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【位相空間】
『ネオテニーの憂鬱』 3 R-18 A+J×女体L

「はん…ああっ…」

さっきゼノンが掛けてくれた治癒魔法が効いたのか?身体が馴れてきたのか?
最初の息苦しい圧迫感はもう感じない…気恥ずかしさは変わらないけど
湿った息遣いの向こう側で、嬉しげにぬちゃぬちゃと音をたてる自分のソコが
まだ信じられなくて、俺はただ喘ぎながらも目を伏せる

マトモに相手の顔なんてみられないよ

「うわ…中も凄く柔らかいな〜女の子の方も素直なんだ」

【あの時】と違い、やはり気は遣われているのだろう?ソレとも女体化しているからか?
男のままのSEXとは全く違う感じで、優しく俺を突き上げるジェイルは、
それでも…じっとりとした視線で、俺をの痴態を余さず見下ろしている

やめてよ、実況中継なんてしなくていいよ…もの凄く恥ずかしいじゃないか

年下の彼に良いようにされてしまうのは、何時もの事だけれど
やり方をある程度は知っている分…抵抗は無いようだ、身体はすんなりと彼を受け入れる

まぁ…エースのアレみたいに規格外では無いから、恐怖感が少ないだけかもしれないけど

中のイイ場所を簡単に探り出すと、執拗にソコばかりを刺激してくる
その度に溢れ出す俺の愛液が、何時もとは違う派手な音を立てるので
俺の羞恥心は更に募る、ああ…気持はいいけど、こんなの恥ずかしいよ

「盛り上がっているところを悪いが、俺も混ぜろよ」

その為にコイツを呼んだのだからな…
そう言うと、少し離れた場所で俺達を見下ろしていたエースが、ベッドの腰掛ける
俺の目の前でくつろげるソレは、既に臨戦態勢で思わず息をのむ

全く呆れるよ…アレだけヤり倒したのに、まだヤりたりないの?
魔界随一の色情魔神と言われるのは、伊達じゃないみたいだけどさ…
よく体力が持つよね…迷惑掛けてる俺が言うのも何だけど、俺だったら無理だよ…

ひょいと俺の片翼がつかまれ、やや強引に引き寄せられる 頬に当たるソレが熱い…

「しゃぶってくれよ…前にやったから出来るだろ?」

有無を言わさない緑の視線もまた、じっとりと俺を見下ろすとニヤニヤと笑う
さっき迄、散々サービスしてやったんだから、今度はお前がしてくれよ…そういう事?

改めて見ると…大きい…よくこんなモノが中に入っていたもんだと、我ながら驚いてしまう
目隠しが無い分…やっぱり恥ずかしいよ、確認するまでも無く耳まで真っ赤だろうな今の俺の顔
躊躇いがちにもう一度上を見上げれば、「早くしろよ」とばかりにニヤケた目が見える
俺の中途半端な恥じらいすら、楽しんでいるのだろう多分

いいよ…解ったよ、俺だって悪魔なんだから、今更コレくらいどうと言う事なんかないんだから

凶悪なソレに手を添えると、その先端を恐る恐る舐め上げ、ゆっくりと口に含む
熱さと力強い弾力が俺の上顎と頬内を刺激する、ゆるゆると形をなぞり舌で転がすも
やはりサイズが大きすぎる…こんなの全部口になんて入らないよ

どう頑張っても、深く咥え込む事なんて到底出来なくて…
えずきながらも、必死でサービスしようとすれば
大きな手が小動物をあやす様に、ポフポフと俺の後頭部を撫でてくる

「無理に全部咥えなくていいぞ、お前も男なんだから何処がイイか解るだろ?
ソコだけ刺激すればいい…解るだろ?散々してやったのと同じでいいからな」

経験値の低さを、明らかに馬鹿にされて居る様な、台詞が降ってくるけど
コレばかりは仕方が無いから、俺は黙って口の中のモノを必死にしゃぶるだけ
心なしかさっきより大きくなっているみたい?
気をつけないと喉が詰まってしまいそうで…何だか怖いよ…

