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桜舞い散る季節

俺は受験と言う名の戦争に見事勝利を収め、銀魂高校に無事入学することが出来た
銀魂高校は特別レベルが高いと言う訳でもないが低いと言うことでもない。いわゆる普通の公立高校である

一歩間違えれば卑猥な方向へ突っ走ってしまう名前だが、それはあまり考えないで頂きたい


「死ね土方」

こんな言葉を平気で本人に向かって発する人間はアイツしか居ない。そう、昔から馴染みのある奴、つまり幼馴染みの沖田総悟だ


「うるせえ」

「なんでィ、折角呼んでやってんのに煩いはないでさァ」

「お前はいちいち暴言を吐いて人を呼ぶのか」

「土方だけな。…近藤さんが探してましたぜ」

「近藤さんが?」

この「近藤さん」と言う人物も俺の幼馴染みで昔から世話になっている
中々厄介な人物だが頼りになる存在だ




そうこうしている内にかったるい入学式も終わり、教室へと向かわなければならない時間が来た。
1年Z組、それが俺が1年間世話になるクラス
何でE組から一気にZ組に飛んでんだ?

担任がまだ来ていなかったので教室はザワザワと騒いでいた
メールアドレスを交換している者や同中同士で話をして盛り上がっている者達、早弁をしている者や求人雑誌を眉間にしわを寄せて必死に読んでいる者まで居る

俺は総悟や近藤さん、そして山崎(ミントンばかりやっている地味な奴)の俺を含めて4人しか知らなかったが、奴らも集まって話をしていた。だが俺はその輪の中には入らず自分の席で外を眺めてボーッとして過ごすことに決めた




「オイコルァ…前の仕返しに来たぜ、名前ちゃんよォ!」

「嗚呼、貴様らまた来たのか」



それがこの女との出会いだった


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