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【見習い拷問官と教官】
『廃城の砂猫』 7 隼の仔神 R-18 ダミ様×ショタJ 但し暗黒設定有り注意

その夜もゲートを潜り、砂漠の砦に到着すれば、既に城内から二名分の気配が、
最も今夜の気配は、以前も顔を合わせた事のある者につき、まだ安心ではあるが…
私は溜息混じりに、階段を登ると、何時もの部屋に向かう

回廊にまで漏れ出る派手な喘ぎ声だが…既にそれは女の抗議に変わっていた
絨毯の上で睦み合う二名は、私の気配には気がついて居るのだろう
必死に身体を起こそうと藻掻く女を、少年が力尽くで押さえ込んでいた

「嫌っ…今日は大丈夫だって言ったじゃないのっっまた騙したのねっ…」
「いいじゃないか…多淫はアンタ等、悪魔の常識だろ?
せっかくのギャラリーじゃないか、見せつけてやればいいのさ…」

そう…確かに多淫は悪魔のたしなみ、普通の悪魔であればね
しかし…皇太子の私のお手つきに、手を出す度胸のある悪魔が、どれほど居るだろうか?

私や父上の姿は、辺境に住まう様な、末端の下級悪魔・妖魔にも知れ渡っている
魔界の通貨に刻印されているせいもあるが、この忌々しい天界人擬きの姿は、大魔王家だけだ
他の悪魔には決して無いモノだ、目くらましの変装でもしない限り、身分はすぐにバレる

それ故に…うっかりジェイルに誘われるままに、彼に手を出した悪魔は、
ココで私と鉢合わせになると、驚愕どころでは済まない…女も男も

どうせ誘ったのは、ジェイルだと言う事は解っている
腹が立たないと言えば…嘘になるが、その者をどうこうするつもりは無いのだが
彼等は決まって、場違いな命乞いを始めたり、卒倒・失禁してしまう程度ならまだしも
中には、勝手に心臓発作を起こした者も居たぐらいで、新たな頭痛の種になっている

まぁ…私のお手つき・愛猫である事を、知らなかったにしてもだ
砂漠では神聖につき、悪魔側から決して触れる事はまかりならない…とされている
スフィンクスが相手だと解っていて、手を出す連中ではある
色仕掛けに騙されたにせよ、興味本位にせよ、純粋に情からにせよ
彼等がそれなりの報いを受けたとしても、心は痛まないのではあるが

こうも次から、次へと誘い込みに成功する所を見ると…

隼の護符を着けた、【色好みのスフィンクス】の噂は…広がってしまっているのだろう
通りかかる悪魔のキャラバンに近づき、好みであれば誰彼構わず誘う、悪食の砂漠の神の浮き名は…

そして…タチの悪い事に、必ず私の目につく所で相手を誘うのだ…
私に対する不満と、自己の置かれた立場に対する、行き場の無い不満をぶつけてくる様に

そう…思春期に入ったジェイルには、とっくに翼が生えてもいい頃なのだが
何故かその兆しが少しも見えないのだ、身体はきちんと成長しているのに…
どちらの色にせよ、翼が生えなければ…彼は宙ぶらりんな立場で、ずっとこの砂漠の虜なのだ
遠巻きに同族達から、監視・観察されているこの環境から、何一つ先に進めない

それが…年頃になった彼を苛立たせている、勿論この私も…

「お取り込み中悪いね、何なら私が退散した方がいいかね?」

嫌味も兼ねた口調で、そう声を掛ければ
震え上がるのは、ジェイルの下に組み敷かれていた女の方だ
死に物狂いで、彼の腕から逃げ出すと、衣装を拾い集めその場にただ平服する

「とんでもありません、御無礼を皇太子殿下…」

ガタガタと震える彼女に、怒りをぶつけるのは筋違いだ
頭では解っているのだが…口調がつい強くなってしまう私もまだまだ青い

「何度も言うけど、君が気にやむ必要は無い…私の留守中は、また宜しく頼むよ」

ジェイルが、この砦に引っ張り込む相手の中では、それなりに顔見知りの方の女だ
ここからほど近いオアシスに住む、下級悪魔の水売り娘の女だ
最初に鉢合わせになった時は、それこそ自害しかねない程に怯えていたが
身元を調べた上で、こちらの事情はきっちり話しある、僅かだが口止めの金も渡している
私の留守中にジェイルの相手をしてやって欲しい趣旨の依頼も…
しかし彼女はあくまでも、辺境地域の一般市井だ、
大それた役目に未だ慣れないのも、仕方の無い話なのかもしれない