※※※※※※※※※※※※※※

「ふぁっ…んっんっ…んぁあ」

俺のナニに口を塞がれながらも、ジェイルが動く度にぐもった声で啼くルークは
酷く淫らで色っぽいのだが………そんな真剣で悲壮感溢れる面でされるのは妙な気分だ
テクが無いのは仕方ないだろう?順繰りに覚えてゆけばいいだけの話だ…教えてやるから
最初から俺やジェイルレベルの技術なんて、誰も期待なんてしてないからな

それにしても…コノ後に及んでも、意地っ張りでクソ真面目すぎる、
もっとリラックスして、刺激を楽しめないものかね

だが…テクは無いなりに、黒い唇からはみ出すピンク色の柔らかい舌が
懸命に俺のナニを愛撫して、舐め上げ、しゃぶりつく光景は、堪らなくイイものだな…
お互いの性感帯を知り尽くした、デーモンやジェイルのソレとはまた違う
一種独特な色香を感じるのは、まだ色事には不慣れな相手故か?
まだまだコチラの好きに出来る、調教出来るという薄暗い征服欲か?
この天使のどきな姿も、相乗効果になっているのだろうか?

「イイコだ…そう、ソコをもっと強く吸い上げてみろよ………」

モニター室の一件よりかは、少々経験値が上がったせいか?
多少は?相手の反応を伺う余裕は、あるみたいだが…
同時に上下を責め上げられては、口がお留守になりがちなのは仕方がない

それでも縋り付き、言われた通りに必死に奉仕するその姿が、
愛おしくてたまらなくて、後頭部を惹き掴み、喉を蹂躙したくなる衝動をグッと我慢する

「へぇ…ちゃんとお口も使えるようになったんだ、俺もやってもらいたいな」

前は到底そんな事など不可能で、行為中の自害防止に口枷を押しこまざるおえなかったが
自ら進んで男を舐め上げるソレに、色気を感じるのは猫も同じ事だろう
ガツガツと下を責め上げながらも、伸び上がる様にジェイルはコチラを覗きこんでくる

「後でちゃんと交代してやるよ…だから今はそっちを満足させてやれ」

処女に俺のは、流石にキツすぎたみたいだが…お前のとは相性が良さそうじゃないか
体格がそう変わらない分?痛みよりも快楽の方が強そうだからなぁ
もと強くシても大丈夫だろ?もっとグチャグチャにしてやれよ…
余計な事なんか、何も考えられないくらい徹底的に その方が嬉しいだろ?ルーク?

何だか…好き勝手な事言ってるけど、そんなの解らないよ…

咥えたソレを離して答えようにも…軽く後頭部を押さえつけられソレは叶わない
俺の返事なんて実際はどうでもいいのか? ジェイルなニンマリと笑う

「へぇ…そう?もっと激しい方がいい?何時もみたいに?じゃあ頑張っちゃおかな?」

不意に腰を持ち上げられると、手早くその下に備え付けのピローが滑り込む
適度な角度がついた分、挿れやすくなったのだろう
そのまま腰を固定すると、深々体重をかけてくる
今まで届かなかった、さらに深い部分と壁をいきなり抉られ、ルークの身体が跳ね上がった

「んんっ…ふあっ…ああっ」
「おいおい…気持がいいのは結構だが、歯はたててくれるなよ」

天井を突き上げる容赦の無い動きに、ただ翻弄されてしまう
ああっ駄目っソコは駄目だってっっ あああっイクまたイッちゃう
ビクビクと痙攣する俺に、ジェイルは優しくキスを落とす

「深い方が、好きみたいだねぇルーク?今更だろ?もっと啼いてよ…」

その方が早く元に戻れるんじゃない?コノ姿もイケてるから、勿体ないけどさ

加速のついたソレは、更に奥をもっと良い場所を触ってやるとばかりに
角度を微妙に変えながら、グイグイと中を掻き回してくる
完全に呼吸のタイミングが掴めないくなった俺は、息苦しさから
思わず口の中のエースのナニを出そうとするけど………
エースがガッチリ押さえつけているから、ソレも叶わない
ぐもった嬌声と唾液が、ボタボタとシーツに滴る やぁ苦しい…息が出来ないよ

「んんっっんぐっ…んっっ」

苦しげに藻掻く俺が、それでも絶頂を迎えると、急速に締まったソコに刺激されたのか?
少し遅れて…腹の中に熱いモノが飛び散るのを感じる 熱い…中がむず痒くて熱いよう
ほぼ同時に口の中にまで出され、広がる生暖かいソレが、喉をドロリと伝わる

