丁度夕日が教室をオレンジ色に染め始めた。
残っている生徒といえば、グラウンドや体育館などでクラブ活動に励む生徒だが、もちろん俺はそんな面倒臭いことはしない。(つまりサボり)
土方が怒ってくるだろう、だがそんな事は関係ない。勝手に言わしておけばいい
そんな事を考えてる今、彼女と一緒に教室で勉強中。
『赤点あったの?』
「赤点なんてねェや。お前は?」
『なかったよ。どうしてなかった人まで補習なんだろうね』
別にいいけど、と付け足して苦笑いする彼女はまたシャーペンを走らせた。
「終ーわり」
『えー、早いよ!ちょ、見せて』
俺のプリントを取り、必死で答えを写し始めた。
「待ってやるからちゃんと写しなせェ」
『…珍しく、総悟が優しい』
「…今日ぐらい、」
『え?』
「今日ぐらいは待ってやりまさァ」
『………うん』
夕方、午後5時、教室で
(今日は記念日だったこと、覚えてたんだ)
(当たり前ェだろィ)(好きだよ)
(好きじゃねェ、愛してまさァ)
20080525
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