「はっはい…では失礼致します」

震えながら、それだけを答えると、彼女はそのまま部屋を走り去ってしまった

「あ〜あ可哀想に、そんなにおっかない声出したら、誰でも縮こまっちゃうよ」

走り去る相手にヒラヒラと手を振りながら、ジェイルはケラケラと笑っている

「可哀想だと思うなら、私の来る直前になど、呼ばなければいいだろう?
市井の悪魔が私を恐れる事くらい、お前だって解っているはずだろうに…」

今回は身体を重ねるのが、目的などでは無いだろう?
来るのが解っている、私に見せつけるのが目的なのだ、怒らせ挑発する為に
頃合いを見て、彼女を解放してやった事すら、見え見えで
私も苛立ちを隠せず、睨み付けるのだが、相手は何処吹く風なのだろう
ジェイルはあっけらかんと答える

「だってお腹が空いて仕方が無いんだもん、俺は、悪魔の気しか吸収出来ないし」

エネルギー不足で、また体調が悪くなったら困るだろ?
皇太子様ともあろうお方が、つまみ食いくらいで目くじらを立てるなよ
カゲイヌが出てこない所を見れば、協定違反にはならないでしょ?じゃあいいじゃん?

そう…確かにジェイルが、同族とエナジーのやりとりをする事はおろか、
身体を重ね、熱を分かち合えない状態・状況にしてしまったのは私だ
責任は感じている、だから彼との逢瀬の度に、彼の虚弱な身体を支えるには、充分な気は分け与えている
次の機会までの間にも余りある程に… 今だって前回の分の余波が、まだ充分に残っている

それでも彼は、「まだ足りない」と言って、他の悪魔を片っ端から貪るのだ、自ら誘惑して

辺境に住まう者達だ、殆どが下級悪魔ばかりで、分け与えられるソレなど微々たるものだ
定期的に供給され、体内に留まっている私の気の方が遙かに強く、相殺されてしまうモノばかりだ

そう…エネルギー不足になどなるワケが無い、ただ単純に肌が恋しいのだろう
熱を分かち合いたいだけなのだろう、同族とソレが出来なくなってしまった分…

だから…私は彼を責める事は出来ない、責める権利すら無いのだろう
その寂しがり屋で、孤独な心を思えば、些細な火遊びくらいで目くじらは立てられない
このまま王都に、コレを攫って行く事が出来ないのであれば尚更

「ねぇ…ダミアンのせいで食事をし損ねたんだから…くれよアンタが…」

ぺとんと床に座ったまま、ジェイルは上目遣いで誘ってくる
確かに…快楽主義の悪魔に、この強烈な色香に耐えろと言う方が、土台無理な話なのかもしれない
私は少し乱暴に彼を引き寄せると、そのまま抱き上げると寝室に連れてゆく

「ああ…くれてやるさ、お前が満足しても許さない、泣いて吐くほどにね」

そう低く告げれば…「それは楽しみ」と、間髪入れずに返事は返ってはくるが
私が絶対に酷くなどしない事を、この仔猫はよく知っているのだ…

しかしその表情は、やはり何処か寂しそうなのだ、いや寂しさしかソコには無いのだろう
どんなに憎まれ口と減らず口を叩き、挑発的な態度をとっていたとしてもだ

それでも協定により、ジェイルの翼が生えるまでは…彼をこの砂漠から連れ出す事は出来ないのだ

だが…それまで、この子の心が保つのだろうか?そう思えばこそ…強く支配など出来ない
ただ甘やかし、抱きしめる事しか出来ない自分は、きっと誰よりも臆病なのだろう
ダミアンはここを訪れる度にそう思うのだが、【その時】を待つ以外の解決策を持たなかった

※※※※※※※※※※※※※※

砂漠の騒動の後、再協定が無事に終わり、一度は王都に帰った私は
何とか廃嫡にはならずに、皇太子の地位には復帰はしたものの
この件で先送りになった、公務やその後始末に追われる毎日で、暫く砦に足を運ぶ事が出来なかった、
ようやく時間が取れたのは…人間の時間で言う所の一月程たった後だろうか?