だから何で妙に連携がイイんだよ…この二名は

魔力を欲する身体が…注ぎ込まれたソレを吸収してしまうのは
男の身体であっても、転魔前の身体であっても変わらないのだけれど
女の身体受けるソレは、またちょっと違う感覚なのが、奇妙な感じだ
肉体の構造的に無理がないから?だけじゃなく、時間の経過と共に
その熱さに、奇妙な安心感を感じるのが不思議でたまらない

もっともこの二名にソレを告げる事は…多分出来ないけどね

※※※※※※※※※※※※※※

「それにしても…なかなか染まらないねぇ…」

別室でモニターを覗き込みながら、ゼノンは困った様に唸る
その脇でのんびりとコーヒーを飲みながら、ゾッドは思い出した様に尋ねた

「まぁ…焦っても仕方ねぇし、今更?思い出すのもアレと言うか野暮なんだが
何もSEXじゃなくてもいいんじゃないか?【血液交換】は使え無いのかよ?」

前の時もやってたよな?かなり強引なやり方で?

「ああ…アレね、多分?今回は素直に口から飲んではくれると思うけど…」

今のルークはもう完全に水妖の身体だからね、火炎系悪魔の血はどうかと思うよ
もちろん大地系の僕やお前の血も?あまり良いとは言えないかもしれないね

天使から転魔する時は…とりあえず元の種族の【特性】を相殺する意味で
闇の強い…魔力がより強い悪魔の血の方が、良いと言われてるけどさ
転魔してしまった後は、同じとは言えないよ 本来は同じ属性の血が望ましいからね

それに【水妖】は基本秘密主義だからねぇ…医療データーが極端に少ない上に
他族との交わりを嫌う心理的影響か?体質的にもそんな奴が多くてね
予測不能なアレルギー反応が無いとは…言いきれないんだよね

「多分…何の弊害も無く馴染むのは、同じ水妖か大魔王家の血ぐらいでしょ?」

でもどちらにも現状を告白出来ないなら、効率が悪くても今の方法しかないでしょ?

のんびりとした口調で答えては居るが…
予想外にかかる時間と、ルークの消耗具合を、明確なデーターで把握している分、不安はあるのだろう?
患者を不安にさせない気遣いか?顔にも口にも出しはしないけど?

ゼノンはイライラしたり、考えが煮詰まっている時、無意識にデスクをトントンとつま弾く
もっと困ると、右の角をかきむしる癖があるからな…本魔は気がついてないだろうけど

どっちも…さっきからやってるぜ?師匠? 俺にまで変な気配りしなくていいのに

何も今夜中に、無理に戻る必要は無いとは思うのだが…
坊主の意思が堅いのも、仕方無い事かもしれないが
今回は患者の意思を尊重しすぎじゃないかい?アンタらしくないねぇ

患者=被験者以上の感覚を持ったかい?珍しい?

とは言え…【余計な詮索】は災いの元と知り尽くしているゾッドは、
それ以上に其の件に触れようとはしない

「根の詰めすぎも身体に毒だぜ、茶でも飲むか?それとも何か軽いモノでも作ろうか?」

と軽く受け流し話題を変えると、身体をぐんと伸ばしながら部屋を出て行く
まだまだ今夜は先が長そうだ、何も出来ない待機も楽とは言いがたいからな

※※※※※※※※※※※※※※

ああ…もう身体の中も外もドロドロだよ、一度冷たいシャワーを浴びたいくらい
腹の中もタプタプで…もう何が何だか解らなくて…
混濁した意識下でただ、二名のされるがままにはなって居るけど…

なかなか黒くならないなぁ俺の羽根…髪なんかまだまだ金髪のままだし

「少し休憩するか?」と、ペットボトル入りのドリンクは渡されたけど
ソレを開封する気力すらもうなくて、ぐったりと横になっていると
しょうがないなぁ…とジェイルが俺を助け起こして、
自分が飲んでいたソレを口移しで分けてくれる

つめたく冷えたドリンクが、乾いた喉を伝わってゆくのは心地良いけど
エースも凄いけど、ジェイル…君も何気に体力あり過ぎだろ?
ココに来る前に、どっかで遊んでたんだよね?本当に?
場数が足りないのか?基本的な体力の差なのか?俺って弱すぎなのかな…

「無理に性転換してるんだから、何時もより体力消耗が早いのは仕方無いぞ」

ぼそりとエースが呟く、えっ?そうなの?そういうモノなの?
と言うか…何で俺の考えてる事が解ったの???

