置いてきぼりにされるんじゃないかと思って焦ったけれど、焦った時点でどうにもならなかった。
なんで俺なんだろう、そう毎日毎日思った。ねえ、どうして俺が、テニスを取ったら何も残らないのに。大切な仲間達だって、失ってしまうかもしれないのに。なのにどうして、テニスはもう出来ないだなんて、そんな仕打ち、どうして俺に。俺はどうしてもテニスがしたいのに。
それなのに、なんで俺なんですか。
そう自分の病室の窓の外から見える教会に向かって呟いたけれど、答えなんて返って来なかった。
ああ、やっぱり神なんていない
俺はバットエンドなんて嫌いなの。だから君との関係もバットエンドでなんて終わらせたくないんだ。だからこれからも、いつまでもいつまでも、ずーっと俺達愛し合おうね。
「いきなり何を言い出すんだ、お前は」
そう言うと真田は眉間にシワを寄せて首をかしげる。今は意味、わからなくていいんだよ。そーゆー意味を込めて俺は真田にキスをした。
絶対ハッピーエンド
「柳、ちゅーしていい〜?」
「・・・は?」
もう、照れちゃって!可愛いなあ柳は〜!そう言ったら思い切りにらまれたけどあえてそこは無視した。開眼されてたけど、あえて無視した。で、いいよね?そう聞くと無理だと返された。
いいじゃんいいじゃん、そう言って首に腕を回すと柳の顔が赤くなった。俺から目を反らそうとした柳の目線を無理矢理俺に向けた。
ねえ柳、キスしようか
今度は真面目〜に言ってみると、柳は小さくうん、と返事をした。
返事はイエスかはいでお願い
「ねえ、このお菓子美味しいんだよ!」
「なんだそれは?」
「ああ、私知っているよ。中にキャラメルシロップみたいなのが入っているチョコレートだろう」
「そうそう!三人で一緒に食べようかなって思って」
「わ、私甘いものはあまり・・・」
「なんだよ真田、折角この俺様がみんなで食べようと思って持ってきてやったってゆーのによ、食わねえのか?」
「え、な、あ、ゆ、ゆき?」
「氷帝の跡部の真似」
「せっいかーい!!流石柳!!」
「・・・・・・」
「放課後食べよう!」
「ああ、じゃあ私も今日お菓子持ってきてるからそれもみんなで食べないか」
「おお!柳さっすがー!」
「私は何も持ってきいないぞ」
「わかってるわかってる」
「別にそんなこと気にするな弦一郎」
「む・・・」
「放課後が楽しみだね」
放課後ティータイム!
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