そろそろ私の分け与えたヒーリングも、効力を失う頃やもしれぬ
細々とした職務を終えて、足早にゲートを潜れば

ジェイルはもうここに来ているようだ、気配と共に洩れてくるのはギターの音?
独学でコード練習でもしているのだろうか?私が置いていったソレで?

暖炉のある何時もの部屋に向かえば、ジェイルとメネプが向かい合っていた
どうやらメネプにコードの基本を教わっている様なのだが
私の気配に気がついたのだろう、ギター置くと、小走りで私に駆け寄り抱きついてくる

「遅いっ遅いよダミアン、もうココには来ないのかと、逢えないのかと思った」

そう言ってポロポロと泣くジェイルは、本当に可愛らしくて
思わず抱き上げて、その頬にキスをすると、遅れてメネプが恭しく礼をする

「お久しぶりで御座います…ダミアン殿下、それでは私は、失礼いたします…」

そう言うとメネプは、ジェイルの影の中に吸い込まれる様に消えてしまった

「なに?神官長にコードを教えてもらっていたの?」

「うん…本当はダミアンに、教えてもらいたかったのに…何時までたっても来ないし…
だからメネプに教えてもらって、びっくりさせようと思ったのに、それも中途半端でバレちゃった、
でも…もしかしたらもう来ないかも?と思ってたから…逢えただけで嬉しいよ」

そう言ってゴロゴロと喉を鳴らし、擦り寄ってくる身体は、何故か小刻みに震えていた
一連の騒ぎの後始末の為とは言え、随分不安な気持ちにさせてしまった様だ
私はただその小さな身体を抱きしめる、こんな時だからこそもっと早く来るべきだったな

本当にたった今始めたばかりの様だ、暖炉の前に広げられた、タブ譜の前に私も座ると
彼を前に座らせて、ギターを持たせてやる、背後からその手に私の手を添えると
ゆっくりとコードの正しい位置に、その彼の指を誘導する
まだ小さな彼の小さな手には、抑えきれないコードもありそうだが
基本を飲み込めば…直ぐに弾ける様になるだろう、一緒に演奏出来る日が楽しみだ

「それで、どこぐらいまで教えてもらったの?」
「えっと、G C DとD7って奴を、さっき教えてもらった」
「じゃあ他に、Em Am B7ぐらいを覚えれば、とりあえず弾ける曲は増えるね」

初めてだからなのは勿論だが、小さな手では、かなり苦戦はしているみたいだが
獣体の頃から、私の機材をキラキラとした目で見ていた彼は
自由に使える今の手が、嬉しくてたまらないのだろう、熱心に練習する姿は、ほほえましい

しかし何故だろう、どこかその表情が、うち沈んでいる様にも見える
無理に明るく振る舞っている様に見えるのは…気のせいではない

「最初からちょっと飛ばしすぎたかな?まだその手も使い慣れていないんだから、焦らなくていいんだよ」

幸い魔神にも悪魔にも、時間はたっぷりあるのだから…そう続けようとすれば
その前にジェイルの口から意外な言葉が漏れる

「違うよ…前から弾きたかったんだから、教えてもらえるのは凄く嬉しいんだ
………でもね、でもねダミアン、俺って、やっぱりズルをした事になっちゃうのかな?」

ズル?最初はその意味が解らなかったが、ジェイルは更に続ける

「みんな変なんだ…あれ以来…何だか変に余所余所しくて、
俺が突然【擬態】になったのって、やっぱりズルだったのかな?」

そこまで言われて、先日の魔神達との会談を思い出す
経過観察の為にも、今後も魔神の気を入れない方が良い
混入した悪魔の気を他の幼生に入れない為にも、幼生との接触は避けるべきだ
いっそ隔離した方が良いのでは? 

