小さいころからテニスをやっていたから、腕の力には自信があった。まあ小さい頃からやっていた奴はいくらでもいるから関係あるのかないのかはわからないけど、これでも真田に腕相撲で勝ったぐらいだし(すごいだろ!周りにいたみんな超唖然としてたんだよ!)、絶対に負ける気がしないんだ。そう白石に言うと、自慢話か?と言われたから白石みたいな奴には死んでも負けないんだって話、って言ってやった。すると白石はじゃあ勝負しようとこの俺に挑んできた。包帯が巻かれている方のジャージを捲って肘を机にガン、と置くと睨み付ける様に俺を見た、少し笑ってたけど。じゃあ、負けたらバツゲームね。と言うと白石は待ってました!と言わんばかりに手を叩いた。俺が勝ったらさ、そう言い止まると机に身を乗り出してうんうんと頷いた。 「君は俺にキスするんだよ」 ぴたり、と動きが止まる。すると顔を机に伏せて黙り込んだ。駄目かい?そう聞くと白石はいやええよ、と言って頭を上げた。それをみてふ、と笑うと白石は苦笑いをした。 「あ、それで君が勝ったら君は俺に告白するんだよ」 「ちょっと待たんかーい!!」 ガタンと大きい音を立てて立ち上がる。それを見て俺は何かな?と聞くといやいやいやいや、と手を降られた。普通逆やろ?そう言われたからなんで?と返した。すると白石は下を向いて何かを考えるかの様に腕組みをした。どうでもいいから早くやろうよ、そう言うとあんなあ!と言って指を指された。 「いいじゃないか、前に言ったこともう一度言えばいいんだから」 「な、な、な、なんでやねん!ちゅーか思い出させるなハズい!!それに今度は幸村が言えや!!」 「文句は勝ってから言いなよ」 ピシャリと言い止めると白石は右手にグーを作り震わせ、くっそー、と小さい声で呟くと半笑いで俺を睨んで来た。左腕でいいよと言うとサービスええな!と言われたから、白石は両腕?と聞くと片腕や!と怒鳴られたから笑った。両者左腕をついて、右手を机に置いて、俺はよしいくよー、と言い掛けた。 ま、俺が勝つに決まってるけどね!勝者はご想像にお任せするよ。 Heads I win, tails you lose(表は僕の勝ち、裏は君の負け)(結局勝つのは俺) Cathy 幸蔵!書いてみたかったけどあまり関西弁書けなくてショック。てか白 石 受 け |