「小っちゃな事でも、いちいち深刻な面してやがるから、解りやすいんだよお前は
元工作員のワリには面に出過ぎだぞ、官吏を目指すなら今の内に直しておけよ…」

何でも筒抜けじゃ、相手に舐められちまうからな…

そう笑うとジェイルの腕から奪う様に、俺を抱き寄せる
反論する暇すら与えてはくれない、膝建ちの俺の腰に手を回し抱きしめると
ぬるぬるのその場所に、再び指を差し込まれる
入口付近と外のイイ場所を、同時にグリグリと刺激されれば
あっと言う間に身体は熱くなる、散々嬲られて熱を持ち、腫れ上がっているだろうに
ああ…女の部分まで知りつくされたのか?そう思うと…
何だか無償に悔しいけど仕方がない…
我慢しきれず漏れる喘ぎ声に、相手は心底嬉しそうに、ニンマリ笑う

「だいぶ柔らかくなったな…もう大丈夫だろ?」

そう囁くと…そそり立つ自分の上に腰を下ろせと、強引に俺を導く
ええっそんな体勢無理だよ…全部なんて入らない………
純粋な怯えから、ふるふると首を振るけど、大丈夫だからと許してはもらえない

「ひっっやぁん…あっあああっ」

俺の愛液と中に満たされたモノが、助けにはなったけど…
結局正面から、羽交い締めにされる様な格好で、ゆっくりと射し込まれたソレは
ぬぷぬぷと俺を押し広げて、根元までがっちり入ってしまった

苦しいだけじゃなくて、ちゃんと気持はいいのだが
やっぱり大きすぎるソレは、俺の狭い内側を限界まで突き上げる
肉棒に下から串刺しにされた様な格好の俺は、腰を振るサービスも出来ずに
ただ震えながら、男の首筋につかまる事しか出来なかった

「ほら…ちゃんと全部入るじゃないか?そういう場所だから心配するな」

片手で俺の頭をさすりながら、もう片方の手がスルリと後ろに伸びてくる

「ーーーっ嫌っっ、そっちも何て無理っっ」

そうじゃなくても狭まり、ひくつくソコを無遠慮に撫で上げられ
ルークはみじろぐが、逃げ出す事なんて当然出来ない
トロトロと溢れる劣情と愛液を指ですくわれ、後ろにも塗り込められる
頭を振り、嫌がる本魔とは裏腹に、じわじわと溶け始めるソコは
嬉しげにエースの指を飲み込んでゆく、小さな悲鳴は…徐々に吐息に変わる

「容赦無いなぁ…エースは、でも悪くはなさそうだね」

その様子を眺めていたジェイルは、半泣きのルークをのぞき込み、じんわりと頬を舐める

「休憩はもう充分だろ?入れてやれよコッチにも、前だけじゃ寂しいみたいだぜ…」

既に二本目の指を受け入れたソコを、ぬちゅぬちゅと押し広げられ
ガクガクと震える俺の腰を、後ろからジェイルの手が固定する
ぬぷりと指が引き抜かれるのと同時に、宛がわれるソレに
俺は怯え…イヤイヤと泣き喚くが、このド鬼畜コンビがやめてくれるワケも無い

「嫌っ嫌々ーっ無理っ、同時なんて絶対無理っっ」
「大丈夫だよルーク、力抜いてよ、痛く無いから」

宣言と共にズンと一気に押し込まれる、熱い塊が嘘みたい中に入ってくる

「かっ…はあぁぁあ…あああっ」
「よしよし…イイコだから、もっと力を抜くんだ…じきに良くなるから」

苦しいよ…ああっお腹が壊れちゃうよ………
ボロボロと溢れる涙をエースに、唇で吸われ
後ろから伸びてきたジェイルの指が、優しく俺の胸を揉みしだくが
通常なら有り得ない圧迫感に、ただぱくぱくと声にならない悲鳴を上げる事しかできない

