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古今和歌集
0616
おきもせず ねもせでよるを あかしては 春のものとて ながめくらしつ




在原業平




起き上がりもせず

だからといって寝もしないで



物思いをしながら一夜を明かし



昼の間は


春の季節として降る長雨をぼんやりと眺めて

やはり物思いをしながら一日を暮らしました。






「ながめ」は「長雨」と「眺め」の掛詞。
「眺め」はぼんやりと物思いに耽ること。

まだ逢うことの叶わない恋の苦しみを詠んだ歌。
後朝の歌でないことは、下の句が夕方を表していることから知られる。





20070915 彩綺


あきゅろす。
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