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「だから…汚れるっつってんだろ」

ゼロは離れろよ、と困った顔をしてベリーズを引きはがそうとするが、ベリーズは首を激しく横に振る。

「おい、チビッコ…」

仕方なく無理矢理引き離そうとするゼロを、ベリーズはきつく睨みつけた。


「ゼロの馬鹿!!信じられない…っ!!何で…何で、僕の為何かに…!僕はゼロにどうやって償えばいいのかわかりません!いっその事、僕を無茶苦茶に抱いてください!!」

滝のように涙を流して、それはもう酷い顔で、凄い剣幕で、言葉を投げつけるベリーズにゼロは驚いて固まっている。

「…よせよ、気持ちわりぃ。

俺が馬鹿だっただけで別にお前は何も悪くねぇだろ。お前が無事なんだ、それだけで救われるよ俺は」

若干引き気味にベリーズにゼロがそう言葉をかけると、ベリーズは余計に顔を涙で濡らしてゼロに強く抱き着いた。

温かさ溢れるそんなゼロとベリーズのやり取りを見て、いい加減我慢の限界に来たのか、俺達の方に小百合が向かってくる。

小百合は怒りで顔を赤く染め、乱暴に俺の胸倉を掴むと、俺を壁際に無理矢理連れて行った。

乱暴に壁に叩きつけられる俺を見て、ゼロとベリーズが俺の名前を叫ぶ声が聞こえる。

小百合は俺の顔に顔を近づけると、乱暴に俺に口づけた。

「てめぇだけはマジで許さねぇよハイジ…。俺を舐めた事を後悔させてやる。お前もゼロみてぇに俺達が犯してやるよ、今ここでなぁ…?」

お前らハイジを抑えてろ、と小百合が何も言わない傍観者達に声をかけたその時に、俺は小百合の顔に両腕を伸ばした。

小百合が俺の腕を捕らえ、壁に押さえ付けようとするその前に、俺は小百合の顔を両手で固定し、小百合の額を自分の頭で強打する。

額を押さえ、痛みに悶えしゃがみ込む小百合を床に転がし、俺は小百合の上に跨がった。

「許さねぇのは俺の方だよ小百合。ゼロと同じ苦しみを、いや違う、ゼロ以上の苦しみを味わうのも小百合の方だよ。

まさか本気で俺を犯せるなんて…思ってねぇよな?」

小百合を床に縫い付け、耳元でそう確認する俺に小百合は顔を引き攣らせ、暴れ始める。

「おいっお前ら!何見てんだ!早く助けろ!!」

必死に助けを求める小百合は、俺にはただただ煩わしく、心底目障りで、怒りを増幅させるものでしかない。

視界に入ったゼロの体に残された、複数の痛々しい痣を見て、俺は喚き暴れる小百合の鳩尾に拳を落とした。





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あきゅろす。
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