腕に彼女を抱きしめて
一筋流れた血を拭う
ゆっくり毅然と顔をあげ
息絶えた君を抱き寄せる
(彼女はうっすら目を開けて、
解っていたと微笑んだ
｢大丈夫、もう何があっても
俺達はずっと一緒だよ｣)
君は自由、どこでも行けた
それでもここに、戻ってくれた
君を守るそのためならば
私は悪にだってなってやる
もしも
生まれ変われるならば
今度こそ君を
幸福(しあわせ)に…
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