結局ジェイルは完全隔離はされなかったが…
他の幼体とは接触させられない、「危険個体」に
赤翼であっても、迂闊に触るに触れない「腫れ物扱い」になってしまったのだろう

当人にはその自覚が無かった分、急に変わった周囲の態度に順応出来ないのだ

更に…明確な、やっかみや嫉妬もあるのだろう、あの夜までのジェイルは、擬態にもなれない弱い個体だった
獣体のまま寿命を迎える、可哀想な存在・自分達より下の存在として、同情こそされ嫉妬の対象などにはならなかった

しかし…その最下位の弱者が、いきなり進化してしまったのだ、他者のしかも悪魔の手を借りて…

それなのに【落伍者の印】も出ずに、可能性は低いとは言え未だ【瑠璃色の翼】を持つ資格を持つ続けている
この状況に【赤翼】と【既に烙印を受けた幼生】が、複雑な感情を持つのは当然だ

今まで、ねたみや嫉妬の感情を向けられた事が無かったジェイルが、混乱するのも無理からぬ事だろう

「誰かが、君にズルをした、そんな風に言ったのかい?虐められたりしたのかい?」

「直接言われたワケじゃないけど…そんな風に避けられてる感じがするんだ…ずっと
虐められたりもしてないけど、前みたいに抱きしめてくれたり、寄り添ってくれないんだ
だから、久しぶりなんだ…こうやって誰かとくっつくのも…
もしかしたら、ダミアンにも避けられるかもしれないって思ってたけど、良かった…そんな事なくて」

やっぱり温かいや… そう言ってぺっとりと、私にすがりつくジェイルはまだ震えていた
こんな小さな身体で、この一月その寂しさに耐えていたのかと思えば、堪らなくなり
ギターを置くと、私もぎゅっとその肩を抱きしめてやる

そうだ…この子の孤独と孤立を作ってしまったのは、紛れもなく私なのだから

そうしていると、突然ジェイルが、私の唇に自分のソレを重ねてくる
少々面食らう私をヨソに、舌を射し込んでくるソレは、挨拶代わりのソレとは違う
歳のワリには有り得ないキスに思わず、口を離すと、途端に寂しげな目が私を見上げる

「やっぱり…ダミアンも、俺のこと嫌?」
「そうじゃ無い…そうじゃ無いけど、いくらなんでも早すぎるだろ?君には?」
「早すぎないよ…スフィンクスなら普通だよ…」

幼体同士でじゃれ合うなんて、普通の事だよ、時間が無い奴の方が多いんだから

うつむき加減にそう言われれば、なけなしのモラルが音を立てて崩壊してゆくのが解る

チラリとジェイルの影を一瞥するのだが、何も起こらないと言う事は…協定違反にはならないのか?
そして…この子が寂しさのあまり、無茶な事を口走っているワケでは無い様だ

「解ったよ…そんなに泣かないで、目を閉じて…」

痛かったり、無理だったりする時はちゃんと言うんだよ、そうもう一度念を押してから
その顎を持ち上げて、優しくキスをしてやると…
貪る様に答えてくるソレが、必死にしがみついてくる腕が、哀れで愛おしくて、
私もただその小さな身体を抱きしめる、冷え切った心と身体を今すぐ温めてやりたかった

※※※※※※※※※※※※※※

「ふぁ…ああっ…あん」

スフィンクスが早熟と言うのは、どうやら本当の様だ、初めてではないな…どちらも
幼すぎるのはずの身体は、ちょっと刺激しただけで、すぐに解れてゆく
柔らかい後ろは、私の指を難なく飲み込んで、きゅうきゅうと締め上げてくる

まさか子供のジェイルと、このような関係になると思って居なかった為、充分な準備が無かった…

咄嗟に潤滑剤の変わりに使ってしまったアロマオイルの香りで、
部屋はむせかえる様な、あまったるい臭いになってしまったが

ソレ以上に…腕の中でよがり喘ぐ、ジェイルの媚態に目眩がしてくる

幼すぎる者を相手にする背徳感が、無かったワケでは無いのだが
見た目とはかけ離れ、行為に慣れた身体に酷く興奮しているのもまた事実だ

まぁ慣れていると言っても…経験はそれなりにある、その程度だろうおそらく

まだまだ開発の余地があると、自分の好みに育てられると思えばこそ
悪魔らしく薄暗い支配欲が、鎌首をもたげてくるのだが
同時に一体誰が自分より先に、この子をこんな風にしたのか?と思えば…
嫉妬の感情を覚えるのも又、男の性と言うものだろうか

