「ばいばーい」
放課後、そこら中でそんな声が聞こえる
「名字さん、また明日ね」
「あァ、また明日」
無事入学式も終わり(少々問題はあったが)今は平凡な毎日が続いている。だが俺はある人に名字名前について調べろと頼みを受け(つーか命令)今から名字名前を尾行することになったワケで、
(尾行って時点で平凡なんて打ち砕かれてるけどね)
そんな事を思いながら名字名前を見失わないように気を付けながら気配を消すように後を着いて行く
(ここは、)
辿り着いたのは家ではなく、本屋
(参考書か?)
そう思ったが、参考書など見向きもせず奥の漫画コーナーへと入って行った
「お、あった。これじゃ」
嬉しそうに1冊の本を取った。単行本よりはゴツくて大きい本。ここからでは少し遠くてどんな内容の本なのかは分からないが漫画と言うのは確実だ
俺は接触した方が手っ取り早いかと思い、名字に近付こうと足を動かしたが調査は今日だけではないと言うことを思い出し、とりあえずどんな本を買うのかだけ確認することにした
(変に接触してもマズイからな)
「あ、」
名字が声を出したと同時に名字の手の中にあった本が床に落ちた。よしきた!チャンスは今しかない、これを逃したら土方さんに殺られるぐらいの勢いで行け、退!
「……え、」
(び、…える?)
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