「凄いな…そんなに締め付けたら、俺が持たないないだろ?ソッチは?」
「ん〜やっぱりちょっとキツイみたい?ローション貸してくれる?」

ねっとりとした液体が、結合部に追加されるのは解るけど
そんな事でどうにか何てならないよ…
ひっくひっくと泣く俺をヨソに、同じモノにまみれた指が
圧迫され窮屈そうにしている肉芽を、強く刺激すると
前と後から刺し貫かれたまま、ルークの細い身体が跳ね上がる

「ひぃっ嫌っ嫌ぁぁっ…」 やめてよぉ…今そんな所触っちゃ嫌だ
「仕方無いだろ?お前が力を抜かないから、そら動いてやれよジェイル」

出来るだけ優しくな…もうしわけ程度に付け加えられたソレに
笑いながら了解と答えると、潤滑剤を追加しながら
ジェイルは後ろからゆるゆる突き上げてくる、その圧迫感に俺は再び泣き喚く

「ひぅ…嫌ぁ…待って待ってよぉ、嫌っ嫌っいや…」
「嫌って言ってるワリには、前もぬるぬるだぜ?まんざら悪くないんだろ?」

肉芽を指先でグリグリと撫で上げられながら、ジェイルの指の間の乳房まで吸われてるからじゃない
身体が両方の楔を受け入れ始めているから…嫌だ俺は女の子じゃないのに
我ながら…浅ましすぎる現状が、何だか悔しくて哀しくなって
快楽や苦痛とは違う涙が、ぽたぽたと流れるが…
ソレすらも両名に交互に吸われ舐めとられてしまう

「ひぅ…嫌ぁ…こんなの、嫌だよぅ………」
「そう悲観的になるなよ…今しか味わえない感覚だからもっと楽しめよ」
「そうそう…いやらしいルークも可愛いから、もっと力抜いてよ、もっと良くするから」

媚びる様に伸びてきた、ジェイルの尻尾がサワサワと俺の太腿にまきつく
翼の根元を敏感な部分を舐め上げてていた、猫の口が、強めにソコに噛みついてくる
やぁ…痛いっ…気をちょっとでも其方に向ければ、後ろを犯しているソレが
更に深い場所に、強く入り込んでくる、痛いのか?気持がいいのか?ももう解らず
短い喘ぎ声だけが…湿った空気の中に響き渡る

「ひぃ…ひうっん、ああっああ…やぁ………」
「本当に可愛い淫乱だなぁ…お前は、とても元天使様とは思えないな」

立派に悪魔に順応出来て、良かったじゃないか…
好き勝手な事を言う、赤い悪魔が恨めしい、そういう問題じゃないだろ?
睨みつけたくても、もうそんな余裕すらなくて、ただ泣き喚く俺

そろそろコッチも動いていいか?と言われ、真っ青になる俺
まだ…まだこの上無茶する気なの?男に戻る前に、このままヤり殺される…
そんな一抹の不安がよぎったその時だった

エースの肩越しに、壁の魔方陣が…確かゲートだっけ?が、赤く発光しているのが見える

続けざまにドウンと音がして、魔方陣が反対側から叩かれて居る様な衝撃波が…
魔力衝突の放電がバリバリと走り、割れた鏡の様にソレがバラバラと崩壊する

「あっ…やべぇ…起きちゃったみたい」

ポツリと俺の隣でジェイルが呟く、相手が誰かは解っているのだろう
咄嗟に俺とジェイルを其の背で庇った、エースもヤレヤレと苦笑いしている
そうだ…まさか、まさかこの魔力の波動は………

「随分と楽しそうじゃ無いか、お前達……私だけ仲間外れだなんて酷くないかい?」

聞き慣れた声は、何時もの軽口では無く、かなりの怒気を含んで居るようで低い
強引に開かれた次元の狭間に、放電しながら集まる暗雲
その中から進み出てくるのは…金髪の悪魔、俺が今一番見られたくなかった相手

「ちぇっ…朝まで寝てれば良かったモノを」
「ダミアン殿下………」

どうしよう見られた…【天使まがい】のこの姿を見られた…どうしよう

行為の中断に残念そうに、笑うエースやジェイルとは違い
過呼吸と震えが止まらなくなくなった俺は、自分の両肩を抱きしめる
嫌だ…絶対に見られたくなかったのに…なんでココに殿下が……
バクバクと上がる心拍数と同時に、遠くで何か千切れる音がする