「こんなに…小さいのに、いやらしい身体だね、誰にこんな風にされたんだい?」

ぬちゃぬちゃと後ろを刺激してやりながら、可愛らしい前も扱きあげる
震える耳をしゃぶってやりながら、意地悪くそう問い詰めるのだが
聞こえているのか?答えたくないのか?その問いに、ジェイルは答えない
ただ…強すぎる刺激に翻弄され、ひんひんと泣き喚くばかりだ

それでも…無意識に浮き上がる腰は、楔を欲しがり
手の内に収まっているソレも、解放を求めてビクビクと震えている

「まだイっちゃ駄目だよ…最初くらいは一緒にイこうか?」

やんわりとソレをに握り絞めたまま、内側を嬲っていた指を引き抜くと
途端に鼻にかかったような短い声が上がる、大丈夫、お預けなんて意地悪はしないよ…
足を抱え上げ、溶けきっているとは言え、小さなソコに私のナニを宛がえば
目を瞑ったままのジェイルが、息を大きくのんで居るのが解る

「ひっ…ああっ」

小さな吐息…その時の体格差から考えれば…串刺しにされた事にも等しいはずなのに
ジェイルのソコは、難なく私のソレを飲み込んでしまう
熱くて柔らかいソコは…気持がよすぎて、早々に搾り取られそうだが
そんな勿体無い事などしない、ちゃんと良くしてあげてからだ

しかし…挿入には抵抗が無かったものの、
やはり彼の身体には、成体の私の質量が大きすぎるのだろうか?
外側からもソレが見えるまではいかないが、額に浮かぶ汗は、やはり少し苦しそうだ

「もっと力を抜いてジェイル…無理ならすぐに止めるから…」

苦しげな息を短く吐くジェイルに、そう囁くのだが…ジェイルは首を左右に振る

「止めないで…やめちゃ嫌だ………」

かなり無理をしているクセに、そう言って必死にすがりついてくる彼が、ただ愛おしくて
中が大きさに慣れてくれるのを、根気強く待ちながら…
ありったけの優しさをこめて、肌の良い場所を探してやる事にした
見えない場所には印をつけておこうね、その熱さを思い出せる様に

丹念な愛撫と、追加したオイルが利いたのか?少し余裕ができはじめた頃を見計らい
私は出来るだけゆっくりと、その中を突き上げる

「ふぁっっあああっああんっ」

まだ小さな身体だ、流石に奥ばかり責められては、持たない様だ…
逃げうつ腰を押さえつけ、浅く中を掻き回してやれば…気持はいいのだろう、
快楽に頭を振り乱すその姿は、幼いくせに酷く淫靡見える
挿入の圧迫感からか、一度は萎えたように見えたソレも、
あっと言う間に勃ち上がり、その腹の上に、熱を吐き散らす
ほぼ同時に中に吐き出した私の劣情も、結合部から溢れ出していた…

しかし…体格差による無理はやはり有るのだろう
射精はしているものの、痙攣が止まらないジェイルの様子に、
我に返った私は、あわてて中のモノを引き抜こうとするのだが

「やだ…やめちゃ嫌だ、大丈夫だから、もっとちょうだい」

もっと俺を抱きしめてよ…ジェイルはうわごとの様に呟き、足を尻尾を絡みつけてくる…
快楽が欲しい?いや違うのだろ?そんなにも…他者の肌が温もりが、恋しかったのかい?寂しかったのかい?

