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【RX+師弟悪魔】
狭い場所が好き? 2 (完)

「そんな趣味なんてあるかっっ」

アンタじゃあるまいし…
ムキになってぎゃんぎゃんと喚く顔が妙に可愛い
髪も尻尾も膨らませて、抗議するゾッドの顔は既に真っ赤だ

「ふ〜ん…じゃぁコレは何なのかなぁ」

同じ目線の高さに、ワザワザしゃがみこみ
するりと窮屈そうに立ち上がるソレを撫で上げると
面白い程跳ね上がるねぇ、このままで放置は気の毒かな?
緊急召集がかかっているんだけど…そんな顔されると…
ちょっとね…惜しくなる、出かけたくなくなるでしょ?

逃げ場なんて無いのに逃げ腰の弟子を、机の下から引っ張り出すと
名残惜しげに抱きしめ、厚い胸元に顔を埋める
なんだい?恐いのかい?動揺するその鼓動が、何だか心地がいいねぇ

だからさ、そんな顔で睨み付けても、ちっとも恐くないから
むしろ煽ってる自覚なんて多分無いんだろうね
ああ…身体の方は正直なのに、素直じゃないねぇ

あっ…急いでるのに、治まらなくなっちゃったじゃないか

全部お前が悪いんだからね………

そのまま、あっさりソファに突き飛ばすと
体勢を立て直す暇も与えず、背中から抱きしめてしまう
往生際が悪いねぇ、そんな状態じゃどうせ逃げられやしないのに

「ちょっと待てっっ急用が入ったんじゃないのかよっ」
「急げば問題無いよ、大丈夫でしょ?」

それにそのまま放置したらお前も辛いだろ?勿論僕もね…

耳元でそう囁かれたかと思えば、そのまま舌が耳を舐めあげる
よせって、ソコは苦手なんだってばっ やめろよっやめてってば
ジタバタと暴れ嫌がる俺の反応を見て、絶対喜んでるだろ?

タンクトップをたくしあげ、スラックスに割り込む指が
的確に弱点を探り当て、ダイレクト攻め上げてゆく
さっき迄の焦らしプレイとは、一転した強い刺激
何時もより過敏になった肌は、貪欲に貪ってしまう
ゼノンの指が少し這い回ったただけで、
みっともないくらい過剰にビクビクと反応してしまう

それが更に羞恥心を煽る…恥ずかしいよ…こんなの

後ろから回されてきた柔らかな手に、括られたままの前を嬲られ、
俺は短い悲鳴を上げながら、仰け反り震えるあがる
今にも吐き出しそうなソレを、何時までも堰き止められる苦痛に
気が狂いそうだ…お願いだからもう楽にさせてくれってば…

「へぇ…本当は露出狂気味なのかな?はしたないコだねぇ」
「ちがっ…ひっっ痛いってばっ もうコレは嫌だ…外してくれよ」

魔力の差は歴然としていても、物理的な力は俺の方が上のハズなのだが
はじき飛ばす事なんて出来はしない…力が入らないんだよ腰が抜けたみたいに

畜生…何でこんなに上手いんだよっ 反則だろこんなの

「あまり時間が無いからね、今日はちょっと痛くても我慢するんだよ」

むんずと尻尾を掴まれる感触に、ゾッドの身体がすくみ上がる
触られもせず未だ解れきっていないのに、あてがわれる熱い塊に怯える
ちょっと待てって、待てったらっマダ無理だろ?いくらなんでも

「まっ…待ってて、せめて中のモノ出してくれよ」
「時間が無いんだよね、それにちゃんと気持ちよくしてあげるよ」

流石に何かは塗ってくれているみたいだが…
この期に及んで一気に入れたりしない 焦らすようにただ擦りつけられ
そのたびにヒクヒクと怯えるその反応も絶対喜んでるだろっっっ

「大丈夫・大丈夫、お前のココは素直だからね」

言うないなや押し込まれる熱い塊に、押し殺した悲鳴が洩れる

拒絶はしないが狭い、無理にこじ開けられる痛みに息をのむ
受け入れきれるには、まだ準備不足だ…
鈍痛と圧迫感にぼろりと涙が溢れ出すが、それすらも丁寧に舐め取られる
ゆるゆるとゆっくり押し込まれるモノのカタチと質量が
やけに今日はリアルに感じる、苦しいよ…やっぱりまだ早いって

「ほら僕が動けないでしょ?イイコだから力をぬいてごらん」
「苦しい…無茶言うなって…ひぎっ」

突然中のアレの震動が突然強くなり、俺はまた跳ね上がる
薄ら笑いを浮かべたゼノンが、ワザワザ俺の目の前で
カチカチとローターの目盛りを上げてゆく

「素直になれる、お手軽なおまじないだねぇ」
「ふざけんなっ、ひっ嫌っもうやだっっ」

中が変に熱いよ…無理に掻き回される度に移動する異物が
嬲られ過敏になった泣き所を、時間差で掠めてゆく
息継ぎの時間すら許されない過度な快楽に、酔いきる事も出来ず
ただ許して・もう勘弁してくれと譫言の様に繰り返す事しかできない
お願いだからもう外してくれよ、せめて前だけでも