ザワリ…身体の奥から何か沸き上がるのと同時に、膨れあがる俺の翼
反転した闇が俺の中に吸収されると、斑に染まり始めていた羽根が一気に黒く染まる

「あっ…とりあえず、羽根だけ黒に戻ったね」

並の悪魔がソレを見たならば、恐れのあまりそのまま心臓が止まってもおかしくない
明らかに怒気を含んだ皇太子の冷笑を前にしても、何処吹く風のジェイルは
極軽く「良かったね」と言いながら、スリスリと身体を擦り寄せ抱きついてくる

「ほう…ショック療法とでも言うのか?コレは?
でも女のままで、髪はまだ金髪か?戻り方が中途半端なのが気にいらねぇな…」

まぁ…とりあえず派手な銀色の翼だけでも、何とかなったなら良しとするか
コレで天使とは間違えられないだろうから、後は気長に戻ればいいさ
ヨシヨシと俺の頭を撫でてくる、大きな手も暢気なモノだ…もう煙草をふかしている

「殿下…あの…コレはその………」

震える皇太子の前で、可哀想な程、真っ青に狼狽しているのはルークだけだ
どうしよう…俺が何かしらの処分を受けるのは、仕方無いにしても
この二名や、別室のゼノンやゾッドにまで迷惑が掛かったら、どうしよう

「解ってる…責めるつもりはない、事情はソレとなく、聴いたから…
情報局長官…悪いが【ソレ】をコチラに渡してもらおうか?」
「ご随意に殿下、まだ完全には戻ってはいないが、この程度の姿なら悪魔の許容範囲だ
魔王宮に連れ帰っても、隔離する必要は無いでしょうよ…」

続きはダミアンにやってもらえ、その方が早く【男】に戻れるから

耳元でそう囁かれると、ルークは、ひょいと抱き上げられベッドから下ろされる
おぼつかない足取りで、トンと背中を押されれば
半分よろける様に、ぽふりとダミアンの腕の中に収まってしまう

「あっあの…」
「素直に渡してくれて結構だ、後の処置は私がやる」

動揺するルークをマントで包み込み、ギュッと抱き上げると
ダミアンはそう短く吐き捨て、ギンとエースを睨み付ける
そのまま移送転位したのだろう、ルークを抱きしめたまま霞の様に消えてしまった
「またね〜」ジェイルは、暢気に手を振っている
相手が皇太子なのか?ルークなのかは定かでは無いが

「ゼノン…アイツに知らせたのはお前か?」

少し遅れて部屋に入ってきた、主治医にエースは不服そうに言う

「だって…あのままじゃ時間が掛かりすぎるでしょ?
アレ以上の無理は、彼の身体が持たないよ、それに…」
「それに、何だよ?」
「完全に蚊帳の外じゃ、殿下にも気の毒じゃない?」

ウチも文化局も、あんまり皇太子殿下の不興は買いたくは無いからねぇ…
全部がエースの都合通りと言うワケにも行かないよ、僕の言う事も聴いてくれないし

何時も通りの穏やかな笑みで、飲み物は用意してくれては居るが、
散々の制止を無視した結果、どうやらこの男も怒らせていた様だ
調子に乗りすぎていたのは、俺とジェイルの方か?やれやれ…

でなければ…いかにダミアンと言えど、文化局の結界を飛び越え
ゼノンのゲートを破壊する事なんて出来ない、
ゼノン自身がその効力を弱め、招き入れない限りは

まぁ…俺とジェイルのソレは、何時もの事だとしても
問題はルークだな、俺達ほど激しい行為は強要しないとは思うが…
嫉妬に狂った皇太子殿下は、案外始末に負えない部分もあるからな
朔夜のデーモンに対するしつこさは、半端じゃないからな…俺への牽制も含めて

半ば連れさらわれた形になった、ルークの身を案じながらも
後で様子をソレとなく伺うか、要人警護のカメラがまだ生きているなら

昇る紫煙をと眺めながら、エースはそう思った



続く

前編・中編・後編にするつもりでしたが
思いの外?エロシーンが長くなったので、一度切ります
1〜5に変更になりますが、お許しくださいね〜

後もう少しだけ続きます(^_^;)(^_^;)(^_^;) おつきあい下さいませ


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あきゅろす。
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