その場限りの支配欲や、劣情の開放感よりも、
まだ幼い君が、そこまで必死に縋り付く程の寂しさを、感じていた事の方が、
感じさせていた事の方が、はるかに重くて、切なくて…これ以上無理など、到底させられなくて

中からソレを引き出すと、すっかり力の抜けた彼を、ただ抱きしめる
無理にシなくても、充分に良くはしてあげられるから…そう言い聞かせてやりながら
気持の良い場所を丹念に探り続けた、彼が満足して堕ちてしまうまで

コトリと腕の中で消え入る様に、眠ってしまった彼を抱きしめながら
私はジェイルから伸びる影に向かって、強い口調で詰問する

「私の居ない間、状況はどうなっていたのかい?説明してもらおうか?メネプ?」

※※※※※※※※※※※※※※

「仕方がないのですよ…和子はスフィンクスでも、悪魔でも無い者になってしまったのですから」

和子に【赤翼】の気を入れる事は禁じられた、【幼生】との接触も許されない…
結果的に同族とは、熱を分かち合えない運命になってしまった、
その異例すぎる【サンプル】としての【恐れ】もふくめて

そう言いながら…ジェイルの影から生える様に出現する神官は、哀れみの目で、新たな主を見下ろしている

「ならば…今すぐにでも、転魔させてやった方がマシではないのか?」

味方がいない砂漠でこんな幼子が、孤独を噛み締めねばならないなんて、過酷すぎる

「いいえ…それは得策とは言えません、スフィンクス族だけではなく、魔神族の全てが和子に注目しております
今この子を悪魔の王都に連れ帰られては、それこそ両種族の全面戦争に発展しかねません
それに、彼はまだ幼体なんです…転魔の反動にはとても体力が持ちませんよ
せめて翼が生えるその時まで、お待ちください、彼が大人に成体になるその時まで」

そうだこの男の言い分は、冷酷な程に正しい、悪魔と魔神、両種族の調和を保つ為には、
ジェイルには、成体になるその時まで、砂漠に留まってもらうしかないのだ

そして、この男を責める私だって同罪だ、ずっとジェイルの傍に居てはやれないのだから

「では…お前は何をしている、監視役ばかりでは無かったはず、ずっと傍に有り続けるのもまた役目だろうに?」

殆ど八つ当たりに近い形で彼を睨みつける、それは性的な意味ではない
寂しさに怯え震える幼子を、ただ抱きしめてやることだって出来るはずだ、
しかし彼は悲しげな目を向けて応える

「この身に替えましても、和子を守り、お育てするつもりですよ
しかし…私の身体には肌には、温もりも熱も無い…いくら強く抱きしめても
その寂しさを、充分に癒やしてはさしあげられないのですよ…」

そう言ってメネプは、唐突に自らの胸の筋肉を引き掴むと、無造作に左右に引っ張る
すると…胸の中央が、筋肉と骨が、流血もせずにバクリと開くのだが…
その奥にあるはずの心臓がどこにも見当たらない
代わりに収まっているのは、異教の十字架…小さな金の【アンクの鍵】のみだ

「お前は…魔神ではないのか?」

心臓を抜かれているにも関わらず、尚生きる彼は何なのか?
ふと思い当たるのは、あの【審判】のワンシーンだ、まさか彼も?

「ええ…魔神ではありません、あの地下神殿に不当に侵入した悪魔か?妖魔の成れの果てですよ…
私と同じ様に、それなりに高位になっても、【黒犬】の姿を取る者は特に、
代々主家に仕える為に、自ら心臓を捧げる、トートやマアトの血筋の者達とは違いますよ」

地下神殿に侵入した魔族を裁く権利は、主家にありますから、私の審判を受けたのでしょう
有罪であっても…その罪の軽い者や特殊技能者は、従僕としての生も選択出来るのですよ
地下神殿にも、アイ殿の船にもおりましたでしょう?正体不明の気配や使用魔達が?
姿は様々ですが…皆似た様なものですよ、もっとも…裁かれた者の場合は
審判以前の自分自身に関する記憶は、奪われてしまいますがね

しかしこんな状態になっても、少しも彼等に憎しみが、沸かないのですよ私は
それなりの呪術と、医学技術は持っていた事を考えれば…
卵や赤子を或いは魔神の財宝を奪う、盗賊の類ではなく、
偶然あの場所に迷い込んでしまった、キャラバンの医療関係者か?
或いは、彼等の研究者の類だったのかもしれませんね…