「そんなに辛い?ココは喜んでるのに?」

もはや返事も出来ずに、ただ痙攣して喘ぐ俺を見下ろし
さも嬉しそうにニヤニヤと笑うと、再び前を弄くりはじめる
痛々しいほど食い込んだソレをなぞれば、
堰き止めきれない劣情がじわりと零れる

「つっ…ゼノンっっいい加減にっ…ひっ」
「心配しなくても、ちゃんとイかせてあげるよ、僕と一緒にね」

お預けのまま、ワケの解らないモノを仕込まれ、
好き勝手に奥を抉られる…こんな変態行為を強要されているのにも関わらず
我慢できずに上げる自分の声が、変に甲高いような気がして
耳を塞ぎたくなる程恥ずかしい…でももう押さえるなんて無理だ

殆ど悲鳴に近い俺の嬌声を聴きながら、
悪そうな顔で笑っている師匠の顔が視線をかすめる

畜生…絶対反則だこんなの 
許して…もう許してくれ、おかしくまっちまうだろっっ

「ひっ嫌っっ…あっああああ…」

ドクリと俺の中で質量を増したソレが、更に奥を抉ったと思った瞬間
再奥に広がる熱い感触が、快楽地獄の終わりを告げる
ソレと同時に、ようやく解放してもらえた前からも
焦らされ堰き止められていた熱を吐き散らす、泣きじゃくりながら

みっともないし…雄としては情けなすぎるよなこんなの

ゆっくりと引き抜かれるソレの後に、ポトンと落ちる玩具はまだ動いている
ふざけんなっっっ 恥ずかしいだろっっっ 取りあえず止めるとか無いのかよ
自分で止めたいけど…身体が旨く動かないんだよ

ゴトリと崩れ落ちる俺の汗ばんだ背中に、
ペットリとゼノンが縋り付いているのが解る、
まるで甘えているかの様に…ド鬼畜のくせに寂しがり屋?

やっぱり何を考えているのか解らない…

緊急の用事はどうしたんだよ? 場違いな心配をしながら
背中に掛かるの重みと肌の感触を噛みしめる
安心して弱味が見せられないタイプだからな…この鬼畜師匠も

※※※※※※※※※※※※※※

「少し意地悪が過ぎたね…続きは帰ってきてからしてあげる
 ゆっくり出来る時間がまだ有るなら、ココで待っておいで」

すっかり痕がついてしまった両手首に、ヒーリングを施しながら
先程の強引さからは、想像出来ないくらいの優しいキスをされた
何なんだよこのギャップは…でも角の状態を見れば一目瞭然、
治まってないだろ?まだ?

「………おう」

大体あの程度の行為で、発情期のゼノンが治まるハズがないよな
中途半端な中断で滾っているのは、師匠も一緒のはず
その分?帰ってくれば、えげつない展開になるのは解っているのに
嫌と言えないのは何故か?本気で嫌なら逃げ出せばいいだけだ

でも…鳶色の瞳を見ていると、安易に逃げ出せなくなる
恐れからではなく、何か期待を裏切る様な後ろめたさを感じるからか?

「いいから用事を済ませて来いよ
完全OFFの日に、アイツが連絡を入れるなんてよっぽどの事だろ?」

昼寝でもして待ってるから、と定位置のソファに寝ころぶと
ゼノンは、少し安心したように?自嘲気味な笑みを零す
何故だか、ソレが少し可愛らしいかも?と思ってしまうのは…
俺もかなり感化され気味?なのか? なんで? 自分でも良く解らない

「なるべく急いで戻って来るよ」

いやそんなに急いで戻って来なくていいから、
ちょっと休まないと身が持たないから
内心そう思ったのは黙っておこう、口は災いの元だから

足早に出て行く背中を見送ると、急激に降りてくる眠気と疲労感
逆らわずに惰眠を貪りたいが…その前にちっとは片付けないとな…

相変わらずなんじゃコリャ? この部屋の惨状はよ…

後始末以前に…何でこんなに散らかってるんだよ 有り得ない
局長の部屋に誰も入ってこれないにしても…コレは無い
これで何処に何があるか解るだなんて、おかしいだろ

他の奴が片付けたり、ちょっとでも配置に手を付けると
とんでもない事になるらしいが、俺が片付けるのは何故かOKらしい
その差が…拘りポイント?が意味不明すぎと言うか、さっぱり解らない

それだけ特別に?気を許してくれている?と思って良いのだろうか?

シツコイ様だが…
やっぱり何を考えてるのか、よくわからないんだよな…ウチの師匠は




end

色々書き直したんだけど、ディープになりすぎた
コレでもかなり押さえたつもり…だったのですが
読み返すと酷いですね…ゴメンね和尚・ゴメンね親分
でも得体の知れなさが、和尚の魅力だと思うの⇒超言い訳(汗)

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