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どうしてい
なくなって
しまったの
だろうか？
信じられな
い。信じた
くない。で
も、目の前
には冷たく
なった幸村
、周りは皆
泣いている
。赤也も丸
井も。蓮二
や仁王や柳
生やジャッ
カルは見た
ことの無い
ような悲し
い表情をし
ていた。今
から、火葬
される。幸
村は天へと
旅立つのだ
。すぐ傍で
少し幼い女
子が泣き叫
んでいる、
幸村の妹だ
。その子を
母が抱き締
めていて、
父は何も言
えない様な
、悲しく、
複雑な表情
をしている
。それを聞
いて赤也と
丸井は声を
上げて泣き
出す。俺達
は泣くなと
も言えず、
頭を撫でて
やることさ
え出来ない
。そして、
色々な人達
が次々と箱
の中に花を
入れてく。
俺は、一枚
の封筒を幸
村の胸元に
置いた。

「････手紙
か？」

今日初めて
蓮二が声を
発した。俺
はああ、と
一つの言葉
で返した。
そしてふた
が閉められ
様とした。
さようなら
だ、もう、
一生幸村の
顔を見るこ
とは無い。
幸村が最期
に遺して逝
った手紙に
忘れて、で
も忘れない
でと書かれ
てあった。
大丈夫、俺
は、何があ
っても幸村
のことを忘
れたりはし
ない。忘れ
られない。
最期の願い
、俺は幸せ
になるから
。幸村の分
まで。だか
ら安心して
下さい。俺
はふたが閉
められる瞬
間、最後に
幸村に笑い
かけてこう
言ったんだ

拝啓、親愛なる君へ

愛してくれ
てありがと
う。俺はお
前のことを
忘れないか
ら、お前も
忘れないで
。そして、
幸せに生き
て、逢いに
逝くから。