そう告白されて、更に思い当たるのは…あの地下神殿を出る時の事だ
この神官長が、恭しく砂漠の王に礼を取ると、
不自然な場所に伸びる影が出現して、王と彼を繋いでいるのが解る
王はコードの様に伸びるその影を、爪でバチリと切断すると、その切断面をジェイルの影に重ねた
すると…その不自然な影は、光に吸い込まれる様に消えてしまった

その様子を見ていた、あの嫌味な口調の青鷺頭の書記官が、

「二神に仕えるとは…貴方もなかなか恥知らずな事ですね…」

と嘲り、更に何かを続けようとして、王の叱責と制止を受けていたが…
それは…そうした事情による物だったのか?そう彼は魔神では無い…生者ですらない
だからこそ、【危険因子】になってしまったジェイルの側に、侍る事が許されたのだ
最早無用となった魔神の気を入れる事なく、効率良く監視出来る者として

我々悪魔は…いや私は、あまりにも無知だった、
魔神の生態に対しても、その特異な文化の違いに関しても
お互いが自己を隠蔽しつづけるが故の、行き違いとは言え…
やはり最低限度の情報交換は必要なのだ…無用な争いを避け、互いの権利を侵さない為にも
それが一部の支配階級だけが、知る事実だったとしても 必要不可欠だったのだ

今更ながら…自分が犯してしまった過ちの深さに震える私に、黒い神官長は更に続ける

「結局は…心臓と記憶を取り上げられた、アンデットの様な者なのですよ…私は
私の肌には生者としての温もりはなく…過酷な運命に傷つき、温もりを求める和子を充分に温めては差し上げられない
もし…貴方が和子を哀れに思ってくださるなら、出来うる限りで結構です
彼の為に、この場所での時間を、とってやってはもらえませんか?
尊き身分の貴方にソレが難しいのは解ってはおりますが…
せめてこの子が成体になるまで…この子の心が、寒さで凍り付いてしまわぬ様に」

どんなに苦しい立場になっても、この子も私達も、砂漠からは逃げ出せはしないのですよ、
彼に翼が生えるその時までは…この関わりがどのような結果を生むか、証明出来るまでは

その時まで、私めは…この砂漠での、スフィンクスとしての立場をお守りする
貴方は…彼のメンタル面を、全面的に支えて頂かなければ成りません
それが…触れてはならない【砂漠の神】に深く関わってしまった、
我々への本当の罰であり、責任でもあるのですよ、勿論、この子自身にとっても…

「場合によっては…貴方も辛い思いをされる事になるでしょう…
しかし最後まで見届ける義務はあるのです、お出来になりますでしょうな?」

そう言って、静かな目で此方を見る神官の目が痛くて…
私はただ目を伏せて、頷く事しかできなかった

元より、護ってやるつもりではあったが…ジェイルが背負ってしまった孤独の分まで、
私はちゃんとした形でも覚悟が、出来ていたのだろうか?

腕の中で眠る彼が、温もりが恋しいと寂しいと言うなら…
いくらでも分け与えてやる…いや分け与えてやらねば、成らないだろう

その背に翼が生えて、先に進めるその時まで、同族の軟禁が解けるその時まで



続く

ああ…とうとう?やさぐれ始めてしまった、純朴な砂漠のにゃんこが
しかも暗い…我ながら暗すぎるんじゃ〜この野郎

でもこの状況下で、ずっと【聞き分けのいい良い子ちゃん】の方が、怖いですよね

うん…それに、子悪魔/ちょっぴり性悪にゃんこが
砂漠で待ってるなんて、場合によっては…萌えですかね
反抗期のまっただ中、色々どぎついお痛は、しでかしてくれる様ですが
相手が気紛れにゃんこなら、寂しがり屋なら、しょうがないと思ってしまう
そんな感じだったのでしょうかね?ダミ様も振り回されっぱなしになっても
仕方が無かったのかもしれませんね〜ははははは

本当はもう少し先まで、7に入れるつもりだったのですが
また伸びてる…出来れば12くらいまでで終わらせるつもりなのに
ヤバイな〜ずんずん伸びる予感(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)
あんまり長く一話に収めると、ガラケーで全部再生されないから、仕方がない

後半も一部かなり暗いですが…エロもあるし、エース兄さんの活躍もあるし
多少は伸びても許されるかな?許してやる!と誰か言って〜(T_T)


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