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短編小説
これもまたA’s?
―――彼女達と間違われる事が無いような存在にするんだ―――






これが発端だったのかもしれない・・・・・・






「我らは”夜天の魔導書”の守護騎士ヴォルケンリッター 頼む、主を助けるのに手を貸してくれ。
”闇の書”が我らが主を主と定め、主から無理矢理に魔力を奪っている。我らが現界しているのにも主の魔力を使っている以上、我らが下手な事をすれば主の魔力が枯れてしまう」


「君達は闇の書の守護騎士ではないのか?」


「我らをアレと一緒にしないでくれ!」

「どういう事だい?」

「見れば解る」


そして現れる”闇の書”の守護騎士達


体を覆うのは赤・青・黄・緑の体にフィットした頭部まで覆うボディースパッツ。その薄そうな布は鍛え上げられたムキムキの体を見せつける。
そしてお面。いや、仮面。

白いベルトから下げられているのは銃。に見えるかもしれない。

子供達の夢を壊す事請け合い。戦隊ヒーローを悪意を持って改変したとしか思えないその立ち姿。




「・・・あれは、なんだ・・・?」





「闇の書が主はやての前に現れ、守護騎士の騎士甲冑を作る事を求めた時。主はやては丁度テレビを見終わったところだったんだ」

「・・・・・・それで・・・・・・あれ、か・・・・・・・?」

「そうだ。・・・・我らが、主はやての前に現れた時、何のテレビも見ていなかった事をどれほど感謝したかわかるか?」


ヴォルケンリッターの将シグナムの言葉に、思わず頷く周囲の者達。


「極めつけはアレだもんな」


だが、ヴィータの言葉にヴォルケンリッター達は頷き、聞いていた者達は首を傾げる。


「まだいるのか?」






「この俺。守護獣!バーニ様だ!」


クロノ言葉に大声が答え、ヴォルケンリッター達は目を反らす。

そして


「「「「「うっ」」」」」


そちらを見てしまったクロノ・なのは・フェイト・アルフ・ユーノは何かが胃の奥から迫り上がってくるのを感じた。





そこにいたのは

頭部からウサギの長い耳をはやし、白い柔らかい毛が服の様に体を覆った、明らかにバニーガールの格好をした。










禿げ頭のマッチョなオッサンだった










網タイツまで白い毛で見事に再現してあるのに、腹筋の割れ目はしっかりと出してある工夫の細かさが、テラテラと光る小麦色に焼けた肌と相まって一層視覚的暴力を増している。


「「はやて(ちゃん)・・・」」


なのはとフェイトが、おそらくその格好を決めたであろうはやてに何とも言えない視線を送る。



「し、仕方ないやん!わたし、ウサギとしか聞いてへんかったんやから!ウサギで人間にもなる聞いて、「なんやバニーガールみたいやな〜」って思ったらアレが目の前出て来たんやで!マッチョなオッサンやなんて、わたしかて聞いてないわ〜〜!!」


視線の先で、はやては必死に声を張り上げる。

まあ、あれが自分の趣味とか思われたら色々と終わりだろうから当然だろう。


そして、ここに”闇の書”の守護騎士VS”夜天の魔導書”の守護騎士及び時空管理局の戦いの火蓋が落とされたのだった。









終われ


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あきゅろす。
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